2021・G1-31 at 後楽園ホール vol.1(06/19)

#G1 #G131 #後楽園ホール(1)


新日本プロレス『G1 CLIMAX 31』、今日から後楽園ホール2days
今年のG1、聖地は3日間のスケジュールが組まれているのだが、どの日の
カードを見てもいわゆる【通好み】な組み合わせ満載。果たして今日は・・・。


[本日の公式戦結果・Bブロック] ※左側が勝利予想選手


×タイチ<2勝1敗>【Scorpion Death Lock】<2勝1敗>EVIL
SANADA<2勝1敗>【Rounding Bodypress】<3敗>チェーズ・オーエンズ×
ジェフ・コブ<3勝>【Tour of The Island】<3敗>後藤洋央紀×
棚橋弘至<2勝1敗>【Cross Fix Hold】<1勝2敗>タマ・トンガ×
オカダ・カズチカ<3勝>【Rain Maker】<3敗>YOSHI-HASHI×


[本日のピックアップ]


いやもう、全試合期待通りの展開
プロレスらしいプロレスのオンパレードで、どの試合も緩急がしっかり
付いており、観ていて飽きない。第二試合のSANADAチェーズの試合
も良かったけど、今日はコチラで。

第一試合、タイチvsEVIL
これまでの「憎まれ役」から「実力者」へ変貌中のタイチ、今日も会場
人気を独り占め。対するEVILは逆に「嫌われ者」のトップへまっしぐら、
という感じ。こういう試合は絶対にスイングする。

今日はタイチが常に先手を取る展開。EVILとそのセコンドに付くディッ
ク東郷の2人をまとめて手玉に取り、つけいる隙を全く与えない、とい
うちょっとしたベビーフェイスファイト。こういうタイチ、僕は魅力が
半減すると思っていたのだが、どうしてどうして、なかなかの善玉ぶり

防戦一方のEVILだが、なんと東郷がタイチのセコンド、あべみほを人質
に取る(^^;)、という究極の裏技を敢行。コレに気を取られたタイチは
強烈なローブローを喰らい、さらにEvilで叩き付けられた。

そのままフォールでもおかしくなかったが、最後はグロッギーのタイチ
を引き摺り起こしてのサソリ固め。反応しないタイチを見て、レフェリ
ーが慌てて試合を止めた。

試合全体の完成度は高かったのだが、惜しいのはEVIL。
こういう試合結果の時に、観客に「EVILの作戦勝ち」と思わせなくては
ならない気がする。印象に残っているのは負けたタイチと人質に取られ
たあべみほ、そして東郷。正直、東郷が付くのなら、選手は別にEVILで
なくても構わない、とすら思った。

もう少し必要なのかな、ヒール修行(^^;)。
今現在、同じユニットに新加入したSHOの方が、よっぽどヒールとして
完成してるんですけど(^^;)。


[本日までの星取表]


2021・G1-31 at 神戸ワールド記念ホール(05/19)

#G1 #G131 #神戸ワールド記念ホール


新日本プロレス『G1 CLIMAX 31』は東京での二連戦後、また関西
取って返しての神戸大会。今日から試合数は6に戻ることになった模様。
興行的にはその方が絶対に良い。5試合だと寂しいので・・・。


[本日の公式戦結果・Aブロック] ※左側が勝利予想選手


グレート・O・カーン<4勝>【Eliminator】<2勝2敗>高橋裕二郎×
矢野通<3勝1敗>【School Boy】<1勝2敗>タンガ・ロア×
×石井智宏<1勝3敗>【School Boy】<3勝1敗>KENTA
×飯伏幸太<2勝2敗>【Arm Bar】<3勝>ザック・セイバーJr.
(○鷹木信悟<2勝1敗>【Get a Bye】<9敗>内藤哲也×)


[本日のピックアップ]


折角の神戸大会なのに、準ホームの筈の鷹木信悟が前座に回ってしまう。
どうしても内藤の不在を痛感してしまう上に、追い打ちを掛けるように
今日はピリッとしないカード編成。しかし、この二人の対戦はやっぱり
鉄板だった。

