CWC #03

「WWE CRUISERWEIGHT CLASSIC」、3週目。
今週のトーナメント初戦4試合は統一テーマ。名付けて「TECHNICAL DAY」
今回は順番付けやすい。今週も印象に残った試合順にて。

▼ 〇ザック・セイバーJr.(胴締めアームバー)タイソン・ダックス×

NOAHでイギリス代表・ザックのプロモーションのような試合。
いわゆる派手な展開一切無くこれは痛そう的なサブミッションの攻防に終始。
ただし、対戦相手となったカナダのタイソン・ダックスもいわゆるU系が好きそう
な動きで対応して見せる。ランカシャー vs UWF、という日本人が好きなタイプ
の試合だった。最後は説得力満点のアームバーでザックのタップアウト勝ち
ザックは結構上の方まで行きそうな気配大。

▼ 〇ブライアン・ケンドリック(拷問式フェイスロック)ラウル・メンドーサ×

ケンドリックレオナルド・スパンキーのリングネームでZERO1・新日本で活躍
した選手であり、元WWEスーパースター「落ちぶれた元スター」的なプロモで
悲壮感を醸し出す。対するはジンゾーの名前でNOAHに来日した事もあるメキシコ
ラウル・メンドーサ。この試合のみメンドーサのハイフライ系の要素も見えたの
だが、基本的にケンドリックの小ずるいテクニックとメンドーサのメヒコ流切り返
しが交錯する好試合。最後はケンドリックが意地のフェイスロックで勝利!

▼ 〇ドリュー・グラック(胴締めドラゴンスリーパー)ハーヴ・シーラ×

元CZW王者デスマッチファイターグラックが意外なテクニシャン振りを披露。
対するインドハーヴ・シーラも細身の割に当たりの強い打撃足関節で試合を
組み立てる。どちらもあまり予備知識の無い選手だったのだが、思わず手に汗
最後はレッグロックドラゴンスリーパーの掛け合いを制したグラックが勝利。
これもいい試合だった!

▼ 〇トニー・ニース(450°スプラッシュ)アンソニー・ベネット×

香港のホーホー・ルンに続き、またもや「ここに居てはいけない選手」が登場。
アンソニー・ベネットは見た目が面白い(スベッてるけど^^;)だけで、身体も
受身も基本的なテクニックも、一切が評価出来ない(^^;)。過去ドラゲーに参加
した実力者・ニースもこれでは気の毒。フィニッシュの450に入る前に、レフェ
リーに健康状態をチェックされる選手なんて初めて見たよ・・・。

というワケで、ベネット以外全員良かった3週目。
ただ、この試合内容って日本人以外にウケるのかどうか、それがちょっと心配。
来週は遂に一回戦ファイナル。大注目のリッチ・スワンジョニー・ガルガノ
登場する!! リッチの試合が超楽しみ♪

CWC #02

「WWE CRUISERWEIGHT CLASSIC」2週目が昨日WWENにて配信。
今週もトーナメント一回戦4試合オンエアされたのだが、どれもなかなかの
好試合。今回も印象に残った順番に1試合ずつ。

▼ 〇リンセ・ドラド(シューティングスタープレス)ムスタファ・アリ×

プエルトリコ代表のドラド驚愕のムーブを披露。相手のムスタファの受けも
良く、空中殺法が次々に決まる。会場は「Holy Shit!」「This is Awsome」
大合唱。正直2人ともノーマークだったのだが、ここまでの試合が出来る選手が
まだウジャウジャ居る、というのを改めて認識。フィニッシュとなったドラドの
シューティングスターも、その前のムスタファのスパニッシュ・フライも、両方
凄かった。本日オンエア分のベストバウト!

▼ 〇TJ・パーキンス(リバース足四の字固め)ダ・マック×

TJプレゼンテーション的試合。元々新日本LA道場出身であり、TNAやメキ
シコで“PUMA”を名乗った選手である、と言えば、思い当たる人も多いのではな
いか?と。TJ、試合巧者な上にこれだけ可愛い顔をしてるのに、どうしてマスク
被ってたんだろう(^^;)。最後も日本式サブミッションでTJ貫禄勝ち。今のと
ころ、優勝候補の一人に数えてよさそう。

▼ 〇TAJIRI(バズソーキック→体固め)ダミアン・スレーター×

レジェンド枠で出場したTAJIRI、さすがにアメプロのなんたるかを熟知した動き。
対戦相手のスレーターZERO1に参加したことのあるオーストラリアの選手で、
TAJIRIの打撃に見事に対応していたのだが、やはりキャリアの差は否めず。横綱
相撲の状況でTAJIRIが勝利し、二回戦進出!

