ONE PIECE magazine Vol.18

#BOTH WINGS


ONE PIECE magazine Vol.18

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワンピースマガジン第18弾、今回の特集は『両翼』
『両翼』とは、ワノ国篇でロビンが命名したあまりにステキな言葉で、もちろ
“海賊狩り”ロロノア・ゾロと、“黒足”サンジ麦わらの一味の2トップ
を指す。

まず今、改めてこの二人を深掘りする、というのが凄い。
間違い無く最終章に入った(と思われる)ONE PIECEだが、この段階で両翼の
基本情報をおさらい出来るのは単純にありがたいし、絶対に以降の展開の参考
になるハズ。いやもう、熟読させていただきましたよ、ええ。

そしてワンマガ、今回から仕様変更
エンボス印刷のカラー表紙カバー化し、これまで以上の豪華さ。この装丁で
1,500円というのは、メチャクチャ安いんじゃなかろうか?

僕の予想では、原作単行本150巻くらいでまとまる気がしている。となると、
ワンマガはvol.30くらいまで行くのかなぁ・・・。永遠に出続けて欲しいけど。

ストラングラー 死刑囚の逆転

#冤罪証明


ストラングラー 死刑囚の逆転 / 佐藤青南(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐藤青南・ストラングラーシリーズ第四弾
一応こちらがシリーズ最終作であり、これで物語は完結する。4冊、という
のはある意味で丁度良い分量決着の付け方は・・・。

前作のラスト、「幻覚が見える」という精神疾患の中、衝動的に性犯罪者を
殺してしまった刑事・簑島。自らの罪を認め、簑島たちとのコンタクトを絶
っていた死刑囚・明石も、簑島のピンチにチームメンバーとの面会を再開。
罪を犯したまま逃亡中の簑島の居場所を、またもや鋭く推理して魅せる。
一方、オリジナル・ストラングラーの正体を絞り込んだ捜査一課の二人の刑
は、犯人とおぼしき男を追い詰める。とかろが・・・という展開。

さすがに最終巻だけあり、簑島の逃亡劇にのみフォーカスした構成。正義感
の強い簑島が逃亡した理由やその居所を推理する明石の名探偵ぶりは鮮やか
な上に理がかなっており、思わず唸ってしまったほど。

そして、ストラングラー事件の真相についても目からウロコ。どんでん返し
と言うよりも、「何故ソレに気付かなかった?」という悔しさを覚えるトリ
ックで、納得せざるを得ない。ミステリーとしての完成度は高く、シリーズ
としても読み応え満点のすばらしい内容だった。

このシリーズ、オススメ。
ちょっと歯ごたえのある本格ミステリーが好きな人、サクッと4冊読めてし
まうと思うので是非!

ストラングラー 死刑囚の悔恨

#冤罪証明


ストラングラー 死刑囚の悔恨 / 佐藤青南(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐藤青南・ストラングラーシリーズ第三弾
取り敢えずセール中に購入したのはこの第三弾まで。どうやら次巻でクライ
マックスを迎える模様。思った通り、今作で大きな展開が・・・。

前作で死刑囚・明石秘密・・・死刑判決を受けた件は冤罪っぽいが、それと
は別件で殺人を犯していた・・・を知ってしまった刑事・簑島。簑島は明石と
距離を置き、明石も自分のを意識、後悔の念を抱き始める。そんな折、
ストラングラーの仕業と思われるデリヘル嬢殺人事件が。簑島は捜査線上
に浮かんだ男のアリバイを確認、この事件では“シロ”とされた容疑者だが、
コイツがとんでもない男で・・・という感じでストーリーは展開する。

完全に心が壊れた刑事・簑島が、元同僚の幻影に惑わされ、遂に大きな罪
を犯してしまう第三巻。シリーズは全四作とのことだが、一冊ごとにしっ
かり『起・承・転・結』を盛り込んで来るところがニクい。シリーズ最終
作で罪を犯した簑島はどう動くのか、そして明石擁護チームと全てを知っ
てしまった捜査一課の2名がどう対応するのか、非常に気になる。
・・・まぁ買いました最終巻(^^;)。

