闘魂と王道

#二団体時代


闘魂と王道 – 昭和プロレスの16年戦争 / 堀江ガンツ(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライターの堀江ガンツ氏の著書。
新日本プロレス・全日本プロレスの両団体が旗揚げした1972年から、作者
「昭和プロレスの最終回」とした1988年までの、17年間に渡る両団体の
“攻防”が記されたノンフィクション。

数年前に刊行されたモノで、書店で見た折にその束の厚さに圧倒された覚え
がある。この手のプロレス本はおおよそで考え無しに購入してしまう僕なの
だが、どういうワケかこれまで手を出さず。最近になってUnlimitedに登録
されたので、これ幸いとばかりに読んでみた。

・・・正直、紙の書籍を購入しなくて良かったな、と。
いや、二団体時代に起こったトピックはしっかり押さえられており、それに
関係各位のインタビューを混ぜた構成と、その物量には感心したのだが、何
故だか食い足りない。おそらく、構成上時系列が若干曖昧になってしまって
いるのが原因だと思うのだが・・・。

ただ、大いに共感出来るのは1988年「最終回」としたこと。
アントニオ猪木“実質の引退試合”が、あの横浜文体で行われた藤波辰爾
であったことは全面的に同意する。その後がボーナストラックだったことを
改めて理解出来ただけでも、コレを読んだ甲斐はあったのかも。

・・・堀江氏の著作はもっとポップなモノの方が良い気がする。
下手にマジメなモノを書くと、ちょっと違和感があるので(^^;)。

WORLD TAG LEAGUE 2024・最終戦

#njwtl


新日本プロレス『WORLD TAG LEAGUE 2024』最終日
会場はグランメッセ熊本、NJPW World + abemaTVの二元生中継。大きめ
の会場がしっかり埋まっている様子は壮観。ちなみに今日は芝居を観に行っ
ていたので、帰宅してからWorldのアーカイブをチェックした。

Aブロック1位ゲイブ・キッド&SANADA【BULLET CLUB WAR DOGS】
Bブロック1位内藤哲也&高橋ヒロム【Los Ingobernables de Japón】

20日間15興行という過密日程で怪我人も多数出た。ドーム前にこの状況、
というのはちょっと考えモノだが、ココを勝ち上がった両チームは、どち
らも1.4・東京ドーム大会のスケジュールが白紙。斜に考えると、どちら
が勝利してもおかしくないカードであり、好勝負必至

ゲイブ・キッドはこのシリーズで完全に覚醒した感。基本がしっかりして
いる上に、不貞不貞しい態度を崩さないプロ根性会場人気が高いのも頷
ける。ようやく現れたダイナマイト・キッドの後継者、新日本は大事にし
て欲しいところ。

そのゲイブを向こうに回し、圧倒的に「主役」だったのが高橋ヒロム
4人のうち一人だけジュニアなのにも関わらず、体格的なハンデを殆ど感じ
させない。プロレスセンスは4人の中でもアタマ一つ抜けており、試合は
ヒロムがその殆どを組み立てたのだから凄い。

実際に試合が終わるまでに、勝負が決まった!と思わせる瞬間が2回あった
ほどのスリリングな名勝負。試合を決めたのはなんとヒロム!フィニッシュ
名も無きヒロムロールという丸め込み系の技だが、決まり具合がエグいく
らいガッチリで、説得力満点だった。

タッグリーグとはいえ、遂にヘビー級のタイトルを奪取したヒロム。
試合後のマイクで内藤は、1.4東京ドームヒロムとのシングルを示唆。
内藤がヒロムをパートナーに選んだのはこのためだったのか、と感心した。

結局全戦レビューしてしまったが、終わってみたら大満足WTL2024
だけど・・・。IWGPタッグ挑戦とか、そういうのはどうなっちゃうのかな?
という疑問が無いワケでは無い(^^;)。まぁ、深く考えるのは・・・。

WORLD TAG LEAGUE 2024・第14戦

#njwtl


新日本プロレス『WORLD TAG LEAGUE 2024』14日目
今日は九州最南端鹿児島県薩摩川内市・サンアリーナせんだいでの興行。
実はここ、親の実家付近。いつか行ってみたいと思っているのだけど・・・。