▼ 〇戸澤陽(原爆固め)ケネス・ジョンソン×

オンエアではメインイベントだった試合だが、セミ(ドラドvsアリ)とその前
(TJvsマック)に少々食われた感(^^;)。それでもDGUSAで長い間活躍した戸澤
の人気は凄まじく、長身のジョンソンを見事に翻弄。フィニッシュの戸澤式ジャー
マンの前に出した高速ジャーマンで観客の度肝を抜く。戸澤も二回戦進出!

・・・日本人3選手全員二回戦へ。
これで一回戦は半分の試合がオンエア済みとなった。次回の配信では元NOAH
ザック・セイバーJr.が登場する模様。#03も楽しみだな、うん。

ただ、日本で開催されているSUPER J-CUPも話題性充分。CWC王者vsJ-CUP覇者
なんていう試合が組まれたら、最高なんだけどなぁ・・・。

SUPER J-CUP 2016・一回戦

2009年以来7年振りの開催となる「SUPER J-CUP」
22年前獣神サンダー・ライガーが提唱したジュニアトーナメントで、
規模の大小を問わずにいろいろな団体の選手が参加する大会。久々の復活
だが、今回もメンバーはバラエティに富んだ16名。昨夜後楽園ホールで行
われた一回戦をNJPW Worldでチェックしたので、1試合ずつ。

▼マット・サイダル(ROH)vs 梶トマト(KAIENTAI-DOJO)

注目はK-DOJOのトマト。あのマットと空中戦で互角に渡り合いっただけで
も凄いのに、試合中に「笑顔を絶やさない」というキャラクターを崩さず。
K-DOJOってある意味こういう才能の宝庫なんだけど、どうして目立たない
のかなぁ・・・。トマトの今後に注目。

○マット【エア・サイダル】トマト×

▼グルクンマスク(琉球ドラゴン)vs 拳王(NOAH)

グルクンが凄く良かった!拳王は誰もが認める実力者だが、その強打者を向
こうに回して真っ向から打撃で渡り合うグルクン。決して体格に恵まれている
ワケでは無いのだが、一発一発に魂を込める闘い方はケレン味がなく、必死な
姿を見ているとつい応援したくなる。最後は拳王の一撃に屈したが、アッパレ
な試合でした。沖縄行ったら絶対行こう。琉球ドラゴンプロレス!

○拳王【羅喉→体固め】グルクン×

▼青柳優馬(全日本)vs タイチ(鈴木軍)

全日本プロレスから参戦の青柳は参加者の中でただ一人「格落ち」な選手。
長身でルックスも良く、将来性は確かに凄いモノがあるのだが、残念ながら
まだこの舞台に立つレベルでは無かったかも。いつものように自分の世界を
展開したタイチ完勝

○タイチ【ラストライド】青柳×

▼獣神サンダー・ライガー(新日本)vs Eita(DRAGONGATE)

いわゆる「J-CUPらしい」試合。もはや「生ける伝説」となったライガー
奇襲攻撃をかけるEitaの姿は、実況が絶叫したように「あの日のハヤブサ」
を思い起こさせる動き。全てを出させた上で叩き潰したライガーも、あの日
と全く変わらない姿だった。満足!

○ライガー【垂直落下式ブレーンバスター→体固め】Eita×

▼ティタン(CMLL)vs ウィル・オスプレイ(新日本・CHAOS)

何かと話題のオスプレイが、同じタイプのルチャ戦士・ティタンと対戦。
オスプレイワールドと言って良い世界の中での闘いではあったが、動きで
全く引けを取らなかったティタンの底力に舌を巻いた。出来ればドラダの
様に、ティタンも1年間新日本にレンタル移籍してくんないかなぁ・・・。

○オスプレイ【オスカッター→片エビ固め】ティタン×

▼BUSHI(新日本・LIJ)vs 金丸義信(鈴木軍)

新旧曲者対決。いやぁ、凄く良いカードだ、コレ。
二人ともやってることはかなり“悪いこと”なのに、声援はLIJBUSHI
集中。ただ、金丸相手にブーイングを引き出すくらいのことをしないと、
LIJ的には失敗なんじゃねぇかなぁ?と。そして、負けちゃうってのもなん
かなぁ(^^;)。いや、よい試合だったのは間違い無いのだけど。

○金丸【タッチアウト→片エビ固め】BUSHI×

▼田口隆祐(新日本)vs 原田大輔(NOAH)

・・・久々に、ひっさびさに、田口“強さ”が際だった試合。正直この試合は
原田が取ると思っていたのだが、原田のパワーファイトを真っ向から受け切
った田口が激勝。試合後にはこれまた久々にファンキーダンス。新日ファン
がいつも観たいのはこういう田口だと思うんだけどなぁ、マジで。

○田口【どどんスズスロウウン→片エビ固め】原田×

▼KUSHIDA(新日本)vs 石森太二(NOAH)

