HAMMER

32年前、この曲を最初に聴いた時の衝撃は生涯忘れない。
デモを終えて帰ってきた日比谷野音に、突然彼らは現れた

客は決して多くなく、そもそもライヴが主目的では無かった。
最初は後ろの席で体育座りで観ていたけど、1曲目の前半でステージ前に
飛び出した。その後、恐ろしいスピード日本最強のビートバンドとなる
ザ・ブルーハーツと僕の出会いは、日比谷公園野外”小”音楽堂だった。

「空っぽの言葉なら もう僕は聞き飽きた」
という歌詞、どんな説法や名言よりも、今も強烈に心に残っている。

・・・今だからこそ、僕にはブルーハーツが必要なのかもしれない。

▼SUPER BEST / THE BLUE HEARTS

花のさくら通り

▼花のさくら通り / 荻原浩(Kindle版)

萩原浩・ユニバーサル広告社シリーズ第三弾
前回、ヤクザ(がクライアント)仕事をなんとか振り切った零細広告制作
プロダクションユニバーサル広告社だが、秋葉原に事務所を維持すること
が困難となり、一応都内だけど過疎化すら感じられる“さくら通り商店街”
都落ち。家賃は安いが、条件はなんと「住み込み」引っ越しまで余儀なく
されたコピーライター杉山だが、ひょんなことから大家和菓子店3代目
から“さくら祭り”チラシ製作を依頼される。クライアントは同商店会だが、
そこは一癖も二癖もある頑固な爺たちが仕切る閉ざされまくった世界
これをなんとか打破しよう、と、ユニバーサルの個性豊かな面々が意地で
奮闘する・・・という感じ。

いやぁ、いいわ、コレ。
これまで読んだシリーズ3作の中では、とにかくピカイチの内容。
登場人物の悪役→善玉転向への流れ、いわゆるベビーターンの連続が妙に
心地よい。加えて「商店街のシャッター通り化」という問題は都下に限ら
ずどの地方でも悩ましい議題であるが故に、何故だか他人事だと思えない
おかげでリアリティは非常に高く、感じたままを言うのなら“手に汗握る”
展開。クライマックスの会議が決する場面では、思わず快哉を叫んでしま
った。

そして、この作品の舞台とやたら系統の似ている街で、これまた似たよう
な仕事(レベルは更に数段低いけど^^;)に従事する僕としては、個人的
共感度が半端ない高さ。途中から応援団(^^;)になってたかもしれない。

もちろん最後はハッピーエンド。同じような世界で仕事をしている僕から
すると、この部分にリアリティは一切感じない(^^;)のだが、まぁ、ソレは
ソレで良いのかも。非常に清涼感に溢れたお仕事物語だと思います。

年末にこのシリーズを読めて本当に良かった、と心から。
来年は頑張るぞ、オレも!

麺屋武一・濃厚鶏白湯そば with 味玉

そういえばここのラーメンってレビューしてなかったなぁ、と。
先週秋葉原に買い物に行った折、ちょっと小腹が空いたのでラーメンを検討。
この界隈はいくつか選択肢があるのだが、その時いちばん近くだったお店へ。
麺屋武一・秋葉原店。初めてのお店では無い。

とにかく定番の濃厚鶏白湯そばwith味玉を注文。
鶏白湯スープは夏にお台場で食べて以来。というか、秋葉原でラーメンを食
べるのもかなり久しぶり。味が変わってなければ良いのだけど・・・。

・・・杞憂(^^;)。
ここのラーメン、僕の中では電気街でナンバーワンだと思う。トロトロだけ
しつこさはあまり感じない鶏白湯スープと、九州ラーメンライク細麺
空腹具合によっては替え玉するのだが、この日は一杯でガマンしてしまった。
惜しいことしたなぁ・・・。

次回はじゃんがらに行ってみようと思う。あの辺で買い物してる時に、また
ちょうど良く腹が減ってくれるといいんだけど♪

参考:濃厚鶏そば 麺屋武一 秋葉原店(RDB)

破壊王子、大日本の頂点に!

週プロモバイルで結果を知り、スカパーオンデマンドですぐに確認。
2017年12月17日、大日本プロレス横浜文化体育館大会において、王者の
鈴木秀樹橋本大地が挑んだBJW世界ストロングヘビー級選手権は、タイ
トル初挑戦橋本大地が見事にシングル初戴冠を達成した。

感心したのは、序盤の粘っこい展開
スタンドでの主導権の取り合いはいわゆるランカシャースタイルキャッチ
・アズ・キャッチ・キャンであり、完全に鈴木の庭。にも関わらず、大地は
この展開にしっかり付き合い、なんと先手を取って魅せたのだから凄い。

中盤以降の打撃戦は、鈴木の切れ味鋭いエルボーを何発も受けながら、豪快
蹴りで応戦。かつて父親が使っていた袈裟切りチョップを繰り出した時に
は、ちょっと涙が出そうになった。

フィニッシュは垂直落下式ライジングDDT
あの鈴木秀樹を朦朧とさせた上で、完璧な3カウントを奪ってみせた。

ZERO-ONEを辞めた時はまぁしょうがない気がしたが、その後に移籍したIGF
を中途半端な形で離れた時は、正直この選手を見離した。しかし、大日本に
移籍した後は同じ選手とは思えないほどの大活躍。そしてこういう結果を出
したワケだから、もう橋本大地というプロレスラーを認めざるを得ない

・・・いや、正直言えば「待っていた」
本人はもちろん考えるところがあると思うが、やはり橋本真也の血は特別。
あともう少し、キャリアと実績を積んでいけば、橋本大地というプロレスラー
を確立出来る、と信じたい。大地は、我々ファンにとっても可愛い息子である。
息子の自立を喜ばない親は居ないのだから。

ガンバレ!そして、大日本ストロング史上、最高の王者になって欲しい。
嬉しいなぁ、本当に。

Star Wars / The Last Jedi

スターウォーズ「最後のジェダイ」、まずは通常の2D/4Kにて鑑賞。
エピソードナンバーとしては「8」に当たり、次回作がルーカスが構想した
SAGAの最終作となる筈。ということで、非常に重要な位置づけの作品。

・・・ただただ、凄い
キャストもSFXもCGも構成も、全てがゴージャスなスターウォーズの世界観
を外さず、更に進化した感じ。そして何よりもストーリーがあまりに深く、
ちょっとした社会派のドキュメントを見ているかのようなただならぬ緊張感
見たか、コレがSAGAだ!と声を大にして言いたいほどの、傑作であると思う。
ちょっとしばらく、他の映画は響かないかもしれない。

スターウォーズを最初に見たのは、もう40年以上前。人によっては、SAGA
の完結を目撃する前に亡くなってしまった人も多々居る。実際、最期をいち
ばん確認すべき重要な人が、昨年末にこの世を去っている・・・。
だからこそ、僕はSAGAのラストをキッチリ確認しておきたい。間に合うと
いいんだけどなぁ・・・。

永遠のレイア、キャリー・フィッシャーに感謝をこめて。