Breakout

#ONGAKU-SENKA


『今日のiPod「POP」から流れた曲』
1980年代後半、まもなくバブルが終わるにも関わらず、それも知らずにずっ
と浮かれていた東京の街でやたらかかっていた曲。

Breakout by Swing Out Sister.
この時代は僕が一番足掻いていた頃。世間は大いに浮かれているのに、自分
のやりたいことは何も出来ず、金も無く、誰も彼も信用出来ず、ただただ自
らの不幸を呪っていた。そんな時にこのオシャレソング(^^;)。当時はもう、
こんな曲を聴く連中はみんなバカだ、と尖っていた。

しかし、あれから20年以上が過ぎ、バブル期のヒット曲を聴くと、不覚にも
心が和んでしまう僕(^^;)。毒にも薬にもならない音楽、と嫌悪していたが、
毒にも薬にもならないことがどれだけ凄いことなのか、あの頃は理解しよう
とすらしていなかった気がする。

もちろん今でも全く心には響かない(^^;)のだけど、「ポップで突き抜ける」
という姿勢を今なら感じられる。アレンジも秀逸で、聴いていて心地よい。
もしかしたらあの頃嫌っていた曲も、今聴くと違うのかもしれない。
いっちょ掘り下げてみるかな、80年代後半から90年代前半の音楽を。

▼It’s Better to Travel / Swing Out Sister

Graffiti Gestures

#一筆書き入力


↓↓の図、コレの意味が解る人は同志

コレはGraffiti Gesturesと呼ばれる文字入力方式で、今は懐かしきPalmOS
で採用されていたモノ。最近の人たちには信じられないかもしれない(^^;)
が、ちょっと前まではPDAと呼ばれるデジタルガジェットが大流行していた。

日本ではSHARPの開発したZAURUSが大人気。ひらがなを手書き入力して
漢字に変換する、という今考えるとやたら面倒な入力方式が一世を風靡して
いた時代が。そのザウルスと人気を二分していたのが、PalmOS搭載機
ザウルスより一回り以上小さく、そのスタイリッシュなデザインが好きで、
僕はPalmOS搭載機を愛用していた。

なんでこんなことを思い出したのかと言うと、部屋の整理をしている時に
↓↓コレを発見したから。

Workpad c3
初代機(?)のPalmPILOTからの買い換えで、一時期相当ヘビーに使ってい
たモノ。あまりの懐かしさに充電器も発掘(^^;)して電源を入れてみたのだ
が、残念なことにバッテリーが完全に死んでいる模様。もう使い途が全く無
いから修理はしないが、充電器に繋いだままグラフィティ入力を試してみた。

・・・完っ全に忘れてますよ、ええ(^^;)。
昔はコレでちょっとした会議メモくらい余裕で取れてたんだけどなぁ(^^;)。
この頃に比べると、今は本当に楽になった。iPhoneて偉大だな、マジで。

“IKEMEN” JIRO on WWE 205 Live

#イケメン


WWE Network5/7(現地時間)にオンエアされた205 Liveにて、また一人
日本人プロレスラーWWEデビューを飾った。

SMASHでデビューし、全日本W-1を渡り歩いた黒潮”イケメン”二郎
WWEでのリングネームはなんと【”IKEMEN” JIRO】。日本でファイトしてい
た頃から自信で真剣に構築したイケメンというキャラクター、見事WWEにも
認められた模様。

日本と違うのは、入場時にリングに入りそうで入らない、というムーブのみ。
ジャケットを着たままの笑顔いっぱいのファイトは、僕らが良く知っている
イケメンそのもの。中邑真輔以降、WWEで活躍する日本人選手たちは良い意
味で「そのままの姿」での輸出。日本のファンは思い入れを持ちやすい。

オーガスト・グレイと組み、トニー・ニース&アリーヤ・デバリを一蹴して
魅せたイケメン。もしかしたらコイツ、アメリカですげぇ受けるかもしれな
い、と思った。

NXTを経由せず、いきなり205でのデビューとなったが、コレは昇格も早い
かも。戸澤中邑とタッグ組んでもいいんじゃないかなぁ、と。
これは今後に注目。もしかしたら、とんでもないことをやらかすかも!!

弥勒世(上)

#沖縄返還前夜


▼弥勒世(上) / 馳星周(Kindle版)

馳星周アンリミテッド。どうやら「みるくゆぅー」と読む模様。
コレも特に何も考えず、未読作品だったのでチョイスしたのだが、心の準
もせずに読むべきではなかったかも。

第二次対戦終了後、米軍の占領下にあった沖縄。まもなく日本への返還
という混迷の時期に、それぞれの思惑で動く沖縄人米国人日本人の間
を縦横無尽に泳ぎ回り、「自分のためだけ」に何かを成そうとするアナー
キストの物語。

この作品も間違いなく馳星周独特のノワールなのだが、返還直前の沖縄
いう舞台設定が悉く磁場を狂わせる。流されるまま生きることしか許され
ないウチナンチューと呼ばれる沖縄人悲哀ベトナム戦争で身も心もボ
ロボロにされた米軍人トラウマ。コレに全共闘の要素も絡んで来るのだ
から、カオス度合いが半端ではない。ある意味、氏お得意の歌舞伎町アン
ダーグラウンドよりも、よっぽどディープな世界が展開される。

さらにこの作品、単純に「長い」上下巻に別れていたのでハナから覚悟
はしていたのだけど、物語の密度が濃いままでこの長さの読書に対応する
には、強靭な精神力が必要かと。下巻のことを考えると、良い意味で先が
思いやられる。

・・・ただ、上巻の最後半で展開される吐き気を催すような展開だけは勘弁
してもらいたい。僕はああいうのを割り切ることが出来ないんだよね、相
変わらず。

Don’t Give Up

#ONGAKU-SENKA


『今日のiPod「POP」から流れた曲』
・・・正直、今日運転中にこの曲が流れたとき、思わず泣きそうになった

Don’t Give Up by Peter Gabriel ft. Kate Bush.
ピーター・ガブリエルの存在はこの曲のリリース時に認識した覚えがある。
印象的なバラードだが、特筆すべきは女性ボーカルジェネシス初代ボーカ
リストは知らなくても、ケイト・ブッシュはその頃から知っていた。

話題になったMVも秀逸。
抱き合いながら歌っている二人の周囲をカメラが旋回する、というシンプルな
モノだが、抜群に歌の上手い二人がコレをやると、映像が芸術の域にまで昇華
する。改めて考えると、本当に凄いセッションである。


Though I saw it all around never thought I could be affected.
Thought that we’d be the last to go.
It is so strange the way things turn.

いろんな場所でソレを見たけど、自分がそうなるとは思わなかった。
僕らは最後まで上手くやれるハズだった。
まさかこんなに状況がひっくり返るなんて。

Don’t give up. ‘Cause you have friends.
Don’t give up. You’re not beaten yet.
Don’t give up. I know you can make it good.

あきらめないで。あなたには友だちが居る。
あきらめないで。あなたはまだ打ちのめされたワケじゃない。
あきらめないで。私は知ってる、あなたが上手くやれることを。


・・・まだギブアップ出来ない。僕はきっと、上手くやれる。

▼So / Peter Gabriel