2022新春黄金シリーズ・札幌2日目

#njgolden


新日本プロレス「新春黄金シリーズ」札幌2日目にして最終戦
個人的には昨日の方が好カードが揃っている気がするのだが、まぁそう考
えてしまうのは古いプロレス者の悪い癖(^^;)かと。

IWGP世界ヘビー級選手権オカダ・カズチカvs内藤哲也
このシリーズで組まれた前哨戦で文字通り全勝している内藤。2度目の防衛
戦のオカダは早くもピンチ、という感じ。しかし、僕を含めたすれっからし
のプロレスファンは知っている。前哨戦は負け越した方が有利、という不文
律的な事実を(^^;)。

・・・なんて斜に構えて観るべき試合では無かった
両者共に相手の先を読みつつ要所を攻め、さらに受ける、というサイコロ
ジックなプロレスを展開。通常、こういう部分で上を行くのはおおよそで
内藤、今日の試合も精神的にオカダを圧倒にかかった。が・・・。

内藤が滅多に出さないスターダストプレスを決めた時、正直タイトル移動
かと思った。決まらないと見るや、トドメのデスティーノを狙った内藤に
対し、オカダはなんとデスティーノで切り返し。内藤に対してコレをやれ
るのが、オカダの非凡なところな気がする。

地力で上回って魅せたオカダが、世界王者らしい勝利
今日の試合を観てしまうと、オカダ政権当面安泰な気が。崩せるとすれ
飯伏だが、最低条件の完全復活も無いままだと厳しい。どうなるのかな、
今後は。

2022新春黄金シリーズ・札幌1日目

#njgolden


久々に復活した新日本プロレス「新春黄金シリーズ」
シリーズは札幌二連戦となるのだが、今日はその初日。ここで興味を
惹かれるカードが組まれた。

IWGP USヘビー級選手権、王者の棚橋弘至に、SANADAが挑んだ一戦。
両者共にレスリングを大事にするタイプの選手であり、久しぶりに見応え
のある『プロレス』が観られる、と狂喜した僕。その期待に、双方共見事
に応えてくれた

戦前に「コテコテのレスリングをしたい」とコメントした棚橋は、その通
りのレスリングを展開。SANADAもソレにしっかり付いていく。じっくり
したグラウンドの攻防“だけ”で、コチラを感心させてしまうのだから凄い。

最後は棚橋のハイフライフローを自爆させ、ジャパニーズ・レッグロール
・クラッチをズバリと決めたSANADAが、新日本でシングルタイトル初戴
。ちょっと遅い気がしないでもないが、ある意味生え抜き至上主義にな
らざるをえない新日本プロレス、ということを考えると妥当。今後は世界
ヘビー級戦線にも絡んでいきそう。

・・・しかし、棚橋はあと何回「踏み台」をやらなければならないのか。
本人も覚悟していた事態だろうが、正直棚橋が負ける姿を観るのは未だに
辛い。その分、勝った時のカタルシスも凄いのだが、この状況が続いてし
まうと、コッチのストレス(^^;)は相当なモノ。

もう一回だけでいい
棚橋弘至は、絶対にIWGP世界ヘビー級王者になるべき。その姿を観ないと、
この世に心残りができそう。キツいだろうけど、頑張ってくれ、タナ!

ARITA is BACK!

#神の言葉


今や伝説と化している『有田と週刊プロレスと』全4シーズン、そして
後継の『有田プロレスインターナショナル』が終了して久しい。
【有田哲平の語るプロレス】はもう観られない、と半ば諦めていたのだが、
なんとYouTube新プログラムが!!

『有田哲平のプロレス噺【オマエ有田だろ!!】』
↑↑上記は煽りVだが、第一回目の配信本日スタート。ゲストは“世界最
強の聞き手”チュートリアル福田充徳。年頭に行われた新日本vsNOAH
対抗戦について語っている。

・・・相変わらずツボなおもしろさ。
Aインターで観られなくなってしまった“黒板トーク”が見事復活し、かつ
ての有プロの雰囲気がしっかり戻っている。コレを待っていたんだ、オレ!

何故にプラットフォームをYouTubeに移したのかは解らないが、Amazon
キラーコンテンツを失ったなぁ(^^;)、と。YouTubeだから特に最終回と
か無さそうだし、長期に渡るオンエアを望みます!

