読むべき本がなくなるエアポケット状態。ここは軽いミステリーを読もう、
ということでKindleストアのリコメンドをチェック。タイトルだけを確認して
あ、コレ読もう!ということで購入した作品。しかし・・・。
実は完璧な勘違い(^^;)。
東川篤哉の新作だと信じて疑わなかったんだよね、タイトルの雰囲気から(^^;)。
つまり、抱腹絶倒系のユーモアミステリーが読める、とばっかり思っていたの
だけど、作家から内容から全然違っちゃった、ということ。ソレに買ってから
気付いたのだから、読む前にまず乾いた苦笑いが出た(^^;)。う〜ん・・・。
それでもまぁ、せっかく手に入れたのだから読んでみた。
井上真偽という作家はもちろん初めて。狙いとしては作り込まれたミステリー
の中にちょっとした笑いを散りばめる、という感じ。実際、ミステリーの組み
方は綾辻行人ばりの本格派で、トリックもかなり優秀だと思う。著者プロフィ
ールによるとなんと東大卒。なるほどなぁ、と思った。
しかし、問題点もいくつか。
まずはキャラクターの初期設定が荒唐無稽過ぎて、リアリティの類が一切感じ
られない。さすがに総額で兆を超える遺産を相続した女子高生が身内から命を
狙われる、とか言われても全くピンと来ないし(^^;)。そして、キャラクター
の氏名とか、ややバタバタする物語とか、そういうところに・・・あの・・・なんと
いうか、ラノベ臭(^^;)を感じてしまう。苦手っちゃあ苦手なんだよなぁ、こ
ういうの。
ただ、上巻だけ読んで終了、というワケにはいかない作品であることも確か。
総合的な評価は下巻読んでからだな、うん。