平成プロレス 30の事件簿

▼平成プロレス 30の事件簿 / 瑞佐富郎

サブタイは「知られざる、30の歴史を刻んだ言葉と、その真相」
章のは選手(もしくは関係者)の発言であり、ソレに纏わる「事件」
考察したノンフィクション平成元年新日本プロレス東京ドーム初開催
から、30年中邑真輔レッスルマニア出場まで、我々の心に確実に刻まれ
ている事件絶妙にチョイスされている。

・・・この作家のこれまでの著書としては、「泣けるプロレス」シリーズがあ
るのだが、そちらは残念ながらまだ未読。しかし、平成17年・橋本真也
葬儀に関する記述を読んでいるうちに、自然と目に涙が溢れてしまった。
泣かすのは上手いんだろうな、きっと。

まぁ、正直言えば、全てのトピックが「ほぼ知っていること」。であるか
ら普通なら興味が続かない系の読み物になってしまうのだが、この人の書
く文章は「誠実」な上、なによりプロレスラーに対する「リスペクト」
溢れている。読後感の清々しさは、この種の他の本では感じたことが無い。

そして、もう30年も経ち、今年には終わってしまう「平成」に感慨も。
僕のライフワークでもある「プロレス」で総括されると、その時に起こっ
たプロレス以外のことも明確に思い出すことが出来るのが不思議だった。

プロレスファンなら、読んで損は無いのは間違いないが、出来ることなら
そうでない人が読んだ時の感想を知りたい本。良いです、コレ。

Was HIDEO ITAMI sold out really?

PWInsiderの記述によると、WWE・205Liveに所属するヒデオ・イタミが、
WWEを退団した、とのこと。既にtwitterのアカウントも元のリングネーム
である“KENTA”に変更されている。どうやらROYAL RUMBLE翌々日に収録
された205での試合が最後になる模様。

普段はあまり205は見ないのだが、さすがに今回は確認してみた。
対戦相手はRRでも4wayで対戦した同じ日本人の戸澤アキラ。かつての格か
ら考えれば負けるハズの無い相手に「完敗」といって差し支えの無いフォー
ル負け。こんな姿でWWEを去ることになるなんて・・・。

5年前にKENTAがWWEと契約した時には、正直かなり期待していた。
NXTでトップ戦線に食い込み、レッスルマニアアンドレ杯バトルロイヤル
への出場を決めた時は現地で本当に狂喜したし、あっという間に1軍へ上が
って活躍する、と信じて疑わなかった。しかし・・・。

とにかくチャンスの尻尾が見えたあたりで必ず大きな怪我をする。
WWEでタイムリーに試合が出来ない、というのは致命的であり、この結論
も仕方無いのかもしれない。しかし、あのKENTAが5年も居てベルトの一つ
も取れなかった、という事実はあまりに寂しい。

この先、KENTAはどういう選択をするのか?
本音を言うのなら早急に帰国し、NOAHや新日本で以前と同様のファイトを
魅せて欲しいのだが、WWEに長期参戦しながらゆっくりと自らの格を落とし
た今のKENTAに、どれほどの商品価値があるのか・・・。

・・・まだ遅くない
例えばAEWで結果を出してから、華々しく「凱旋」して欲しいんだ、本当に。
それぐらいやらないと、KENTAじゃないよ・・・。

ROYAL RUMBLE 2019(KICK OFF SHOW)

WWE4大PPVの一つ、「ROYAL RUMBLE」WWE Networkで配信中。
これ見始めると非常に長くなるので、本編レビューは後ほど。
ここでは日本人男子3選手が参加したKICK OFF SHOWの2試合をば。
ちなみにオンエア順は逆なので念のため。

WWEクルーザー級フェイタル4wayマッチは、王者のバディ・マーフィー
カリスト、戸澤アキラ、ヒデオ・イタミが挑戦。プレショーとは言え、
負傷欠場以降のイタミがPPVに出るのはおそらく初。ここでの戴冠を期待
したのだけど・・・。