メイン、飯伏幸太vsザック・セイバーJr.
とにかく絶好調ザックに対し、ようやく復調の兆しが見えたばかりの
飯伏、という状況。しかし、既に痛恨の1敗を喫している飯伏は絶対に
落とせない試合・・・だったのだが

いつものように、打撃で攻める飯伏に対し、隙を突いて関節技を狙うザ
ックという図式。しかし今日のザックは飯伏の強烈な打撃に堪えてみせ
るという「余裕」まであった。こうなってしまうと、もうザックの世界

最後もカミゴエを二度に渡って切り返し、あまりにも難解な複合関節技
をガッチリ極めたザックの激勝横綱相撲と言っても良い完璧なゲーム
メイクには、思わず唸ってしまった。

ザック三連勝。それも、内藤・鷹木・飯伏三タテにした、という事実。
・・・これ、優勝すべきじゃね?とかなり本気で思う。次戦は同じく全勝
Oカーン。結構楽しみなんだよな、このカード。


[本日までの星取表]


2021・G1-31 at 大田区総合体育館 vol.2(04/19)

#G1 #G131 #大田区総合体育館(2)


新日本プロレス『G1 CLIMAX 31』、大田区総合体育館も2日目
東阪の大会場でそれぞれ2日ずつ開幕をやる、という豪華さもG1の矜恃だ
が、入場制限で客席がガラガラに見えるのがやっぱり寂しい。今日なんか、
本当に良いカードなんだけどなぁ・・・。


[本日の公式戦結果・Bブロック] ※左側が勝利予想選手


棚橋弘至<1勝1敗>【Small Package Hold】<2敗>後藤洋央紀×
タマ・トンガ<1勝1敗>【Gun Stan】<2敗>チェーズ・オーエンズ×
ジェフ・コブ<2勝>【Tour of The Island】<2敗>YOSHI-HASHI×
タイチ<2勝>【Black Mephisto】<1勝1敗>SANADA×
オカダ・カズチカ<2勝>【Rain Maker】<1勝1敗>EVIL×


[本日のピックアップ]


驚いたことに、今日のBブロックもリーグ戦「のみ」5試合
コレは最初から決まっていたことなのかなぁ・・・。1試合の時間がかなり
長いとはいえ、さすがに5試合だと興行としてどうかと。ただ、今日の
試合順は凄く神懸かった展開棚橋藤波スタイルから始まり、オカダ
勧善懲悪で終わる、というのは非常に気持ちが良い。その中で今日は
良い意味で【ザ・プロレス】な試合が一つあった。

セミファイナル、タイチvsSANADA
初戦のオカダを観るまで、今回はこの二人のうちどちらかが優勝すべき
と思っていた僕。昨年準優勝のSANADAはもちろん、最近の試合は全て
がすばらしいタイチ。どんな試合を魅せてくれたのかというと・・・。

ぶっちゃけ言うと『全日本スタイル』(^^;)。
それも、鶴龍時代から四天王、その後の武藤体制までをごった煮にした
展開なのだから凄い。仕掛けたのはタイチだが、ソレにしっかり乗って
来たSANADAの対応力にも感心した。

最後は鶴田ばりのバックドロップを決めた後、しっかり今の自分の決め
技であるブラック・メフィストを炸裂させたタイチの勝利。もはやダー
ティーファイトをやる必要も無くなったタイチ、遂に主役の座を射止め
てしまうかも。

・・・応援してるのは棚橋なんだけど、やはりオカダ・SANADA・タイチ
の三つ巴になりそうなBブロック。こっちの方が面白いな、やっぱり。


[本日までの星取表]


2021・G1-31 at 大田区総合体育館 vol.1(03/19)

#G1 #G131 #大田区総合体育館(1)


東京に戻ってきた新日本プロレス『G1 CLIMAX 31』だが、アチラで報告
した通り内藤哲也が早々に負傷欠場確定。正直、Aブロックへの興味はか
なり薄れてしまったかも。以降、Aブロックの興行は全5試合になるのも、
ちょっと納得が行かないのだが・・・。


