ニッポンラジカセ大図鑑

▼ニッポンラジカセ大図鑑(Kindle版)

こないだ読んだカセットテープと懐かしオーディオのMOOKに触発され、
関連する書籍を探ってみたところ、Unlimited扱いで究極のカタログ本を
発見。タイトル「ニッポンラジカセ大図鑑」。

こちらは「オーディオ」という大きなくくりではなく、「ラジカセ」と
いう日本の誇るコンパクト複合型音響機器に特化した内容なのが潔い。
チョイスも正に絶妙であり、ヘビーに使っていたあのラジカセや、あの
頃は手が届かず、憧れまくった名機が山ほど掲載されている。やっぱり
70年代後半から80年代前半にかけての機種がやたら惹きが強く、正直
何台かどうしても今入手したいラジカセが出てきた程。

具体的には↓↓コレ。

SANYO MR-V8。
愛称は「おしゃれなコンポ(と呼ばれたい)」で、当時爆発的に売れて
いたSANYOのおしゃれなテレコ・MR-U4の上位機種に当たる。出来れば
コレと同じブルー筐体が欲しいのだが、オークション等にあまり出てこ
ないのが痛い(^^;)。入手困難なんだよなぁ、実は・・・。

・・・しかし、仮にこのラジカセを手に入れたとして、何に使うか?という
のが大きな問題(^^;)となる。物理劣化を考えれば、カセットデッキ部は
ほぼ使えないだろうし、そもそもウチにはもうカセットテープが1本も
存在しない。そしてラジオに関してはJ-WAVEの開局以降聴く習慣すら
無い。となると、外部入力端子(AUX)に最近のシリコンオーディオ
機器を繋いで使用する、くらいしか無いのだが(^^;)。

・・・それでも欲しいんだから、この気持ちの高揚はヤバい(^^;)。
あるとき突然集め始めたフィルムカメラの二の舞は避けなければ・・・。

かがみの孤城

▼かがみの孤城 / 辻村深月(Kindle版)

辻村深月作品で、2018年本屋大賞受賞作品。
今や本好きには直木賞以上に価値がある、とされる本屋大賞に於いて、二次
投票の結果が2位にダブルスコア以上の大差。ならばまず読まねば!というこ
とで、電子書籍版を購入してみた。

共通の問題を持つ7人の中学生。ある日、彼ら・彼女らの部屋の鏡が輝き始め、
そこに手をかざした途端、鏡の中に吸い込まれていく。くぐり抜けてみるとそ
こは城の中で、オオカミの面を被った少女・・・オオカミ様・・・が待っていた。
オオカミ様は彼らにある課題を出す。滞在時間は毎日9時〜17時、課題達成の
猶予は1年。あまりに不可思議な状況に戸惑いながらも、7人の中に絆が生まれ
て・・・という内容。

ジャンルで言うのなら、ファンタジーと言うより他無いのだが、この子たちの
ほぼ共通の問題というのが「不登校」、いわゆる引き籠もり。原因は様々だが、
行きたくても学校に行けない子たちの心模様があまりに切なく、故にファンタ
ジーというジャンルを軽く飛び越す。極上のヒューマン小説、という印象の強
い作品。

全ての場面の全ての台詞がとにかく心に突き刺ささり、随所で心がドラムを鳴
らす。途中、「イジメ」という絶対に無くならない「悪」について、深く考え
込んでしまい、ところどころで読書が止まってしまうほど。それでも約3日で
読破してしまうのだから、この作品の吸引力はやたら凄まじい、ということ。

もちろん、お得意のミステリー要素もあるのだが、その部分は前半でおおよそ
の状況が読めた。しかし、オーラスの部分はコチラの予想の一つ上を行くオチ
が用意されており、読了後は大いに唸った。

こりゃあ、文句無く本屋大賞取るよな、と。
ファンタジー・ヒューマン・ミステリーの3要素が絶妙に絡み合い、物語とし
て見事に昇華する。正直、この作品が取らなきゃウソだな、とさえ思う。

しかし・・・。
ある種の・・・いや、ハッキリ言えば現在進行形で不登校の人たち、そしてイジメ
にあっている人たちは、問題が解決するまで読まない方が良い気がする。
登場人物たちには「友だち」が存在するが、下手すれば彼らは仲間や理解者の
不在を改めて認識し、絶望してしまうかもしれない。そこだけが本当に心配。
そんなことを思うのも、この作品が凄い、ということなのだろうけど・・・。

日本懐かしオーディオ大全

▼日本懐かしオーディオ大全

実は昨日、もう一冊似たようなMOOKを購入していた。
こちらはカセットテープのようなメディアではなく、ハードウエアである
ところのオーディオ機器。それもJBLやマランツ、マッキントッシュみたい
な高級機ではなく、ラジカセ・ヘッドフォンステレオ・ミニコンポを中心
とした、かなりカジュアルなアイテムが山のように掲載されている。

