Los Ingobernables get the IWGP!

春の定番となった新日本プロレス「INVASION ATTACK」をNJPW Worldにて。
久々に語りどころの多い大会になる、と予測していたのだが、終わってみれば
印象に残っているのは↓↓の試合だけだった。

IWGPヘビー級選手権 オカダ・カズチカ vs 内藤哲也
制御不能キャラになってから初のIWGP王座戦に挑む内藤に注目が集まった試合。

驚いたことに、満員の両国は8割が内藤声援
無論、オカダ相手に真っ向勝負を仕掛ける、などの殊勝さは今の内藤には無い。
ロス・インゴベルナブレスのメンバーはいつものように乱入を繰り返す。
解説者曰わく「10年前の新日本だったら暴動モノ」。しかし、観客はソレも
込みの内藤を強力に支持しするのだから、新日本の風景も本当に変わった。

そして、決着も乱入
恥ずかしいことに、インゴベルナブレスの新メンバーはマスクを取るまで全く
正体が解らず。仮面の下から真田聖也の不貞不貞しい表情を確認した時には、
久々に度肝を抜かれた

内藤は完璧なリベンジを遂行した。
以前自分を口汚く罵った観客をほぼ全員味方に付け、タイトル戦の権威もへっ
たくれもない傍若無人な試合をしながらも、起こるのは拍手、そして大歓声。
IWGPベルトをリング上で投げ捨てたにもかかわらず、である。

コレはちょっと、非常に面白い展開になってきた。
ファンの支持を得、ある意味何をやっても許されるキャラクターを獲得した
内藤哲也の姿が、ヒールのまま圧倒的に観客に支持された全盛期のロック
姿にダブって見えた。こうなるとこのチャンピオンは圧倒的に強い。
もしかしたら、年内いっぱい王者のままで年を越すんじゃないか、と。

中邑・AJ・飯伏不在の不安すら飛んだ。そう、もう過去のことをあれこれ考
えている場合では無い。今年は内藤から目が離せなくなりそうだ。