ただ・・・。
大きなストーリーの流れ満点だが、この巻で起こる事件に関してはもう
薄ら寒いを通り越して気持ちが悪くなるくらい劣悪。あまりのグロさで一
瞬読むのを中断してしまった程。耐性の無い人には厳しいかもしれない。

取り敢えずここまで来てしまえば後はクライマックスまで付き合う他無い。
そして1人、どう考えても怪しい人物が居るのだが・・・。
あんまり酷い事件が起こらないといいなぁ、マジで(^^;)。

ストラングラー 死刑囚の告白

#冤罪証明


ストラングラー 死刑囚の告白 / 佐藤青南(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐藤青南・ストラングラーシリーズ第二弾
「推理」に続いて読み始めたのだが、まぁ展開が凄いことすごいこと(^^;)。

幾つかの難事件を共に解決し、次第に距離が近くなっていく刑事・簑島
死刑囚・明石。簑島は次第に明石の起こしたとされる連続殺人事件に対し、
「冤罪」を意識。遂には明石本人に「お前はやっていない」と宣言するま
でになった。一方、明石も重度のアル中で薄れていた事件当日の記憶が蘇
り、その断片を簑島に伝え、自らのアリバイの証明を依頼する。コレを調
べるうちに、とんでもない事実が発覚して・・・という展開。

明らかに人格が崩壊して行く簑島があまりに切ない。
前作で失った元同僚の幻影が日常的に見える上に、ようやく信じられるよ
うになった明石にも最大級の裏切りを喰らう。そりゃあ心も壊れるわ、と
は思うが、残念ながら打開策が一つも見当たらないのが現状。

おそらく次作以降でまた一つ展開があると思うのだが、悪い予感しかしな
(^^;)、というのが本音。出来れば簑島くんには立ち直って欲しいのだ
けど・・・。

そして、注目すべきは各章で展開される事件のトリック。短編集と意識し
て読んでもなかなかの手応えなので、ぜひご一読を。

ストラングラー 死刑囚の推理

#冤罪証明


ストラングラー 死刑囚の推理 / 佐藤青南(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐藤青南ミステリーシリーズ
昨年末のセール時にシリーズ3作品をまとめ買いし、正直すっかり忘れて
いたことはナイショ(^^;)で。

主人公は警視庁捜査一課に所属する刑事
大学生の頃、交際中の彼女が『ストラングラー事件』と称される連続殺人
事件に巻き込まれ死亡。逮捕されたのは元刑事風俗スカウトマンで、主
人公はこの事件で彼女が風俗で働いていたことを知ってしまう。犯人は一
貫して無罪を主張するが、判決は死刑。法廷で激高した主人公は犯人を罵
倒し、これをキッカケに刑事となるのだが、現代の日本でストラングラー
事件に酷似した殺人事件が頻発。主人公は関与を確認するため、自分の彼
女を「殺した男」面会を求める・・・という感じ。

恨み骨髄の死刑囚が、天才的なプロファイリング能力を持つ安楽椅子探偵
という構成がなかなか興味深い。この能力を見せ付けた死刑囚は捜査困難
な事件刑務所に居ながら解決し、結果的に主人公の手助けをする。同じ
様なシチュエーションとしては映画の「羊たちの沈黙」などを代表に幾つ
か見られるのだが、この作品もソレらと同系統。しかし死刑囚側が「サイ
アクなサイコパス」である、というありがちな設定が、若干マイルドにな
っているところがポイント。

コレのおかげで「もしかして冤罪?」という雰囲気がふんだんに流れ、逆
に主人公が苦悩する様が手に取るように解る。まぁ、冤罪であろうがなか
ろうが、スカウトマンをやっていた、というだけで死刑囚がクズであるこ
とは間違い無いのだが、それでもなんとなく死刑囚側に感情移入してしま
うのが不思議。

そして、死刑囚の支援者チームとして登場するサブキャラたちが個性豊か
で魅力に溢れ、ドリームチームのような息の合った動きを魅せる。冷静に
考えればいろいろ無理がある展開ではあるのだが、ソレをなんとなく納得
させてしまうところが、佐藤青南のテクニックな気がする。

物語の中盤から終盤にかけ、警察側死者連発
謎はどんどん深まっており、今後の展開がかなり気になる。ストラングラ
ーシリーズ、ちょっと追いかけるのが楽しみ!