RIZIN11・浅倉カンナvsRENA再戦は・・・

やたら盛り上がっているG1 CLIMAX28だが、珍しく日曜に試合が組まれ
ていなかった。そんな狭間の日に、ひっそりと(でもないのかな?)開催
されたRIZIN11、メインだけYouTubeで確認してみた。

女子スーパーアトム級トーナメントを制し、名実共にRIZINの女王の座に
就く驚異の20歳・浅倉カンナに、ツヨカワクイーン・RENAが挑んだリベ
ンジマッチ。この試合、僕の予想通りの結果となった。

・・・得意の打撃が全く当てられないRENA。これはRENAが悪いのではなく、
カンナの距離の取り方が絶妙だ、ということ。有効打を殆ど貰わないまま、
面白いように何度もRENAにタックルを決める。RENAもテイクダウン後の
ディフェンステクニックを鍛えて来たようだが、ほぼ防御しか出来ない
ポイントが全く稼げない判定3-0でカンナがまたもや完勝した。

前回の対戦時には嬉しさを隠しきれなかったカンナだが、今回は「当然」
という表情で受けた勝ち名乗り。おそらくカンナ、バックボーン打撃系
の選手にはもう負けないかも。グラップラーと闘う時が次の審判かな?

負けたRENAは翌日の記者会見で「休業」を示唆。キャラクターを考える
と休業は非常に惜しいのだが、おそらく相当なショックだったんだろうな
ぁ、と思う。個人的には復活を望むが、MMAじゃなくていい気がする。

他の試合は一切観ていない。
というか、やっぱり観る気にならないんだよなぁ、この大会(^^;)。
天心が出るときくらいかな、やっぱり。

Thank you, DIFFER ARIAKE

本日、2018年6月30日を以て有明イベント会場ディファ有明閉館
最後のプログラムは総合格闘技DEEP。明日以降、長く続いた湾岸地区の
シンボル的存在だったホールは、もう二度と扉を開けることはなくなる。

そもそもディファは、かつてMZA有明と呼ばれたバブルの代名詞のような
コンサートホールだった。当時まだ音楽業界に片足を突っ込んでいた僕は、
交通の便が非常に悪かったこの会場に、何度となく通った。バブル崩壊と
同時にあっけなく営業を終了した「オシャレ」なホールは、取り壊される
ことなく単に立ち入りが禁止され、廃墟然とした雰囲気を醸し出していた。

そんなMZAが、2000年に突如営業を再開
名称を「ディファ有明」と改め、プロレス・格闘技の興行を主な用途とし
たから驚き。久々に訪れたディファが、かつてのMZAとほぼ同じ構造であ
ったことに、やや感動してしまったことを覚えている。

プロレスリング・ノアの拠点として、他にもあらゆるプロレス・格闘技の
聖地として、18年も営業を続けてくれたディファに感謝。MZA時代も含め、
生涯印象に残り続ける仕事もこのホールで多々経験させて貰った。

僕らの時代の徒花ディファ有明に乾杯!
もしかしたらもう二度と、この界隈に足を運ぶことは無いかもしれない・・・。

暴走王、引退!

暴走王・小川直也プロレス・格闘技の引退を発表。
今後は柔道界へ復帰、指導者の資格を取得した上で、東京五輪有力候補とされる
自らの息子・小川雄勢のコーチとなる模様。

小川の凄いところは、プロレス及びプロ格闘技のキャリアの中で、「名勝負」
定義される試合が殆ど無い、ということ。にも関わらず、やたら印象に残ってい
るのは、彼がいつも「事件」の渦中に居たから。そのタイミングは絶妙、そして
強運であり、結果プロレス史に名を残す選手となったのだから凄い。

プロレスに「強さ」が必要だった最後の時代の象徴だった、と僕は思う。
願わくば、PRIDEのリングでヒョードルに勝つ、みたいな明確な実績が欲しかっ
たところだが、危険な場面に躊躇なく踏み込む姿勢は立派。小川のおかげで溜飲
が下がった場面がいくつあったかしれない。

