棚橋弘至&オカダ・カズチカの初タッグ

新日本プロレスの年末「WORLD TAG LEAGUE」なのだけど、コレが
なかなか定着しない(^^;)。まぁ、年間最大のビッグマッチ、東京ドーム
大会を目前としたところでタッグリーグやってもなぁ、という(^^;)。
しかし、今回は本戦以外にニュースあり。29・30日後楽園ホール大会
にて、棚橋弘至オカダ・カズチカタッグを組んじゃうと言う・・・。

まずは29日、棚橋&オカダ&KUSHIDAvsジェイ&ファレ&石森


序盤こそダブルの攻撃があったが、なんというか非常にチグハグ(^^;)。
棚橋に関しては「絵作りの天才」でもあると思うのだけど、なかなか良い
ツーショットが成立せず(^^;)。そしてラストは・・・。

二人ともジェイ・ホワイトブレードランナーを決められて仲良くKO
この二人が組んで、こういう負け方しちゃうのは正直どうかと思う(^^;)。
まぁ、逆にジェイの調子の良さが際立ったから良かったんだけど。

30日、棚橋&オカダ&KUSHIDA&ロッキーvsジェイ&ファレ&石森&外道

棚橋、早くもリング上での絵作りを諦めた模様(^^;)。しかし、こうやって
並ぶと二人ともなかなかのオーラ。日本プロレス時代の猪木&馬場組って
こんな感じだったのかもしれない、とか一瞬思った。まぁ、一瞬だけど。


昨夜より連携はあったものの、今夜もジェイにKOされるオカダ(^^;)。
凱旋帰国以来これだけ連続して負けるオカダは初めてかも。正直言って、
オカダのこういう姿はあんまり観たくないなぁ・・・。

・・・このタッグ、パーマネントに組んでいくのはちょっと無理かもしれない
なぁ、と。例えば対角に内藤鈴木がいればもうちょっと盛り上がった気が
するのだが、ドームの前哨戦レベルまで落としちゃダメな気もする。期待し
てたんだけど、興味半減。よくないな、このマッチメイク(^^;)。

THE SUN ALSO RISES

▼日は、また昇る。 / スタン・ハンセン(Kindle版)

「ブレーキの壊れたダンプカー」ないしは「不沈艦」の異名を取り、その
キャリアの殆どを日本のリングに捧げたレジェンド、スタン・ハンセン
自伝

ハンセンの存在を認識したのは、僕が小学校4年生くらいの頃だったと思う。
ニューヨークであのブルーノ・サンマルチノの首をへし折り、鳴り物入りで
新日本プロレスに参加したハンセンは、その段階で既に驚愕だった。ファイ
トスタイルは荒削りで直線的だったのだが、凶器などの反則を殆ど使わず、
フィジカルのみ圧倒的な強さを魅せる。最初こそインサイドワークに長け
アントニオ猪木に手玉に取られたが、2回・3回と来日を重ねる度に猪木
に肉薄。ついにはNWF王座まで奪ってしまった。ちなみに、NWF王者時代
の猪木がタイトルを明け渡した選手は、ハンセンとタイガー・ジェット・シ
2人だけである

僕が最初に生で観た猪木の試合は、ハンセンとの一騎打ち。それも、NWF
王者のハンセン猪木が挑むリターンマッチ。ここでスタン・ハンセンを、
そしてウェスタンラリアートを目撃してしまった事が、僕の人生を変えた、
と言って間違い無いと思う。

そんな「最重要」な選手の自伝だから、やはり居住まいを正して読んだ
現役時代の話ももちろん興味深かったのだが、それよりも引退後、未練を
残さずにキッパリリングから去った後の姿に感銘を受けた。

プロレス界には「引退」を撤回し、何度も復帰するレスラーが多々居るし、
正直ソレを否定する気はもう失せているのだが、ハンセンの態度は本当に
立派。だからこそ僕は今でもハンセンをリスペクト出来るし、大きな大会
にウィットネスとして来日するハンセンに惜しみなく大声援を送ることが
出来る。スタン・ハンセンこそが、本物のプロレスラーである。

そんなハンセンは、来年2月19日の「ジャイアント馬場没20年追善興行」
両国国技館大会に久々に来日する。当日集まるであろう多くのプロレスフ
ァンと共に、僕も大きな「ウィー!!」を叫ぼうと思う次第。

ちなみに現在この作品はUnlimited扱い。今がチャンスだ!