Bブロックトップを走っていたグレート・O・カーン&HENAREだが、や
はり昨日のHENAREの怪我は深刻だったらしく、欠場が確定。そうなると
今日の公式戦各試合の結果如何で、決勝進出決定戦が行われることになる。
もしかしたら、と思っていたら・・・。

案の定、勝ち点10で並び、直接対決の結果が三者三様になってしまった、
内藤哲也&高橋ヒロム矢野通&ボルチン・オレッグEVIL&成田蓮
3チームでトルネード3wayマッチを行うことに。アクシデントをしっかり
逆手に取るのだから、やっぱり新日本のセンスは凄い。

何よりも目立ったのはボルチン「強さ」HOT手錠を使った撹乱もな
かなか良かったのだが、逆にボルチンの強さが際立つ結果に。この男、マ
ジで来年の今頃には世界王者になっているかもしれない。

いろいろあったのだけど、勝ったのは内藤&ヒロムLIJ
決勝の相手はゲイブ・キッド&SANADAだが、ココはLIJに勝ってもらい、
ドームでヒロムにヘビー級のIWGPタッグベルトを巻いて欲しいところ。
・・・イケる気がするのだが。

WORLD TAG LEAGUE 2024・第13戦

#njwtl


新日本プロレス『WORLD TAG LEAGUE 2024』13日目
九州2日目は宮崎県延岡市アスリートタウン延岡サブアリーナ。今日は
ちょっとシャレにならないアクシデント2つも起こった。

第四試合、明日鹿児島で行われるリーグ最終公式戦の前哨戦として組まれ
た6人タッグマッチにて、グレート・O・カーンとのコンビでBブロック
トップを走っていたHENAREが、内藤の仕掛けたアームドラッグの受身を
取り損い、右足を負傷した模様。どちらかが下手だった、ということは無
いと思うのだが、これはHENAREが気の毒。ここまでの積み上げが台無し
になっちゃうので・・・。

さらにAブロック公式戦、ザック・セイバーJr.&大岩陵平ジェフ・コブ
&カラム・ニューマンの試合では、なんとカラムが同じく右足を負傷
どこで怪我をしたのか解らないのだが、こちらも深刻そうな雰囲気。
よりによってUNITED EMPIRE両チームが壊れるとは・・・。

全13大会を楽しく観てきたのだが、さすがに今日は意気消沈気味
レフェリーストップが2回起こる日なんて、呪われているとしか思えない。
強行出場した海野を含め、年末の大事な時期に負傷者続出。明日、この悪
い流れが断ち切れるといいんだけど・・・。

WORLD TAG LEAGUE 2024・第12戦

#njwtl


新日本プロレス『WORLD TAG LEAGUE 2024』12日目
遂にツアーは九州へ入り、初日は佐賀県・唐津市文化体育館。唐津市と
新日本は予てからコラボしており、市のPRに新日本が協力している。
その所為か、雰囲気は圧倒的に「ホーム」。客もかなり入っている。

今日はもうメインに尽きる。
LIJ内藤哲也&高橋ヒロムが、仇敵のHOTEVIL&成田廉と激突。
正直今日のリーグ戦はかなり低調な内容で、メインにもその雰囲気は残っ
ていたのだが、終盤でソレをガラッと覆す事件が!

・・・ヒロム、内藤に裏切りのトラースキック!!
緊張感無く観ていた僕は、ココで思わず大声をだしてしまった。まさか
ヒロムが???そんなバカな???くらいのレベルで(^^;)。

唐津は成田が海野を裏切ってHOT入りした因縁の場所。そう考えると、
人気者のヒロムがヒールターン、という流れも考えられなくは無い。
冷静に考えてみれば、それはソレでおもしろいのかも、と一瞬考えたの
だけど・・・。

・・・偽装(^^;)。
「内藤さん、ゴメン!」は、今年いちばんの名言になるかもしれない。
この偽装行為で不意を突かれたHOTは、なすすべなく敗北。さらに決勝
への芽が完全に詰まれてしまったのだから、こんな痛快なことは無い。

しかしあの高橋広夢が、こんなにすばらしいプロレスラーになるとは・・・。
感慨深いを通り越して、今やヒロムを尊敬すらしてしまう僕。こうなっ
た段階で、初めて優勝争いが気になって来た。いや、もう取っちゃえよ、
ヒロム!!