僕が最初に持ったラジカセはSANYOの「おしゃれなテレコ」こと、U4。
ダックスフントをイメージキャラクターにした横長のデザインは秀逸で、
当時一番人気だった機種。我が家に最初にやって来た“メタルテープ対応”
の機器はこのU4が最初であり、このラジカセの購入を機にTDKのMA-Rを
買ったことを、鮮明に覚えている。もちろんこの機種は冒頭に掲載。やっ
ぱり当時の代表的なラジカセだった、ということが良く解る。

もちろん、下手すれば「世界の音楽の聴き方を変革した」とされるSONY
・WALKMANシリーズは6ページに渡って代表的な機種をラインナップ。
他にも「ああ、あったなぁ・・・」という機器が多々掲載されているが、や
っぱり目を惹くのはパイオニアのミニコンポ・Privateシリーズ。ゴールド
トップのデザインは、これまで発売された全てのオーディオ機器の中で、
いちばん美しい商品かもしれない。

ことラジカセに関しては、今でも「欲しい!」と思うモノが幾つかある。
経年劣化でカセットデッキ部が壊れていたとしても、アンプ・スピーカー
さえ無事ならば、AUXになんらかのプレーヤーを繋いで使用することが出
来るハズ。狙いはSHARP・THE SEARCHERとか、PIONEER・Runaway。
状態の良いのがあれば、買っちゃうかも(^^;)。

こちらの本も堪能! いやぁ、お見事です。
このシリーズ、他にもいろいろあるらしいから、片っ端から読もうかと。
次は「日本懐かし即席めん大全」かな?

日本カセットテープ大全

▼日本カセットテープ大全

打ち合わせの帰りに寄った秋葉原の書泉ブックタワーで見つけたMOOK。
30分・46分・60分・90分・120分でお馴染みのカセットテープに関する
トピックを集めた企画モノ。SONY・TDK・maxellの国内三大メーカーに
関しては、ほぼ全ての製品が写真付きで紹介されている。

・・・いやぁ、懐かしい。
今やすっかり死語となった「エアチェック」や「FM雑誌」、「インレタ」、
そして「ワインダー」や「ヘッドイレーザー」などと言う言葉を見つける度
に心が和む。昔自分のやっていたことがそのまま書いてある本って、なかな
か無いような気がする。

そして驚いたのが、カセットテープの単価は結構高かった、という事実。
TDKを例に取ると、一番安価なDの60分が400円、フラッグシップだった
MA-Rの60分に至っては2,000円もする。今なら秋葉原でCD-Rが200枚買
えちゃうんだから凄い。

もちろん、今さらカセットの時代に戻りたいか?と問われたら、戻りたい
とは言えない。74分のCDは5〜6分でMP3に出来るし、iPodは5,000曲に
近いトラックを持ち運べる。そして、間違い無くカセットより音が良い。
でも・・・。

大袈裟でなく、カセットテープというテクノロジーが存在していなければ、
僕はこんなに音楽を聴く生活をしていなかった筈。カセットという媒体が
無ければSANYOのラジカセを親にねだる事はなかったし、WALKMANを買
う為にアルバイトに精を出すことも無かった。ブートレグのライブ音源は
確実にカセットであり、そこからいろんな曲に出会えた。

カセットテープとはつまり、「オレたちのメディア」。
カセット以前の媒体(オープンリールとか)は敷居が高すぎるし、以降の
媒体は・・・MDというガッツのあるモノもあったが・・・ある種の軽薄感が漂う。
だから、カセットの誕生から衰退までの長い期間を、カセットと共に歩めた
人生を、僕は誇りに思う。

カセットテープに大いなる愛を。
46分に情熱を詰め込めた時代が、僕にはちゃんとあったのだから。

あ~る、復活!

コミックナタリーのサイトに衝撃のニュースが!!
舞台は本日発売の週刊ビッグコミックスピリッツ21・22合併号の告知
ページ。そこには、『今夏、「究極超人あ~る」完全復活!』の文字が。

「究極超人あ~る」とは、「機動警察パトレイバー」等でお馴染みの
漫画家、ゆうきまさみの出世作として知られるロボット(アンドロイ
ド^^;)マンガ。っても、バチバチの戦闘モノではなくて、いわゆる
脱力系の傑作である。

このマンガが連載されていた当時の少年サンデーは、正に黄金期。
「うる星やつら」や「タッチ」などの大所が絶好調なのに加え、ある種
社会現象となった上條淳士の「TO-Y」、何故だか歴史に埋もれた形で
処理されている矢島正雄 ・尾瀬あきらの「リュウ」、そしてどれよりも
お気に入りだったのが、この「あ~る」だった。

31年振りの新刊・・・って、どういう展開になるんだろう?
そして、この長いブランクがあの傑作にどんな化学反応を起こすのか、
ドキドキしながら待ちたいと思う。

このマンガに僕がどれだけ思い入れを持っているかは、以前某所で書い
たレビューに詳しいので、ご参照されたし。
これは完全版BOX、なんとしても手に入れねば!!

参考:「究極超人あ~る」31年ぶりの新刊発売(コミックナタリー)