驚愕!2017 WBC 1st Match

スポーツニュースを見ていて、思わず「ええッ!」と呻いた。
2017 WORLD BASEBALL CLASSIC 開幕戦、優勝候補の一角である世界ランキ
ング3位韓国が、41位イスラエルに延長10回、1-2で敗れる大波乱

そりゃあ韓国は好きでは無い、っつーのが正直なところだが、2次ラウンド以降
での日本との対戦は必至、と見ていた。同じA組には強豪の台湾が居り、星取り
状況によっては本戦に上がれない(グループ2位以内)可能性も・・・。

いやぁ、今年のWBCってえらく怖い
B組のランキング1位日本も、強化試合は全くパッとしなかったし、明日行わ
れる初戦のキューバは難敵。そしてオーストラリア中国も、ランキングでは
イスラエルより全然高い。もしかしたら、という変な気持ちになって来た。

・・・韓国もちゃんと勝てよ、マジで(–X)。
ここまで不安なWBCは初めて。悪いことが起こらないといいんだけど。

聖域

▼聖域 / 大倉崇裕(Kindle版)

福家シリーズ動物シリーズで完全にハマった大倉崇裕山岳小説
あとがきによると、氏はデビューからずっと「山岳ミステリー」を書きたかった、
というクライマー。ソレ風に言えば“山屋”であり、本物であるが故、執筆に要し
た時間はなんと9年(!)。読み応えたっぷりの本格長編ミステリーである。

ある事情で山を辞めていた主人公のサラリーマンが、大学時代のパートナーで
将来を嘱望されるクライマーに誘われ、久々に山へ。ブランクによる体力の衰え
を自覚しながらも、「もう一度山をやらないか?」という友の問いかけに逡巡し
てしまう。ところが程なく、単独で山行した友人が滑落・行方不明という凶報。
技術・経験ともに豊かな人間がミスを犯すような環境では無い。友人の死に疑問
を持った主人公は、全てを投げ出して友人の死の謎を追う・・・という物語。

僕は全く山はやらないが、山岳系の物語は小説・マンガを問わずかなり読む。
従ってあの世界ミステリーを絡めることには正直無理がある、と思っていた
のだが、この作品はハッキリとそのラインを超えて来た。主軸はあくまでミス
テリーだが、本格的な山岳系要素の描写がそこに深みを与える、という理想的
な構成。そりゃあ、9年はかかるよな、と素直に納得できる力作である。

大倉崇裕ってこういう小説も書くのか・・・。
正直、これまで読んできた他の作品に比べると、この作品はテイストが全く異
なる。山岳系としては最初の作品だからなのかもしれないが、ちょっと他を読
んで確かめてみたい。コレはコレで凄く面白いのが、逆にタチ悪いな(^^;)。

reWrite

↑↑↑

これから、これ。

↓↓↓

違うのは、サビの歌い出しの語尾の感覚と、ややリバーブが深くなったバックだけ。
にもかかわらず、理想的な成長を感じるのはどうしてなんだろうね?

普通のリメイクリテイクなら誰でも出来るけど、ブラッシュアップを重ねて味を
深くする、という手法は彼らくらいだと思う。なにかすごく、“漢”を感じる。
やっぱり只者じゃねぇな、ASIAN KUNG-FU GENERATION

タイガーマスクW<実写版>、オカダと前哨戦!

新日本プロレス・NEW JAPAN ROAD 3.1後楽園ホール大会をNJPW Worldにて。
ビッグマッチの「旗揚げ記念日」、その後の「NEW JAPAN CUP」への繋ぎとな
るミニシリーズであり、いつもなら気にしない興行。ところが・・・。

メイン:オカダ・カズチカ&外道 vs タイガーマスクW&四代目タイガーマスク
さすがにコレは面白そう。まぁ、心配な人が1人居る(^^;)のだけど、なるべく
気にしないようにして・・・。


これまでのアニメ仕様を止め、戦闘用マスクを新調した虎W。こういうデザイ
ンになっちゃったら、四虎(小さい方)は本当に居る意味が無い(^^;)。虎Wの
おかげで久々のメインなのに、まぁ刺身のツマもいいとこ。技のキレも正直悪く、
せっかくのチャンスを生かし切れなかったのは残念。もう辞めちゃえばいいのに。

旗揚げ記念日でシングルマッチを行うオカダと虎Wは、終始”予告編”的な動きに。
特に虎Wのゴールデンスターっぽい打撃技のコンビネーションは一見の価値あり。
途中、お約束のW覆面剥ぎシーンもあり、場内は楽しげな大ブーイング。客もち
ゃんと暗黙のルールを解っている。この中に本当に正体が不明な人は1人しかいな
いのだが、誰もその人の正体に興味無いのが残念。マジで辞めちゃえばいいのに。

試合は四虎が外道を抑えて勝利。タイガーマスクコンビが見事に初陣を飾ったが、
このタッグ、第二弾があるかどうか・・・。


まぁ、大田区のオカダ・カズチカ vs タイガーマスクWはかなり期待して良いかも。
考えてみたらあの2人がシングルで闘うのは本当に久しぶり(?)だし、名勝負に
なることは間違いない。本当は観に行きたいんだけど、もうチケット無いんだって。
・・・NJPW World入ってて良かった、ホントに。

クロノスタシス

▼水鏡推理6 クロノスタシス / 松岡圭祐(Kindle版)

水鏡瑞希シリーズ第六弾
まず驚くのは、今回も前作からのスパンが2ヶ月しか空いていないこと。
このペースでリリースされたら今年中に余裕で10巻を超えることになる。
すげぇな、松岡圭祐(^^;)。

前作で「研究公正推進室」という短めの名称の部署(^^;)に異動と相成った
主人公・水鏡瑞希さんが今回ターゲットにするのはなんと「過労死」

過労死過労が原因の自殺を未然に防ぐため、過労のリスクを数値化して予防
できる、という最新技術が研究公正推進室に提出された。総合職・官僚の須藤
と共に最終評価報告書の作成を任された水鏡は、自殺した財務省の若手官僚
まつわる実例を徹底的に探ろうとする。ところがいろいろなところから圧力が
かかってしまい・・・という内容。

水鏡推理は1から6まで全てを読んできたが、今回のエピソーはこれまででいち
ばん解りやすい。過労死は一般的な日本人にとって非常に身近なテーマであり、
誰にでもそうなる可能性がある。今作では専門用語殆ど出てこないのだが、
このテーマにはきっと必要が無かったのだと思う。小難しい技術を解った気に
なれる、というのがこの作品の魅力の一つだったのは間違いないが、それを補
ってあまりある緊迫感に包まれた意欲作。そして問題作でもある。

僕らのわりと近くで実際に起こった「過労が原因の自殺」は、今も騒動が収ま
らないまま。アレに関しては本当は言いたいことが山のようにあるのだが、
少なくともこの作品に登場する技術が稼働していれば、防げたことなのかもし
れない。フィクションなのが本当に残念

意外すぎ絶句する程のラスト、それでも強引では無い腑に落ちる展開は、単
なるミステリー作品として読んでもかなりの水準。シリーズ最高傑作、で良い
と思います。

手が早く、いつでも量産体制なのにもかかわらず、「質」が絶対おろそかにな
っていない松岡圭祐を心からリスペクト。でも、休めるときは休んでください
今後松岡作品が読めなくなっちゃったら大ごとなので。