3150 FIGHT vol.7

#興行設定の問題


亀田興毅『3150 FIGHT vol.7』abemaTVにてライブ観戦
会場の大田区総合体育館は正直客入りが悪い。ちょっと不安な気持ち
で観ていたのだけど・・・。

ミニマム級暫定王者ブラザーズ・重岡兄弟は見事に正規王座を統一
兄の優大はタフネスを誇るパンヤ・プラダブスリに粘られてしまった
が、文句の無い判定WBC世界ミニマム級正規王者に。
弟の銀次朗は因縁のダニエル・バラダレスに殆ど何もさせず、5R
TKO勝ちIBF世界ミニマム級正規王者に君臨した。

ミニマムという注目され辛い階級ではあるが、彼らのような試合をし
ていればそのうち客は大勢集まると思う。

そして個人的に注目していたヘビー級但馬ミツロは、今回も豪快に
1RKO勝ち。対戦相手のウィリアムス・オカンドー、やっぱり無名の
選手だが、ミツロに関しては試合をし続け、世界からの認知を受ける
のが何より大事。そろそろアメリカの選手と試合が出来るといいんだ
けど・・・。

問題なのは、メインで組まれたフェザー級12回戦
「IBFフェザー級世界ランキング”2位”決定戦」という、よく解らない
サブタイトルの一戦は、転級初戦となる亀田和毅が、ランキング8位
レラト・ドラミニと対戦。これがとんでもなくつまらない試合だった。

日本には今、世界に誇れるチャンピオンが数名存在する。
彼らに比較すると、あからさまにボクシングのレベルが低い。正直に
言えば、重岡兄弟の世界戦メインになった方が、イベントとしての
満足度が格段に上がった気がする。

興毅ファウンダーは、ビジネスプライベートを分けるべきかと。
せっかく評判が上がってきた3150 FIGHTが、身内の所為でケチが付い
てしまう可能性あり。まぁ、もう和毅はノーチャンスだと思うけど。

SHO、KOPW戴冠!

#MURDER MACHINE


新日本プロレス『DESTRUCTION in KOBE』
現場終わりで疲れていたのだけど、週プロモバイル結果速報を見て、
どうしても確認したい場面が出て来てしまった。

BULLET CLUB/HOUSE OF TORTURESHOが、王者のタイチを破って
KOPWベルト奪取!おそらくSHOはシングル初戴冠となる。

試合内容はまぁ反則・乱入のオンパレード。しかし、HOTはそういう
ことをするのが前提のヒールユニットであり、ココでいちばんしっか
りヒールに徹しているのは間違い無くSHOだと思う。

コレは意見が別れると思うが、僕は今のSHOをすばらしいプロレスラー
だと思う。悪辣な発言や姑息な試合スタイルなど、全てが満点。SHOの
おかげで中途半端だったEVIL裕二郎少しは見られるヒールになった
のだから、新日本はもっとSHOを称えるべき

下手にジュニア王座を取らず、無差別の王座を取ったのはSHOにとって
チャンスかもしれない。ヘビー級で充分通用しそうな才能を、もっと育
てて欲しいなぁ・・・。

LIVE BOXING 5

#天心に対する不安


Prime Video Presents LIVE BOXING 5
今回は寺地拳四朗二団体統一ライトフライ級選手権メイン中谷潤人
WBO世界スーパーフライ級選手権セミ前。つまり、二つの世界戦に挟
まれる形で、那須川天心のノンタイトル戦が組まれた、ということ。

天心の国際式転向第二戦は、メキシコ国内王者ルイス・グスマン
二戦目で8回戦、対戦相手はタイトルホルダー。かなりの特別扱いなのは
明白で、いかに天心が注目されているか解るのだが・・・。

結果だけ言えば、終始相手を支配した上、二度のダウンを奪って完勝
だが、観客が天心に求めるのは文句の無いKO。キックの試合ではずっと
高いKO率を誇っていた上に、おおよそをパンチで倒していたのだから、
国際式で相手を倒しきれないのはさすがに・・・。

セミ前・セミと判定が続いたが、メイン拳四朗がしっかりKO勝ち
井上尚弥ももちろんだが、メインを務められる選手は肝心なところでKO
出来る技量を確実に持っている。

天心に期待されているのは、尚弥や拳四朗のような絶対王者感
であるのなら『KO出来る試合』を常時出来るようにならないと、アタマ
打ちになってしまう可能性もある。

那須川天心は、いつまでも「特別な格闘家」であって欲しい。
まずはすっきりしたKO勝利を。全てはそこからだな、きっと。

27

#ONGAKU-SENKA


『今日のiPod「POP」から流れた曲』
コアプロレスファンなら絶対に知っている、GATE MUSIC傑作

27 by Breaking Point.
元々は映画『スコーピオン・キング』の挿入歌の一つ。この映画は当時
WWEでトップを張っていたザ・ロックことドゥエイン・ジョンソン
ハリウッドデビュー作。かなりおもしろい映画だったので、わりと早い
段階でコンピレーションCDを手に入れたのだが・・・。

しばらくして、そのうちの1曲をゲートで使用する選手が登場する。
DDT・飯伏幸太。デビュー当時からGOLDEN STARと呼ばれ、ハヤブサ
以来久々に出現した天才プロレスラー。新日本プロレスに完全移籍する
まで、飯伏はこの曲を使い続けた。

おそらく権利の関係で、飯伏のテーマ曲はオリジナルに差し替わったが、
しばらくの間は違和感が拭えなかった。プロレスラーの入場テーマとし
満点なヘビーロックであり、高揚感が半端ない。 Breaking Pointとい
うバンドの楽曲はコレしか聴いたことが無いのが残念。

ちなみにスコーピオン・キングのコンピレーション盤は、現在入手困難
↓↓のオリジナルCDも、ストリーミングでは「27」が収録されていない
ので、購入する場合はCDを必ず!

▼Coming of Age / Breaking Point

BRAY WYATT

#THE FIEND


テリー・ファンクの訃報に続き、もう一つ、偉大な才能が無くなった。

WWE世界ヘビー級ユニバーサルヘビー級両王座の元王者であり、唯一
無二と言って過言の無い個性の持ち主、ブレイ・ワイアット(ウィンダ
ム・ロタンダ)が急死。死因はハッキリしていないが、おそらく心臓発作
仮眠から起きることなくこの世を去った模様。享年・・・36

日本でも有名なマイク・ロトンドの息子であり、WWEデビュー時から
そのセンスは卓越していた。アンコ型の地味な見た目なのに、奇怪過ぎ
る動きで恐ろしいまでの存在感を醸し出す。レスリングのテクニックも
一級品だった。

僕が唯一生観戦したレッスルマニア31で、アンダーテイカーと闘うワイ
アットを目撃出来たことは、幸運というしか無い。惜しむらくは、日本
で闘う機会が無かったことと、ワイアットが影響を受けた中邑真輔との
本格的な絡みが実現しなかったこと、か。

・・・さすがに早すぎる。
ワイアット絡みの夢のカードはまだまだたくさんあったのに・・・。
だからまた必ず、どこかで。FIENDの姿でもかまわないから。