[本日の公式戦結果・Aブロック] ※左側が勝利予想選手


グレート・O・カーン<3勝>【Eliminator】<2勝1敗>矢野通×
KENTA<2勝1敗>【Game Over】<2勝1敗>高橋裕二郎×
×石井智宏<1勝2敗>【Kamigoe】<2勝1敗>飯伏幸太
ザック・セイバーJr.<2勝>【Arm Bar】<2勝1敗>鷹木信悟
(○タンガ・ロア<1勝1敗>【Get a Bye】<9敗>内藤哲也×)


[本日のピックアップ]


さすがに内藤不在をカバーしようと、各選手が必死。特にセミ・メイン
はあまりに充実しており、甲乙付けがたい内容。ということで、今日は
双方の試合を。


まずはセミ飯伏幸太vs石井智宏
石井の真骨頂である【ゴツゴツ】に対し、真っ向から上から目線で立ち
向かう飯伏、という図が非常に面白い。石井の打つ強烈なエルボーに対
し、掌底のコンビネーションをやり返す飯伏の大人げなさ(^^;)。僕が
飯伏に感じる「特別感」は、彼のこういう部分。

恐ろしいレベルの消耗戦を制したのは飯伏
初戦はコンディションに不安を残した飯伏だが、石井との「意地の張り
合い」に負けるワケに行かない、という意地かと。対する石井は2連敗。
試合内容がすばらしいだけに、負けが続くのは惜しい。1勝出来れば流
れは変わる気がするのだが・・・。

メイン鷹木信悟vsザック・セイバーJr.
解りやすい【柔と剛】の対決だが、こうなるとやはり柔側に思い入れを
持ちたくなるのが日本人。ということで、今日はなんとなくザックに肩
入れ。これが、とんでもない試合になった。

基本はテクニカルな”切り返し合い”なのだが、その過程が凄い。
ザックは鷹木のパワーに対して玉砕覚悟で切り返しを挑むし、鷹木はし
っかり極まっているように見えるザックの関節技をパワーで無理矢理押
しつぶす。観てるコチラの方が痛い、という展開。

競り勝ったのはザック。それもシンプルな腕ひしぎ逆十字をスルッと極
め、鷹木は反射的にタップ。この二人の試合、いつまでも観ていられそ
うなくらいレベルが高い。

終わってから気付いたのだが、セミ・メインに新日本の「生え抜き」
一人も居ない、という事実。コレは団体としての進化と取るべきなんだ
けど、ちょっと悔しい気がしないでも無い。内藤の不在、やっぱり辛い
のかなぁ・・・。


[本日までの星取表]


Rumi Kazama

#Sexy Panther


午後、週プロモバイルを開いたら、ちょっと信じられないニュースが。

風間ルミさん、逝去。
連絡が付かないことを不信に思った知人が自宅を訪問したところ、意識を
失った状態の風間さんを発見。病院に搬送され、そこで死亡が確認された
模様。詳しい死因は今のところ不明。享年55歳・・・。

風間さんは、おそらく【容姿】で会場に男性客を呼んだ最初の女子プロレ
スラー。ちょっとヤンキーが入っていたが、ジャパン女子プロレス所属の
選手で僕が惹かれたのはキューティー鈴木ではなく、風間ルミだったのは
間違いの無い事実。

ジャパン女子が分裂し、自らが社長となって起ち上げたLLPWの頃はすっ
かり大きくなってしまったが、その頃は純粋にプロレスラーとして情念に
訴える試合を展開。北斗晶とのカベジェラ戦に敗れ、丸坊主となった姿を
僕は駒沢で観ているが、全く勝ち目の無い試合に果敢に挑んだ風間ルミの
姿は、本当にすばらしかった。

最近ではいろいろなプロレス団体でゲストやコミッショナーをこなし、
YouTubeでも元気な姿を魅せてくれていただけに、この訃報は辛かった。

全盛期の試合を生で観ることが出来なかったのが心残り。
だからまた必ずどこかで。その時はすばらしく美麗なセクシーパンサー
が観られると思うので。