私の骨

▼私の骨 / 高橋克彦(Kindle版)

何故だか急にホラーが読みたくなり、Kindleストアを徘徊。
そして辿り着いたのがこの作品、「私の骨」高橋克彦作品を読むのは初め
てなのだが、初物には最適な短編集。ちょうどいいや、という感じで。

・・・まいりました(^^;)。
全7作品、舞台は全て東北。本当かどうは検証していないのだが、彼の地に
いかにもありそうな“伝説”っぽい話を、恐ろしいまでのリアリティで凄まじ
怪談に転化。大袈裟でなく、掛け値無しにどれもこれも背筋が凍る程に怖い
すっげぇホラーだと思います、コレ。

いちばん印象に残ったのはラストの「奇縁」。どちらかと言えばミステリー
のテイストが強いのだが、読了後にイヤと言うほどゾッとする。これは体感
すべき作品、と久々に太鼓判を押しましょう。

調べてみたら、この作家の著書は時代小説・歴史小説を始め、ミステリー
そしてもちろんホラーと多岐に渡っている。かつ、日本人として最初に
ビートルズと遭遇した、というあまりに魅力的な逸話を持っている。電子
書籍もたくさん出ているので、いくつか他も読んでみようと。評判の良い
ホラーから!