・・・一回り大きくなった、というか、ちょっと太ったイタミことKENTA
この体型で他の3人についていけるか、と試合前から不安な予感(^^;)。
寂しいことにコレが的中してしまった。

まぁ、マーフィーがクルーザー級じゃないかもしれない問題は置いてお
くとして、終始ゲームメイクした戸澤と持ち味を出しまくったカリスト
は評価出来る。ところがイタミは全くピリっとせず、最後はマーフィー
ピンフォールを取られる始末。イタミはWWEでベルト取るのは無理
かもしれない。なんとかならないかなぁ・・・。

そして、中邑真輔US王者ルセフに挑戦。
昨年のランブル覇者プレショーに登場する、というのは寂しい限り。
正直、BタイトルであるUS王座なんて無視して欲しいのだが、カードが
組まれた以上勝って欲しいところ。

さすがに中邑、やや下手(^^;)なルセフを相手にかなり見応えのある試合
を構築。ヒールらしい動きを随所に交え、ルセフを翻弄。更にルセフの
マネージャー・ラナを挑発し、誤爆させた上で小狡く試合をモノにした。

中邑真輔、US王座返り咲き
まぁ、嬉しいことは嬉しいけど、このタイトルを取ったからと言っても
素直に喜べない、というのも本音。

日本勢としては女子ASUKAが本戦に出場したが、男子プレショー
この現実はちょっと厳しい。戸澤と中邑にはもう少し立場を上げて欲し
いし、イタミに関しては大奮起が必要。KUSHIDAがWWEに上がるよう
になったら、押し出されちゃう気がするなぁ・・・。

群雄割拠 in 東京ドーム

東京ドームで開催中の「ふるさと祭り東京 – 日本の祭り・故郷の味 -」
国内でも有数の巨大な物産展で、日本全国から祭りグルメの集まる、
やたら楽しいイベント

そこのステージイベントとして行われたのがプロレスリングFREEDOMS
が主催する「群雄割拠」。ダムズの佐々木貴が中心となり、日本全国の
ローカルインディー団体が集まって対抗戦を行う「群雄割拠」シリーズ
は、ふるさと祭りの目的完全に合致する。

リングは外野席側のステージに組み立てられ、最前列以外の入場は基本
ふるさと祭りの入場料のみ。外野スタンドからも観戦可能な絶好の位置

集客はすこぶる良く、見た目1,000人程度の観客が。こういうイベント
の中で行われる試合なので、普段全くプロレスを観ていない人たちをど
れだけ取り込めるかがポイントだったのだが、これはもう大成功。普通
のおばちゃんたちがわーきゃー言いながら楽しそうに試合を観ていたの
が印象的だった。

残念ながら用事があってメインまでは観られなかったのだけど、後で調
べたバトルニュースの記事によるとたいそう盛り上がったらしい。もし
かしたら群雄割拠、来年もふるさと祭りに登場するかも!

FREEDOMSと参加した各団体、そして佐々木貴に大きなリスペクト
大きな意義があるなぁ、この興行!

FANTASTICAMANIA 2019

新日本プロレスメキシコ・CMLLの合同興行「FANTASTICAMANIA」
1月11日のエディオンアリーナ大阪大会にて開幕している。

1月21日の最終戦までほぼ連日興行があるので、こりゃあチェックが忙し
い、とか思ってたら、NJPW WORLDの中継は開幕の大阪大会の次は明日
幕張メッセまでお休みの模様。ちょっとガッカリ(^^;)。

↑↑取り敢えず開幕戦のハイライトがYouTubeに上がってたので掲載。
注目は日本でデビューとなった大陸王子二世・アトランティスJr.だった
のだが、やっぱりオヤジさんのデビューの頃には敵わないかも。
まぁ、日本をプレデビューと考えれば、本国メキシコでは衝撃的なデビ
ューになるかもしれない。

明日からのワールドに注目。
まずは幕張のファミリータッグトーナメントだ!