・・・あと、できれば倉持明日香の復活もよろしく♪

ROAD of the DRAGON

#炎の飛龍


▼藤波辰爾自伝 ROAD of the DRAGON / 藤波辰爾

デビュー50周年を迎えた藤波辰爾自伝。サブタイトルは「プロレス50年、
旅の途上で 」。藤波さんの自伝はこれまでも何冊かリリースされているが、
今作はそれらの集大成と言って良い内容。とにかく束が厚く、ボリュームが
凄い。

僕のプロレス観戦人生は、藤波辰爾のプロレスラー人生同義である。
アントニオ猪木は別格として、藤波さんほど僕の人生に影響を与えてくれた
プロレスラーは居ない、と断言できる。この人がいなかったら、これだけ長
い間プロレスを観続けることはなかった、と自信を持って言える。

藤波辰爾の功績は数えられないほどあるが、中でも賞賛されるべきは3つ

  1. 容姿端麗・女性人気の高いカッコイイレスラー像の構築
  2. ジュニアヘビー級という現代プロレスに必要不可欠な概念
  3. 相手の技を全て受ける試合スタイル

今現在のプロレス界を見返してみれば解ると思う。
今人気のあるプロレスラーの殆どはイケメンでカッコイイし、相手の技を受
けた上で逆転する力が無ければファンの支持は得られない。そして藤波さん
がジュニアという概念を持ち込まなければ、プロレスラーにすらなっていな
い選手が多々居たハズ。

同世代のジャンボ鶴田天龍源一郎長州力らと比較するとやや地味な感は
あるが、個人的には彼らより藤波辰爾の方が明らかにすばらしいプロレスラ
ーである、と思う。

そんな思い入れたっぷりのプロレスラー・藤波辰爾の自伝だから、ここに書
かれている内容のほぼ全てを「知っている」。内容に過不足は無く、押さえ
るべきポイントは全て押さえてある重要な書籍。これがすぐに理解できるく
らい、長く深く藤波辰爾を追い続けた自分を、誇っても良いような気がする。

そして、今も現役でリングに上がり、シングル王座二冠を保持する炎の飛龍
藤波辰爾。少しでも長く、リング上で活躍する姿を魅せ続けて欲しい。

・・・ちなみに、現役プロレスラーのことを書くときは極力敬称略にするのだ
が、藤波さんだけは勘弁して欲しい(^^;)。尊敬度合が凄すぎるので(^^;)。

WRESTLE KINGDOM 16・3rd Day

#njwk16day3 #njwk16 #プロレスのチカラ


新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 16」三日目
今年のレッスルキングダム、どちらかと言えばドーム大会が前座で、今日
横浜アリーナがメイン、という感じに。何故ならば、今大会の全試合が
新日本プロレスvsプロレスリング・ノア対抗戦だったから。
さすがに今日はAbemaTVPPVを購入。セットアップ大変だった・・・。

まずはダブルメイン1試合目について触れなければならない。
あとでしっかり考察するつもりだが、ここまでの成績は4勝4敗1分けと、
しっかりイーブンL.I.J金剛も両団体のダークヒーローズであり、今後
を考えると負けた方のダメージが大きすぎる。特に、シングル王者2人
も配しているNOAH・金剛絶対に勝ちたかったところ。

しかし、試合はL.I.Jの完勝
この結果にはちょっと唖然とした。チームの実力バランスはほぼ均等、と
思っていたのだが、実際に観ると技量差が歴然。L.I.Jは勝つべくして勝っ
た、とするしか無いのだが、ここで終わらせてしまったらNOAHファン
引くに引けない中嶋勝彦拳王はシングルでリベンジすべきだし、新日
本もそのチャンスを与えなければならないと思う、のだけど・・・。

そしてダブルメイン2試合目はもっと残酷な試合となった。
今度は新日本オカダ・カズチカ&棚橋弘至という2人の王者を登場させ、
NOAH武藤敬司清宮海斗をパートナーとして対角線へ。前の試合の結
果を考慮すると、NOAHは絶対に負けられない

この試合で主役にならなければならなかったのは、もちろん清宮
明らかに格上の3人に囲まれながら、随所で良い攻めは魅せてくれたのだ
が、如何せん役者が違いすぎた・・・。

フィニッシュのタイガースープレックスをカットされた清宮にもう引き出
しは残っておらず、オカダのレインメーカーで轟沈。試合が決した時、場
外でやり合っていたハズの棚橋武藤が、なんとも言えない表情を見せた
のが印象的。

オカダは号泣する清宮を文字通り「罵倒」
こういう態度を取るオカダを初めて見た気がするが、コレは清宮への期待
の現れ、と取りたい。以前似たような風景を観たことがある、と思い返し
てみたら、若手の頃に対抗戦に抜擢されたオカダが正に今日の清宮。あの
頃のオカダは、罵倒すらして貰えなかったのだから。

いろんな意味で対抗戦を完勝して魅せた新日本。僕は新日ファンとして何
度もNOAHに煮え湯を飲まされて来た覚えがあるのだが、今日NOAHが飲
んだ煮え湯は激アツで劇毒かも・・・。繰り返すが、この続き、無い事にして
しまったらNOAHファンは立ち直れなくなる気がする。

しかし、久しぶりにピリピリした緊張感の漂う良い興行だったのは間違い
無いと。オカダと棚橋の〆には、さすがに多幸感あり。横浜アリーナで
やっと示せたかな、【プロレスのチカラ】を。