死の臓器2

#移植ビジネス


▼死の臓器2 闇移植 / 麻野涼(Kindle版)

こないだ読破した麻野涼「死の臓器」の続編
すっかり医療系TVディレクターとして認知された沼崎だが、今回巻き
込まれたのは【心臓移植】。果たして心臓は臓器なのか?と問わ
れると、ちょっと疑問は残るのだが・・・。

・・・う〜ん、コレはちょっと。
小説なので、もちろん解りやすい悪役は存在するし、そこまで行かな
い「小狡い」系のヒールも多々登場する。ただ、その全員が「闇落ち」
したのには明確な理由があり、その心を思うと一概には責められない
気がして、ちょっと考え込んでしまった。

何よりも物語の終わりで一人、『徹底的な犠牲者』が出てしまう。
そこを回収しないままエンディングを迎えてしまったので、読後感
非常によろしくない

移植ビジネスの光と闇がよく解る作品だっただけに、物語としての完
成度がやや低かったのがちょっと残念。難しいなぁ、この問題・・・。

THE BED & SPA

#日本初のシステム


所沢での休日。昨日から今日にかけて、とんでもない時間を睡眠に費や
した上で昼前に起床。ちょっと部屋でボォ〜っとした後、行こう!と決
めていた↓↓ココに出動!

ザ・ベッド&スパ所沢
存在はちょっと前から知っており、HPを調べてみるとそこそこステキ
なサウナな雰囲気。レギュラー料金は2,400円、サウナとしては少し
高価。果たして・・・。

91℃前後の広いフィンランド式サウナ自動ロウリュ搭載。最近では
普通のサウナだが、ココは他とかなり違うシステムが。

・・・水風呂。12分前後のサウナの後、3分以上水風呂に入るのが僕の
ルーティーンなのだが、ここの水風呂は驚愕の11.8℃(!)。この
超冷水だと、約30秒で両足が痺れ、長く入っているのは不可能になっ
てしまう。いや、ふざけんなよ、と思ったのだけど・・・。

なんとココは【冷まし湯】という日本初のシステムが!
30℃前後露天風呂があり、水風呂の後にココに入ると効果的らしい。
実際冷まし湯の効果は覿面で、かなり早い段階で整った気がする。

今回は14・12・12・12・12・10合計72分とややハードコア
コレ以上やると身体がおかしくなる、というレベルでやり切れた感。

今後所沢に来る機会があるかどうか解らないが、その時はぜひ再訪し
たい場所。良いサウナです、ココ。

羽化

#蝉時雨


現在の勤務地が非常に自然豊かな場所にあるのは前回書いた通り。
羽化中のセミに遭遇したく、朝一番で周囲の木を巡るのが日課になって
いるのだが、ウチのスタッフにコレを目撃したヤツが居やがった(^^;)。

・・・う〜ん、惜しい!
あと10分早かったら、抜け殻から出てくる白いセミが見れたのに・・・。

これまでセミの羽化はリアルタイムで観たことが無い。
チャンスはあと1日か・・・。

死の臓器

#修復腎


▼死の臓器 / 麻野涼(Kindle版)

Kindle Unlimitedのリコメンドに出て来た作品。
麻野涼という作家名に見覚えがあったような気がしたので事前に調べた
ところ、どうやら読書履歴無し。タイトルからして大好物医療ミステ
リーであることは間違いないし、加えて初めての作家。ちょっとドキド
キしながら読み始めた。

ワケアリTVディレクターが、富士樹海のロケで女性の死体を発見。
コレがちょっとしたスクープとなり、人生に明るい兆しが見えてくる。
検死の結果、死体からは腎臓が抜き取られていることが確認されたが、
身元は不明のママ。コレに一念発起したTVディレクターは、死体の身
元についての独自捜査を始める。同じ頃、熊本泌尿器科医は、警察か
ら任意の取り調べを受けることに。容疑は身に覚えの無い「臓器売買」
この2つの事件が、とんでもない事実からリンクして行く・・・という感じ。

これ、なかなかのヒット
臓器移植のチャンスを心待ちにする人工透析患者とその家族の現実が浮
き彫りにされる、という社会派な切り口が功を奏し、そこで葛藤する医
師の心情が痛いほど伝わってくる。さらに、透析を利用して良からぬこ
とを企てる悪の勢力の暗躍もあるので、とにかく緊張感を切らずに楽し
むことが出来た。

ただ、ミステリーおよびハードボイルドの構成処理は、正直稚拙
真相が読めた、ということではなく、「え、それがオチなの?」という
ラストの処理があまりに残念。

もちろん全体的には上質な佳作であると思うし、今後の展開も期待でき
るストーリーなのは間違いない。取り敢えず、続編も読んでみるか・・・。

吉野正人

#SPEED STAR


2005年、東京・有明コロシアム
僕らの前の席、二階最前列に陣取っていた女性客が、ある試合の途中に
こう叫んだ。「マサト、がんばんなさい!」・・・。

試合は闘龍門ジャパンの大人気チーム、Crazy Maxに、対抗勢力である
T2Pのエースチーム、イタリアン・コネクションが挑んだタイトルマッチ。
僕らはもちろんC-MAXを応援していたのだけど、この一声でなんとなく
C-MAXに声援を送るのを止め、イタコネの応援に回った。

この試合に「マサト」という名前の選手は出場していなかった。
リングに居たのは、YOSSINOという名前の怪しいイタリア人(?)だっ
たのだけど、その選手を指した言葉であるのは明白。この女性客は、ど
うやら「マサト」のお母様だった気がする。

数年後、YOSSINOはリングネームを本名の『吉野正人』に改め、類い希
な運動神経を如何無く発揮し、中心選手に。いつのまにか「マサト」に
【SPEED STAR】という異名が付き、そこから20年近くSPEED STAR
を持続。そして昨日、SPEED STARはSPEED STARのままリングを降りた

ついこの間だった気がするのに、あれからもう20年以上が経過。
あの時のお母様の一言が、ずっとSPEED STARを応援するファンを一人
作った、ということを、出来れば吉野正人本人に伝えたい。

・・・お疲れ様でした
これから始まる新しい人生でも、ぜひプロレスに絡んでください。