『極悪女王』on Netflix

#入魂


Netflixにて、鳴り物入りで19日より配信開始となったドラマ『極悪女王』
僕は20日・21日の二日間で、全5話を一気に観た。

あの頃の全女を知っているプロレスファンであれば、当時の女子プロレスが
どれだけ厳しい世界だったのかも当然知っている。であるが故に、芸人女優
が、どれだけの事が出来るのか、と斜に構えて観ていたのだが、途中から思わ
正座してしまった。なんという凄まじいリアリティなんだろう・・・。

ゆりやんの演技はマジで鬼気迫るモノがあったのだが、もっと驚いたのは長与
千種を演じた唐田えりか。長与は女子プロの範疇に納まらない、日本プロレス
界でも屈指の「天才」であり、ソレを演じるのは困難、と思っていたのだが、
唐田は下手すればあの頃の本人よりもよっぽど長与千種だった。控えめに言っ
「最高」だと思う。

プロレスファン的な観点から見ても、あの頃聞きかじっていた「噂」がある程
「本当」だったことが解り、やたらゾクゾクした。実際にジャッキー佐藤が
引退に追い込まれた横田利美とのシングルマッチの決まり手は「押さえ込み」
あの頃の僕ですら不可解に感じた場面は、きっと・・・。

とにかく、プロレスを扱ったドラマとしては、間違いなく歴代最高の内容。
普通にヒューマンドラマとして観ても、近年稀に見る大傑作。コレは全ての人
が、間違いなく観るべき。鈴木おさむ、さすがだ・・・。

・・・重箱の隅を突かせて貰えるのであれば、剛力彩芽の演じたライオネス飛鳥
がちょっとカッコ良過ぎ(^^;)。あの人もあの人で・・・。

ネトフリ極悪プロレス・スペシャルマッチ

#完コピ


9月19日Netflixで配信開始となるドラマ『極悪女王』
日本女子プロレス史上最高にして最悪ヒールダンプ松本の現役時代を
描いた作品で、ダンプ松本ゆりやんレトリィバァ、ライバルのクラッシュ
ギャルズ長与千種唐田えりかライオネス飛鳥剛力彩芽が演じており、
前評判異様に高い作品

コレの配信記念イベントが後楽園ホールで行われ、YouTubeで配信された。
アーカイブが残っているので、ぜひ全編を観て欲しいのだが、ここで行われ
女子プロレススペシャルマッチが凄かった。

・・・何が凄いって、ヒール軍団のマネージャーとして入場したゆりやん
存在感。本人よりは細く、小柄なのにも関わらず、目の血走った表情全盛
期のダンプ松本そのもの。もの凄いエンターティナーぶりである。

いつまで残っているか解らないが、イベント全体を一応貼っておく。
・・・これ、いろんな意味で神イベントだったんじゃねぇか?と。

とにかく、ドラマのオンエアがメチャクチャ楽しみ。この作品で、もしかし
たらゆりやんは世界的なビッグネームになっちゃうかも!

TAKAYAMANIA EMPIRE III

#エキシビションマッチ


昨日ボクシングの中継が終わった後、さらに約2時間40分かけて確認した、
あるプロレスの興行について。

TAKAYAMANIA EMPIRE III at 後楽園ホール
頸髄完全損傷で現在もリハビリを続ける“帝王”高山善廣エイド興行
鈴木みのるが音頭を取り、高山自身もカード編成に加わったらしい。
笑いあり、そしてあまりにゴツゴツした漢同士の勝負あり。それだでも
すばらしいイベントだったのだが・・・。

・・・高山善廣、7年4ヶ月ぶりにリング復帰
全試合終了後に組まれた鈴木みのるとのエキシビションマッチ熱すぎる
内容に、久しぶりに嗚咽を伴って泣きじゃくってしまった

頸髄を完全に損傷している男の、肩が動いている
高山善廣は今も間違い無く帝王であり、プロレスラー。あと何年かかろう
が、高山は自分の足でリングに立つ必要がある。その可能性を僕らに魅せ
てしまった以上、そうする責任があると思う。