国宝級マスク研究

▼G SPIRITS MASK COLLECTION 国宝級マスク研究 / ドクトル・ルチャ(監修)

愛読しているプロレス研究誌「G SPIRITS」増刊的なMOOK
監修ドクトル・ルチャこと清水勉氏で、ルチャマスクにやたら造詣が
深いことで有名。今回は“覆面レスラー”ではなく、“覆面”、つまりマスク
そのものにスポットを当てて一冊作ってしまったのだから凄い。

ミル・マスカラスの初公開マスク特集や、初代タイガーマスクの歴代マス
ク50枚を集めたページは質・物量共にすばらしいのだが、注目すべきは
後半の伝説ルチャドールたちのマスクコレクション。個人的にはカネック
ソリタリオのページが興味深く、何度も読み返してしまった。

G SPIRITS本誌のルチャ記事も毎回愛読しているのだが、まさかマスクだ
けで一冊作ってくれるとは・・・。僕は非常に嬉しいのだが、コレを大歓迎
するのはコテコテの昭和プロレスファンの中でも更にマニアだけかと。
・・・売れるといいなぁ、マジで。そしたら第二弾が期待できるので。

POWER STRUGGLE 2018

新日本プロレス「POWER STRUGGLE~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018~」
をテレ朝チャンネルの生中継で昨日観戦。いろいろな伏線が貼られた重要
な大会だったのだが・・・

まずはサブタイトルのSUPER Jr. TAG LEAGUE 2018決勝戦
ROPPONGI3KYOH&SHOL.I.JBUSHI&鷹木信悟鈴木軍金丸義信
&エル・デスペラード3wayマッチとなった。

決勝が3wayってのはどうだろう?と最初は思ったのだが、この試合がやた
面白かった。全員が自分のやるべきことをしっかり理解しており、時間
が過ぎる毎にヒートアップ。前半でいちばん盛り上がる試合となる。

優勝したのはYOH&SHO。すっかり頼もしくなった2人は、最早新日ジュニ
アの中心選手。ただ、ライガーやサムライの時代であれば、この決勝戦が
休憩前に組まれることは無かった筈。KUSHIDA高橋ヒロムも含め、現状
の新日ジュニア勢はその時代を取り戻すべく頑張るべし。良い試合するん
だから、きっと大丈夫。

メインはクリス・ジェリコが久々に日本で試合。
自らの保持するIWGPインターコンチネンタル王座EVIL相手に防衛戦。

入場するだけで大騒ぎになるのだから、さすがにジェリコは大物。EVILも
食らいつくのだが、どう足掻いても主導権を握ることが出来ない。さすが
Y2J、ちょっとやそっとの技巧ではジェリコは崩れない。

必殺技のウォール・オブ・ジェリコをガッチリ決めたジェリコの完勝
完全なる横綱相撲であり、重ねて来たキャリアの際立つ試合であった。

おそらく来年1.4東京ドーム大会は、内藤哲也vsクリス・ジェリコのイン
ターコンチネンタル選手権になりそう。今の新日本でジェリコの存在感
を上回れるのは、もう内藤しかいない。期待だな、コレは。

しかし、スキャンダラスな事件はほぼ起こらず、終わってみれば試合内容
だけで勝負する重厚な内容。新日本らしくない、と言えばらしくないのだ
が、こういうビッグマッチがあってもいい。良い興行でした!

MYC 2nd・里村明衣子&紫雷イオ

Mae Young Classic 2nd Season on WWE Network。
まさか2回目があるとは思わなかったMYC、トーナメントは既に準決勝


昨年優勝したKAIRI SANE同様、今年も日本勢が大活躍。
“女子プロレス界の横綱”こと仙女里村明衣子、元スターダム“天空
の逸女”こと紫雷イオの2人が準決勝進出。それぞれトニー・ストーム
リア・リプリー決勝進出を賭けて闘うことに。


里村vsストームの試合には、本当に唸らされた。
両者共にハードヒットでテクニカル。完全なるジャパニーズスタイル
披露し、観客を沸かせまくった。内容は正に一進一退。特にストームの
成長は凄まじく、あの里村を相手に一歩も引かない。それでも地力に勝
る里村に分がある、と思っていたが、粘りきったストームが激勝。横綱
は準決勝で惜しくも姿を消した。

退場する里村をHHHが労う、というサプライズ。
確かにこの試合、今回のMYCのベストマッチだったし、里村が魅せてく
れた「本物感」は凄かった。今大会のMVPでも良いと思う。


そしてイオvsリプリー。フィジカルに勝るリプリーだが、実は体格差の
ある相手が得意なイオ。やっぱり攻めさせるだけ攻めさせた上で勝利
空中技のバランスの良さ、豪快な受け身、そして外人受けしそうなルッ
クスの良さ。カイリの次のNXT女子王者にいちばん近いかも。

決勝は明日、WWE初となる女子オンリーPPV「EVOLUTION」にて。
トニーもイオもルックスに優れたスター候補なだけに、勝敗が読めない。
カイリの防衛戦もあるし、このまま寝ないで見ちゃおうかな・・・。