#魂友
▼陽だまりの天使たち ソウルメイトII / 馳星周(Kindle版)
こないだあっという間に読破した馳星周「ソウルメイト」の続編。
前作同様の短編集であり、巻末の書き下ろしショートストーリーを含めると
全7篇の構成。ほぼ連続して読んでいるため、僕の中である程度の内容は保証
されていたのだが・・・。
・・・この作品、通勤途中とか仕事の休憩中など、人目のあるところでは絶対
に読まない方がいい。2作目のソウルメイトは前作で顕著だった投げっぱな
し感の一切が消え、全篇で「人間と犬」の特別な繋がりが切ないまでに描写
されている。
特に、愛犬との切なすぎる別離れを描いた「フラットコーテッド・レトリー
バー」は号泣どころの騒ぎではなく、1ページ読む度に涙をこらえる作業を
余儀なくされる始末。この本でも再び、大好きだったあの子らのことを思い
出し、同時にどうしようもない後悔に苛まれた。
他の誰がどう思うが一向に構わない。僕は犬に対してこれだけ凄まじい愛情
を表現出来る馳星周という作家が大好きだ。全作読破するだろうな、きっと。