前半はメインイベントに相応しい重厚ゴツゴツした試合。面白かったの
はこの部分での2人の主導権の奪い合い。こういう試合をKUSHIDAと石森が
見事にこなしているところに時の流れを感じた。終盤はやはり白熱したタフ
マッチとなり、奥の手・ラ・ミスティカ式ホバーボードロックを見事に極め
たKUSHIDAの勝利。願わくば、トーナメント後半で観たかったな、この試合。

○KUSHIDA【ラ・ミスティカ式ホバーボードロック】石森×

・・・米国開催のCWCに全く負けない熱さ。元よりジュニア日本のお家芸
あり、ここだけはWWEに負けて欲しく無い。二回戦・準決勝・決勝は8.21
有明コロシアム。観に行っておこうかな、コレは。

G1 CLIMAX 26・開幕戦

新日本プロレス真夏の祭典、「G1 CLIMAX 26」札幌きたえーるで開幕。
初戦からメイン・セミでかなり重要な試合が組まれたため、いつもの通り
NJPW Worldで確認した。

▼Aブロック公式リーグ戦 棚橋弘至vsSANADA

これが復帰戦となる棚橋の動きがイマイチピリッとしない。
要所々々で棚橋らしい動きこそ魅せるモノの、スタンドの攻防に精彩が感じ
られない。LIJSANADAはそこそこ良い選手だとは思うが、このあたりに
圧倒される棚橋の姿、正直観たくなかった
結果、見事に大金星を取ったのはSANADA。棚橋の場合は開幕戦の負けって
良くあることなのだが、長丁場の今後に不安を残す内容。う〜ん・・・。

▼Aブロック公式リーグ戦 オカダ・カズチカvs丸藤正道

プロレスリングNOAHから丸藤が久々のG1参戦。オカダとのシングルはおそ
らくコレが初めてであり、やたら注目を集めた試合。
さすがにIWGP王者は強く、あの丸藤を何度も攻め込んだのだが、全ては丸藤
手の中。オカダに出せ尽くした上でキッチリ勝利を掴んだのだから恐れ入る。
やや余裕の表情を浮かべる丸藤に思わず拍手。しかし・・・。

・・・エース王者が揃って初戦を落とした。
特に棚橋の状況はやや深刻な気がする。考えてみれば、棚橋の長期欠場なんて
ずいぶん長いこと観なかった。コンディショニングでは他の追随を許さなかっ
た棚橋に、僕は無茶な思い入れを持っていたのかもしれない。

今年のG1、僕の優勝予想は棚橋一択だったのだが、初戦を観る限りそれは変更
しないといけないのかもしれない。

100年に1人の逸材の身体が、本当に心配だ・・・。

CWC #01

「WWE CRUISERWEIGHT CLASSIC」、昨日より配信開始。
32選手参加トーナメント10週で放送する模様。第1回目のプログラム
は以下の4試合。順番はメチャクチャになっちゃうけど、印象に残った順に
結果と併せて観戦記をば。

▼ 〇飯伏幸太(シットダウン式ラストライド)ショーン・マルタ×


とにかく飯伏の「大物感」が半端ない状況。
出てくるだけで観客は総立ち状態、試合中のコールも「イブシ!イブシ!」
日本式。対戦相手のショーン・マルタサモア系有望株だが、まだ飯伏
と対戦するのはちょっと早かったか?結果はもちろん飯伏の快勝
横綱相撲でした、マジで。

▼ 〇セドリック・アレキサンダー(ランバー・チェック)クレメント・プショー✕

元ROHセドリック・アレキサンダーがWWE登場。
いやぁ、この選手かなり良いかも。フランスのプショーもガンガン攻める
タイプの選手だったので、試合は白熱。しかし、技の破壊力も試合中の表情
最高なセドリックが貫禄勝ち。ROH出身者ハズレ無いな、マジで。

▼ 〇グラン・メタリック(ドラダスクリュードライバー)アレハンドロ・サエス×

グラン・メタリックは我らがマスカラ・ドラダ
サエスは格闘技系の選手の佇まいがあり、下手すれば噛み合わない試合
なるかと思いきや、ハイフライ系中心の闘いに。明らかに経験不足なサエスを、
ドラダが上手く転がした。やはり1年間の新日本所属はダテじゃない。

▼ 〇ホー・ホー・ルン(原爆固め)アリヤ・ダイバリ×

香港ホー・ホー・ルン怪しい雰囲気は最高なんだけど、それだけ(^^;)。
あまり美しくないジャーマンであっという間に終わってしまったのだが。
次で負けちゃうだろうなぁ、この選手(^^;)。

・・・ということで、#01は4試合。
トーナメント表によると、飯伏の次の相手はセドリック・アレキサンダー
この二回戦はマジで楽しみ。勝った方が決勝進出するな、きっと。

#02ではTAJIRI戸澤が登場しそう。毎週の楽しみが1つ増えた♪