「ゆとりですがなにか」でゆとりを知ろう!

日テレ日曜10:30「ゆとりですがなにか」がなかなか面白い。
「ST」、「不便な便利屋」、「掟上今日子の備忘録」等で最強の三枚目になりつつ
ある岡田将生、若いのに既にベテランの風格が漂う松坂桃李、そして一人だけちょ
っと良く解んない(^^;)柳楽優弥という、いかにも数字取れそうなキャスティング。
そして脚本は宮藤官九郎。これでつまらないワケが無いよな、うん。

僕にとっても理解不能な世代、「ゆとり」
こないだ調べた世代データによると、ゆとり世代とは1987から2004の間に生まれ、
現在10歳~25歳。今回の主人公たちはいわゆる“ゆとり第一世代”。そういう風に
くくられてしまうジェネレーションの悲哀が、面白おかしく表現されている。

興味深いのは、ゆとり第一世代のとして配置されているのが、第二世代以降の
「ゆとり」だと言うこと。世代の中にもこういうギャップがある、というのは、
自分にもちょっと覚えが(^^;)。そういう風に観ると、全世代が無理なく共感出来る
気がする。クドカン、やっぱりさすが。

しかし、今季は連ドラに当たりがやたら多い♪
特にゴールデンやプライムからちょっと外れた時間帯のドラマに注目すべし!
久々に録画処理が楽しいな、このクール♪

勇者ヨシヒコ・シーズン1を一気観!

Amazonプライムビデオでずっと気になっていたテレ東の連続ドラマ、
「勇者ヨシヒコと魔王の城」全12話を一気に観た。いやぁ・・・。

・・・抱腹絶倒。こんなクソ面白い連ドラ、どうしてリアルタイムで観なかった
のか、と自分で自分を怒ったくらい(^^;)。

基本ドラクエのパロディで、主人公のパーティが魔王を倒す旅に出る、という
冒険活劇なのだが、繰り広げられる闘いに緊張感は一切無いし、予算をかけて
いる、という感じすらしない。にもかかわらず、山田孝之・木南晴夏・宅麻伸
・ムロツヨシ・佐藤二朗という超一流どころが出演し、あまりにも馬鹿馬鹿し
いパロディを暑苦しく演じているんだから凄い。

演者全員、芝居の「間」がすばらしく、これで笑うな、というのが無理(^^;)。
このキャスティングももちろん、今やTVコメディの王様になりつつある
福田雄一の脚本(監督兼任)も文句無し。傑作です、コレ。

そして、シーズン2「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」もAmazonプライムビデオで
無料視聴可能。このあと、一気に観るつもり。仮にシーズン3があったら、次
は間違い無くリアルタイムで観る!・・・あるのかなぁ、コレ(^^;)。

▼勇者ヨシヒコと魔王の城 DVD-BOX

ドラマ「ナオミとカナコ」でいちばん目立ったのは・・・

奥田英朗の原作を1年前に読破。個人的に映像化を期待していた小説が、今クールの
連ドラとして放映された。タイトル「ナオミとカナコ」

広末涼子・内田有紀というキャスティングを見た時に、ちょっとを感じ無いでも
無かったのだが、心配は全くの杞憂。広末の説得力満点のナオミもさることながら、
実はかなり難しいカナコ役を、内田有紀がナチュラルに演じていたのに感心。
結果的にこの人選は大正解であった、と言って問題無いと思う。

そして、最高だったのが中国人女社長を演じた高畑淳子と、カナコのDV夫の姉
演じた吉田羊の2名。前者はやたらと胡散臭い中国人を終始コミカルに演じ、後者は
もうとにかく恐ろしいオンナを圧倒的に演じ切った。最終的に強烈な印象を残した
のは主演の二人では無く、実力派の女優たちだったのはちょっとした皮肉かも(^^;)。
特にオーラスの吉田羊、マジで怖かった(^^;)。

ただ・・・。
原作を読んでいない人にとってあのラストはどう判断されるのか、微妙なところ。
納得いかない人も結構居たと思うなぁ、さすがに(^^;)。

しかし、今クール1、2を争う緊張感に終始溢れていたのは立派。かなりの佳作だと
思います、ええ。

「フラジャイル」長瀬智也の恐ろしき才能

CX水10「フラジャイル」が文句無く面白い。
病院モノのドラマはこれまでいくつもあり、もうネタなんて無いだろ、と
思われたところで聞きつけない「病理」というワード。コレを発見しただけ
でもう勝ちは確定してるのだが、そこにやっぱり拍車を掛けるキャストが。

個人的に、長瀬智也ジャニーズ最強の俳優である、と評価する。
ジャニーズ系の人たちがドラマに主演する場合、良くも悪くもそれぞれの
「型」が優先される。こうなるとどうしても「キャストありきのドラマ」に
寄ってしまいがち。例えば「HERO」木村拓哉はもちろんハマり役だが、
アレは木村拓哉のために書かれた台本。だからこそ面白いのだが、木村拓哉
の存在無しに出来た作品では無い。

しかし、これまで長瀬の演じた役は性格もルックスも職業も立場もバラバラ
台本も長瀬ありき、というモノは殆ど無かった気がする。にもかかわらず、
どの作品にも強烈に「長瀬智也」を刻み込んでいる、という事実。
このフラジャイルでも、これまでと違う一面を魅せながら、存在感はしっかり
長瀬智也のまま。これって結構凄いことだと思う。

毎週のオンエアが本当にに楽しみ。
今クールいちばんの良作、最終回まで目を逸らさずに長瀬を追う!!