方舟の継承者

#IMMORTAL BIRD


方舟の継承者 / 丸藤正道(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「方舟の天才」ことNOAH丸藤正道が、2018年に行われた自身の20周年記念
興行にリリースした自伝。7年前はある事情(後述)で手に取るタイミング
が無かったのだけど、Unlimited扱いになっていたのでチェックしてみた。

丸藤正道という天才プロレスラー、我々新日本派のファンにとってある意味で
「目の上のタンコブ」(^^;)。運動能力が高くて出来ない事はほぼ無く、スタイ
リッシュな上にルックスも良い。さらにプロレスのセンスも抜群。文句の付け
ようの無い、本当の意味での“逸材”であり、丸藤が新日本を選ばなかった、と
いう事実に地団駄を踏んだほど。

実際、旗揚げしてから数年間、NOAH「国内プロレス団体の最高峰」であっ
た時期があったのは、認めざるを得ない。もちろん三沢光晴小橋建太と言っ
た名選手の存在が大きいのだが、NOAHをそこまで押し上げたいちばんの原因
は、丸藤KENTAが積極的に他団体の選手と闘い、その実力を認めさせてきた
のが大きい。コイツらさえ居なければ、と何度思ったか(^^;)。

そんな丸藤の半生が本人の口から語られているのだが、僕が感じたのは不思議
なことに“新日本的な感覚”だった。ライバルのKENTAと比較すれば、オトナに
見られがちな丸藤だが、実は丸藤の方がラジカル尖っていたのではないか?
とか思った。まぁ、そのくらいで無ければあの体格で20年以上NOAHのトップ
を張り続けることは出来なかったんだろうけど。

・・・しかし、丸藤の20周年記念興行納得出来るモノでは無かったのも事実。
もしあの試合が強烈な印象を残してくれれば、おそらくそのタイミングでこの
本も入手していたと思う。そのくらい、あの試合は残念だった。

あれから7年が過ぎ、さすがの丸藤正道にも「終わり」が見えて来た気が。
「天才」の最後は、それに相応しいモノでありますように。最後までしっかり
見届けるつもりなので。

ゼンハイザー・MM100イヤーパッド交換

#SENNHEISER


ここ一週間で4つヘッドフォンイヤーパッド交換を敢行。
一気に交換する必要があったのは、購入がどれも似たような時期で、一斉に経年
劣化が来た、というのが原因。で、トピックに書いたのはその全てが密閉型、俗
オーバーイヤーオンイヤーと呼ばれるモノ。だから、今は殆ど使用しなくな
ったオープンエアタイプのヘッドフォンはほったらかしになってたのだが・・・。

・・・ご覧の様に、かつてのメイン機ゼンハイザーMM100のイヤーパッドもボロ
ボロに(^^;)。MM100はあまりに音質・使い心地共に良く、死ぬほどセットアッ
プに苦労した1台目を入手後、予備用に2台目まで手に入れたほど。他にKOSS
Amazon Basicbluetoothタイプワイヤードのオープンエアタイプが2本ある
のだが、ほぼ全てのイヤーパッドが同じ様な状況

今回購入したのは上記の2種類
左側はいわゆるスポンジタイプの一般的なヤツで、50mm径右側合皮イヤ
ーパッドタイプでサイズは60mm。MM100は以前からデフォルトのスポンジと、
合皮イヤーパッドを取り付けた2種類を用意し、気分で使い分けていた。

ということで、無事に交換完了
久しぶりのMM100だが、やっぱり音質に関してはかなり良い。以前この機種を
“ネックバンドの最高峰”と表現したことがあったのだが、今もその気持ちは揺る
がない。中古とかで見掛けることがあれば、ぜひ入手しておくことをオススメ。

ちなみに僕が密閉型に乗り換えたのは、電車内で使っている時に音漏れを指摘
されたことがあるから(^^;)。MM100にイヤーパッドを取り付けてみたのは、
少しでも音漏れを抑えたい、という狙いがあった。焼け石に水だったけど。

・・・しかし、屋外を散歩する時くらいは音漏れを気にしなくていいかな、とちょ
っとだけ思った(^^;)。MM100、また眠らせちゃうのはちょっと惜しいので。

CONCLAVE

#根比べ


教皇選挙』at シネマイクスピアリ。

何かの折に↑↑この予告編を観て、出来れば観たいなぁ、と思っていた映画。
たまたま時間が空いたので、イクスピアリのレイトショーにて鑑賞。平日の
この時間、公開直後作品以外は殆ど客が居ないのだが、今日はかなりの大入り
前評判も良かったので、期待して鑑賞したのだけど・・・。

・・・う〜ん、いや、予想されたこととはいえ、全体的に「重い」気が(^^;)。
カトリック教会の頂点に立つ教皇急逝し、その後釜を決めるための「選挙」
の様子を描いている作品だから、それも当たり前なのだが、場所がバチカン
の教会の中のみで、基本的に画面の雰囲気に一切変化が無い。正直、導入の
部分では眠気を堪えるのに必死になってしまった。