逆に、小川直也という劇薬が投入されなければ、プロレスと格闘技が良い意味で
明確に分断された今の時代は来なかった気がする。

引退かぁ・・・。
思い出が多すぎてちょっと整理が付かないけど、今のプロレス界に小川直也のニ
ーズが無いのも事実。だけど僕の中では橋本と並ぶ、愛すべき名選手だった。

お疲れ様でした!
息子さんが東京五輪で金を取れるよう、ガシガシ指導してください。
マジで期待しております!

おいおいマクレガー・・・

昼過ぎ、とにかく仰天するニュースが各サイトにて配信された。
冗談でなく、飲んでいたコーヒーを吹いてしまうところだったのだが・・・。

前UFC世界ライト級王者コナー・マクレガーバス襲撃という暴挙。
ブルックリンで行われたUFC223の記者会見終了後、出席した選手たちを乗
せたチャーターバスに、マクレガーとそのチームメイト、総勢およそ20人が、
フェンスやらゴミ箱やらを一斉に投げつけたらしい。ちなみにマクレガー、
なんと台車を投げちゃってるんだから、コレはさすがに非道い。

原因は、どうやらUFCがマクレガーのライト級王座の剥奪を決定したことに、
マクレガーが腹を立てた、らしい(^^;)。そりゃあ、2016年11月のタイトル
獲得から2年近く全く防衛戦をやらなかった(2017年のメイウェザーとの
ボクシングマッチに専念するため)んだから、UFC側がこの措置を取るのも
当然。子供だなぁ、マクレガー(^^;)。

証拠映像まで残っちゃってるんだから、もう言い訳できねぇな、コレは。
一度はで試合を観てみたい選手だったんだけど、無理だろうなぁ、もう。
残念!

PRIDE

▼プライド / 金子達仁(Kindle版)

著者は金子達仁
この名前になんとなく覚えがあり、著作を調べてみたら、高田延彦「暴露本」
として話題になった「泣き虫」の作者。作風とか文体以前に、あの本には正直
悪印象しか無く、最初は普通にパスしようと思っていたのだが、どういうワケ
かKindle版が648円。ちょうど読む本がなかったので、取り敢えず買ってしま
った。もしかしたらまたイヤな気分になるかもしれないのを覚悟して・・・。

・・・ちょっと驚いた
サイドストーリーの類いを悉くそぎ落とし、我々にとってリアルに「悪夢の日」
となった1997年10月11日にだけフォーカスした構成、そこにまつわる関係者
たちへの的を得た取材。ノンフィクションとしては異色な作り方であるにも関
わらず、グイグイ読ませる。金子達仁、実は凄いライターだった。

この本の主役である3名(高田延彦・榊原信行・ヒクソングレイシー)に、今や
正であれ負であれ、思い入れのある人物は1人も居ない(高田に対しては複雑な
んだけど・・・)。あれからかなりの年月が経ち、僕もいろいろな事にをするこ
とが出来るようになった。嫌悪感を抱いていた“あの本”の中身をとうの昔に忘れ
ていたことも、逆に良かったのかもしれない。

そして冒頭、かなり大事な部分でいきなり登場した広島カープ捕手(当時)・
西山秀二のコメントが大胆に使用されていることにビックリ。この意外過ぎる
導入部分の効果は絶大で、もしココが無かったら最後まで読まなかったかもし
れない。日本の総合格闘技のエポックとなった「あの日」を構成したエピソー
ドの中に、西山さんが居たという事実。個人的に驚愕なんですよ、コレ。

とにかく、筋がビシっと通ったすばらしいノンフィクション作品
同じ系統のテーマを扱った作品が出るのなら、また読んでみたいと思う。
・・・まぁ、「あの日」を思い出すのはもう本当にイヤなんだけど(^^;)。