やっぱり凄いな、プロレスプロレスラーも。

G1 CLIMAX 34・両国国技館(FINAL)

#決めろ最強


『G1 CLIMAX 34』両国国技館
結局全戦レビューしちまいましたよ、2024・G1 CLIMAX 34(^^;)。

決勝戦ザック・セイバーJr. vs 辻陽太
昨日書いた通り、どちらが勝っても初優勝な上、どちらが勝ってもそれなりに
魅力的「ドラマ」が生まれる、というすばらしい舞台設定

・・・G1の決勝戦に相応しい、見事な試合内容
ザック“出来る”ことは最初から解っていたが、キャリアの浅いはどうか?
というのがポイントだったこの試合。しかし、辻は充分に超満員の観客を満足
させる試合をやってのけた、と思う。新世代から優勝者が出て然るべき、と考
えていたこのG1だが、不本意なカタチで上村優也が離脱したこの大会で、辻が
トップを取るべきではなかった、と今は素直に思える。

優勝ザック・セイバーJr.
勝利したザックがトロフィーを受け取った瞬間、思いの外大量の涙が溢れた。
今は無きディファ有明のNOAH合宿所で、日本人の若手と一緒に寝食を共にし
ていたザックを知っている者からすると、あの時の彼が日本最大のメジャー団
体でトップを取る、という事実がもの凄く響いた模様。

ザックは10月の両国世界王者内藤に挑戦を表明。
これは是が非でも取って貰わなければならない。そうでなければ、まだまだ活
躍出来るハズのベテラン勢を排除したこのG1 CLIMAX 34が、本当に無駄で終
わってしまうので。

2025年1月4日東京ドームで、世界王者ザック・セイバーJr.の前に立つ選手
は誰なのか?ここから年末まで、僕はソレを考える事にする。
おめでとう!!ザック!!!

G1 CLIMAX 34・両国国技館(SEMI FINAL)

#決めろ最強


『G1 CLIMAX 34』両国国技館大会初日
今日はセミ・メイントーナメント準決勝が行われ、明日の決勝で今年の
“夏の覇者”が決まるのだが・・・。

セミファイナル、Bブロック1位デビッド・フィンレーに挑んだのは、本戦
3位からトーナメントを勝ち上がった辻陽太

・・・細かいレビューを加える必要無し、の名勝負
特にフィンレーパワーインサイドワークがすばらしく、終始を圧倒する。
コーナーパーボムを連発された時は、もう終わりかと思った。が!

辻が最後にチョイスした技は、なんとカンヌキスープレックス
ケガで無念の欠場となった同期の上村優也の得意技で、この技が決まったとこ
ろで泣きそうになった。追撃のジーン・ブラスターで辻陽太、逆転勝利!

メインはAブロック1位ザック・セイバーJr.と、本戦2位からトーナメントを
勝ち上がった鷹木信悟との一騎打ち。セミが凄い内容だったので、コレに喰わ
れないか心配だったのだが・・・。

この二人の試合が中弛みするワケが無かった。
超絶テクニックザック圧倒的パワー鷹木、そもそもこの二人は手が合う
序盤から徐々に盛り上がる、というメインとして最高の展開

最後はザックが懐かしのセイバードライバーから変形のアンクルホールド
鷹木は口に手を当ててギブアップを拒否したが、ザックは更に強引に締め上げ
る。鷹木は遂にタップ。セミに負けない消耗戦をザックが制した。

・・・今日の二試合は満点。観戦出来た人は本当に幸運だと思う。

決勝は辻陽太 vs ザック・セイバーJr.
今年は新生代から優勝者が出なければならない、と展望で書いたが、ここまで
来てしまうと気持ちはザックに傾く。若い頃から日本に住み、しっかり下積み
をした上でメインイベンターまで上がって来た日本人の心を持つ英国人・・・。

・・・優勝予想は、それでも辻陽太
ただ、ザックがG1を取ってくれたら、僕はきっと狂喜する。
全く興味の無かった今年のG1、最後の最後に凄いテーマが見えて来た。やっぱ
り凄ぇな、新日本プロレス