まぁ中盤以降で候補者どんどん脱落して行く流れは興味深く、サスペンス
・ミステリーとしての骨子はかなりキチンとしていた。ラストは結構などん
でん返しもあり、ハードボイルド系が好きな人には刺さる気がする。

けしてつまらないワケでは無いのだが、強烈に印象に残ったのが主役を張っ
レイフ・ファインズ「最晩年のハリソン・フォード」的な雰囲気を醸し
出していることと、枢機卿の皆様が被っている帽子(?)のデザインがヘン
だった、ということくらいなのはちょっと(^^;)。この映画、日本語吹替
もう一度観たいかも・・・。

王道ブルース

#Taking Bump


王道ブルース / 渕正信(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2025年現在71歳の今も現役としてリングに上がり続けるいぶし銀プロレス
ラー『赤鬼』こと渕正信の自伝。渕のキャリアは既に50年を超えているのだ
が、凄いのは一貫して「全日本プロレス所属」であること。おそらく全世界の
プロレスラーで、50年以上単一団体に上がり続けたプロレスラーは、渕正信し
か居ない、と思われる。

そんな渕が、自分のキャリアを振り返りながら「全日本プロレス」歴史を語
る、という内容。全日本はライバルの新日本プロレスと比較し、波風があまり
立っていない雰囲気。実際、ジャイアント馬場さんが亡くなるまでの間に起こ
ったスキャンダルらしいスキャンダルと言えばSWS騒動程度。この本の中にも
“クツワダクーデター騒動”などの些事(^^;)に関する記述があるが、やはり
全日本は概ね平和だったんだなぁ、と。これがプロレス団体として良いのか悪
いのか、僕には判断が難しいところ。

そして、いちばん印象深かったのが「道場」での練習内容
やっぱり全日本のトレーニングの中心は「受身」であり、それが全日本プロレ
スのスタイルを構成していた、という事実。確かにこのおかげで全日本のリン
グは“堅実”ではあったのだが、前座戦線に一切派手さがなく、地味に感じたの
も事実(^^;)。猪木信者の僕としては、派手な技こそ無いモノの、感情剥き出
しで意地を張り合う新日本の前座の方がおもしろかった。受身の交換、となっ
てしまうと、やっぱり・・・。

その中でもいちばん地味だったのが、だった気がする。
もちろん渕にも輝かしい実績・・・インタージュニア・世界ジュニア奪取など・・・
もあるのだが、ソレが目立ったかどうか?と考えると・・・。

しかし渕が凄いのは「地味」なまま存在確立し、現在に至っていること。
本人はソレを幸運と感じていそうだが、渕のキャリアの殆どは馬場の意向に沿
ったモノで、我が儘な動きは一切無かった。しかしソレを貫き、気が付いたら
ファンが渕正信というプロレスラーを「特別」としたのだから凄い。

どんな世界でも、「継続」は実は誰にでも出来ることではない。
それを成し遂げた男が語る半生、共感する・しないはともかくとして説得力
あることは間違い無い、と思う。

こちらはUnlimitedで読むことが出来るので、馬場派のプロレスファンは必読
猪木派もかなり楽しめたけど。

WRESTLEMANIA 41

#WrestleMania41


結局、昨日・今日二日間で全部観てしまったレッスルマニア41
昨日こそabemaの配信をリアルタイムで観戦したが、今日はさすがに昼か
アーカイブ配信にて。せっかくなので、二日間の感想など。

まずは初日
昨日アチラで書いた感想がやや低調だったのは、正直おもしろくなかった
から(^^;)。思い入れを持たない状態での観戦だった、というのもあるのだ
が、メイントリプルスレッド・・・ローマン・レインズvsセス・ロリンズvs
CM・パンク・・・以外の試合は、世界最大の祭典のレベルに達していなかっ
た気がする。無理にもう一つ選ぶのなら、シャーロットvsティファニー
女子王座戦だけど、それすら・・・。

メインはさすがに刺激的で、最後のどんでん返しもなかなか見事。僕が生
で観戦した10年前のレッスルマニアでメインを張っていたセスレインズ
が、またもやメインに立っていた、という事実。そしてあの時と同じ様に
セスが美味しいところを持っていったのにもニンマリした。

で、二日目
いや、昨日と差があり過ぎじゃね?と思うくらい凄まじい試合のオンパレ
ード。昨日とは逆に捨て試合を選ぶのが難しい状況で、流して観るつもり
が、メチャクチャ真剣に観てしまったのだから凄い。

イヨ・スカイが見事に防衛を果たした女子王座戦、日本のプロレスファン
が好む選手ばかりで構成されたFATAL 4WAYが特にすばらしかったのだが、
その上を行ったのがメインで登場したジョン・シナ存在感WWE王座戦
コーディ・ローデスと闘ったのだが、今のコーディをもってしてもシナ
を上回ることは出来ず。17度目世界王座奪取、僕は素直に嬉しかった。

・・・とにかく、二日目が圧巻の内容
こんな大会をやられてしまっては、他団体では当分太刀打ち出来ない、と
思い知らされた。いや、なんかちょっと悔しいかも(^^;)。新日本はもっと
ガンバレ、マジで!