THE IRON CRAW

#WCCW


アイアンクローat シネマイクスピアリ。

さすがにこの映画、観る人を選ぶかも。
昭和のプロレスファンならおそらく誰もが知っている“呪われたファミリー”
フォン・エリック一家に実際に起こった不幸な出来事の連鎖を、切なすぎる
人間ドラマとして再構築した作品。

この映画の中で起こる一連の不幸な出来事を、我々は「事実」として知って
いる。なんなら実際に起こったことは、この作品よりもっと残酷で、口にす
るにも憚られるほど。そこから考えると、この映画を通じてエリック一家の
ことを初めて知る人たちは、普通に衝撃を受けると思う。

とにかく、語り部でもある(事実上の)長男、ケビン・フォン・エリック
気の毒でしょうがない。この難しい役柄を熱演したザック・エフロン、今後
も注目させて貰おうと思う。

プロレスを扱った映画としては、おそらく最高傑作
ドキュメンタリー寄りヒューマンドラマに興味のある人は、急いで映画館
へ行くことをオススメする。さすがに残念ながら、早めに上映は終了してし
まうと思うので。

・・・買う気は無かったのだが、売店でこの表紙を見て、思わずオーダー。
このパンフ、作品を象徴するすばらしいデザインだと思う。

SAKURA GENESIS 2024

#njSG


新日本プロレス『SAKURA GENESIS』をテレ朝チャンネルにてライブ観戦。
オカダが居なくなってから最初の春のビッグマッチ。さすがにカード編成
には工夫が施されており、期待していたのだが・・・。

残念だったのは、今日組まれた全試合の中でも僕がいちばん注目していた
IWGPジュニアヘビー級選手権が、大アクシデントでほぼ「中止」に近い
カタチで終わってしまったこと。試合時間は約90秒、結果はレフェリー
ストップ。序盤で肩を脱臼し、ストップを余儀なくされた挑戦者YOH
気持ちを思うと、まぁやるせない。救いがあるとすれば、王者SHOが終
了後も悪態をつきまくり、ヒールに徹したこと。やっぱりさすがだ・・・。

IWGPジュニア戦で若干テンションが下がったが、セミファイナルで組まれ
たNEVER無差別級選手権でかなり持ち直した。ここ1年でようやくヒールの
になったEVILが持ち味を発揮し悪行三昧(^^;)。コレを全て迎え撃った上
で、新王者となった鷹木信悟も大したモノ。非常にスッキリ出来た。

そしてメイン、IWGP世界ヘビー級王者内藤哲也に、同じL.I.JNJC覇者
辻陽太が挑んだタイトルマッチは、30分に及ぶ熱戦。試合の8割を辻が
攻める展開ではあったが、終わってみれば内藤の掌。世界王者らしい試合
を魅せた上で、内藤が差を魅せつけた試合であった。

新日本、しばらくは内藤の天下が続きそう。
対抗出来るとすれば、デヴィッド・フィンレーくらいだが、出来ればもう
一人、日本人で可能性のある選手が欲しい。それが上村であれば嬉しいが、
成田海野も可能性はある。オカダ・オスプレイが居なくても、やっぱり
それなりにおもしろいね、新日本は。

DIRECT DRIVE

#njSG


新日本プロレス『Road To SAKURA GENESIS』後楽園ホール大会。
4月6日・両国のビッグマッチに向け、内藤哲也辻陽太のIWGP世界ヘビー
級選手権唯一の前哨戦が組まれた大事な大会。しかし、今日僕の目を惹いた
のは・・・。

IWGPジュニアヘビー級選手権の前哨戦としてセミで組まれたタッグマッチ
ROPPONGI 3Kのパートナー同士だったSHOYOHが、それぞれ成田・海野
をパートナーとして闘った。

注目すべきはYOH
SHOベルトを盗み捻りのありすぎるマイクアピールを連日行う、という
奇行。正直、徹底的なヒールをこなすSHOに大きく水を開けられた感のあっ
たYOHだが、この一連の行動で遂にキャラが立った
最後も必殺のダイレクト・ドライブを決め、SHOから完璧な3カウント。まぁ、
“前哨戦で勝利してしまうと本番が期待出来ない”というジンクスこそあるもの
の、YOHの弾けっぷりには期待せざるを得ない。

最後は腹話術(^^;)で締め、完全にペースを握ってしまったのだから凄い。
小松洋平・田中翔の時代から二人に大いなる思い入れを持っている僕として
は、今の二人の一騎打ちが結果・内容共に気になるところ。
とにかく「凄い試合」になりそうな予感。あの二人なら、きっと・・・。

3150 FIGHT vol.8

#呪い


亀田興毅興行『3150 FIGHT vol.8』、abemaTVにてライブ観戦。
いろんなトラブルが重なり、開催自体が危ぶまれたのだが、なんとか本番に
漕ぎ着けた。しかし・・・。

まず、興毅ファウンダーが大事に育ててきた日本ヘビー級王者但馬ミツロ
が、ルーマニアのアレクサンドル・ジュール大差の判定負け。2回にダウン
を奪われた段階で、正直負けは見えていた。逆に、よく最後まで立っていら
れたな、と感心したのだが・・・。

今回の契約体重は101.6kgWBCが新たに設定したブリッジャー級での闘い
だったのだが、コレに合わせての25kg減量パンチ力が落ちたのでは?と。
しかし、このレベルの相手に勝てないようであれば、世界タイトルなど夢の
また夢。あの曲エントランスに使っている以上、ミツロにはもっともっと
強くなる義務がある。なんとか再起してくれればいいのだけど・・・。

更に急遽メインを任されたWBC世界ミニマム級王者・重岡優大が、同級6位
・フィリピンのメルビン・ジェルサレム完敗。両者共に前に出るタイプの
ボクサーだが、全てにおいてジェルサレムが一枚上。この負け方、正直言う
とかなり絶望的に見えた。優大はボクシングを続けられるだろうか?

全試合終了後、ファウンダーの亀田興毅は涙を流しながら挨拶したらしい。
空席の目立つ会場、看板選手2名完敗、何よりも興行プランの大失敗・・・。
vol.6まではすばらしいイベントだったのだが、ここ2回は・・・。

ハッキリ言って、3150 FIGHTは『呪われた』と思う。
亀田興毅に言いたい。亀田和毅と手を切るべきだ、と。

GENE BLAST

#njcup


新日本プロレス・春の本場所、NEW JAPAN CUP 2024閉幕
今年のトーナメントを制したのは・・・。

“ジーン・ブラスト”こと、L.I.J辻陽太
この結果を受け、4.6両国・SAKURA GENESISメインイベントは、
IWGP世界ヘビー級王者内藤哲也に、NJC2024覇者辻陽太が挑む、
L.I.J同士のタイトルマッチとなることが決定した。

辻はこれで一歩突き抜けた、と思われるが、本当に突き抜けるにはベルトを
取る、という事実が必要。今までコレが出来たのは新日本プロレスの歴史上、
オカダ・カズチカ唯一人。そこまでの器かどうか、本当に試される日が来る。

・・・個人的に、辻ならイケる気がするのだが。
新時代の幕、本当に上がるといいんだけど。