国際プロレス外伝

#IWE


▼国際プロレス外伝 / Gスピリッツ編集部

G SPIRITS MOOKでは3冊目となる国際プロレス書籍
今回の外伝は以前に出た「実録・国際プロレス」のスピンオフ的な位置づけで、
実録の方で掲載されなかった選手・関係者へのインタビューや評伝に加筆修正、
さらに書き下ろしまで加わった充実の内容「東京12チャンネル時代の国際プ
ロレス」とも併せた、カルト三部作最終刊(?)になると思う。

実録の時も驚いたが、この外伝も恐ろしいほどの(^^;)。
レイアウトは新書によくある二段組み、ページ数は500弱。文字数ももちろん
だが、執筆陣熱量もまた凄まじく、情念に溢れたすばらしい作品に昇華して
いるところが凄い。

今作のポイントは、故・ラッシャー木村さんの次男である木村宏さんがインタ
ビューを受け、内側から見た「プロレスラー・ラッシャー木村」について語っ
てくれていること。国際プロレスという団体に於いて、最重要人物と言っても
過言の無い木村さんというファクターが、前2作まででは圧倒的に足りなかっ
たのだが、ようやく最後のピースがハマった感。一般人であるにも関わらず、
Gスピリッツのロングインタビューに対応していただいた木村さんには、心の
底から感謝をお伝えしたい。

あとはアポロ菅原・高杉正彦パイオニア戦志ご両名のインタビューも必読。
あのプロレスバカこと剛竜馬のダメっぷりを忌憚なく語る二人が、良い意味
でも悪い意味でも微笑ましい。伝説の嫌われ者こと、グレート草津には及ば
ないが、も人望無いなぁ(^^;)、と改めて感じた。

読み終わってから確認したのだが、ご存命の方が本当に少なくなった。
何年かに一度くらいのペースで販売される国際プロレス関連書籍だが、語り
部が誰も居なくなってしまったら、それすら潰えてしまう。団体崩壊から何
年経とうが、当時のことを雄弁に語ってくれるマイティ井上氏高杉正彦氏
には、少しでも長く生きて欲しい、と思う。

やっぱりいいなぁ、国際

Forbidden Door

#AEWxNJPW


煽りに煽られまくってカナダ・トロントで開催された新日本プロレス
AEWの合同興行『Forbidden Door』。内容的にはかなり好評。

いつもなら絶対に見逃さないイベントなのだが、今回はPPV購入を見送
った。原因はAEW世界ヘビー級王者であるMJFの挑戦者に選ばれたのが、
エース・棚橋弘至であったから。

・・・僕はこの試合が観たく無かった
MJFが悪い選手では無い、というのは知っているが、まだまだ超大物に
分類されるプロレスラーでも無い。そんなヤツに、タナが負ける・・・と
考えると、気が狂いそうなくらい腹が立ったから(^^;)。

予想通り、タナは敗退した模様。
もしタナがAEW王座を奪取していたら、その時は後追いでPPVを購入し、
確認しようと思っていたのだが、残念。4,980円支払って立腹する必要
は無いと思う。

ちなみにIWGP世界王者SANADAジャングルボーイを相手に王座防衛、
ウィル・オスプレイケニー・オメガを破ってIWGP US王座奪回した。
メインのスペシャルマッチブライアン・ダニエルソンと闘ったオカダ・
カズチカは、ギブアップ負け

・・・新日本、この合同興行にはあったのかなぁ?
モクスリークラウディオ以外、特に気にする必要無いと思うんだけど。
あ、CMパンクの試合は新日本で観たいかも。

拳王15周年【MATCH】

#noah_ghc


拳王 Debut 15th ANNIVERSARY 【MATCH】〜since 2008~
みちのくプロレスでデビューした拳王の15周年記念大会は、地元徳島
での開催に加え、自身のYouTubeチャンネル「拳王チャンネル」にて
全試合生中継

今日はRIZINの札幌大会も無料中継されていたのだが、まぁ無視(^^;)。
アーカイブが残っているので、是非興行全体を確認して欲しいのだが、
地方会場とは思えない凄い盛り上がり。そして、YouTubeでの同時接
続人数は13,000(!)を超えた。個人チャンネルのライブでこの人数、
ちょと凄い。

・・・そして、自らの勝利で試合を終えた拳王は、なんと自分のユニット
である『金剛』解散を宣言。一瞬静まりかえった場内だが、すぐに
悲鳴に似た叫びに包まれる。画面で観ていた僕も、思わず「ウェ?」
声を漏らしてしまったほど。

拳王の功績が無ければ、NOAHがここまで盛り返す事は無かった気が。
あれだけ人気のあったヒールユニットを解散するのだから、次の展開は
もう決まっているに等しい。つまり、拳王がNOAHの絶対エースの座に
就く、ということ。そうならなければオカシイよ、本当に。

新日本プロレス50年物語③

#奇跡


▼新日本プロレス50年物語 第3巻 V字回復期 /  岡本佑介

新日本プロレス50周年記念本3冊目・最終巻
現役東スポ記者にして帝国の広報官(^^;)、の岡本記者の執筆となる。
タイムラインは2009年から2022年。つい最近までの記録、なのだが。

・・・もしかすると、僕はこの時代の新日本プロレスがいちばん好きなのか
もしれない、と思った。暗黒のゼロ年代、K-1やPRIDEなどの格闘技興行
に押され、極一部の選手を除いてそういう場で「新日本の強さ」を証明す
ることも出来ない。プロレス内部に目を向けてみても、当時のファンから
絶大な支持を受けていた三沢率いるNOAHに煮え湯を呑まされ続ける。
ああ、もう新日本は終わるんだな、とか思っていたのだけど・・・。

新日本には、棚橋弘至中邑真輔が居た。
特に全方位でひたむきに頑張る棚橋の姿はあまりにも印象的。少ない観客
を前に全力ファイトを魅せ、どんなに辛くとも笑顔を絶やさない。そんな
絶望的とも言える勝負から逃げない棚橋が気になり、僕はまた会場に足を
運ぶようになった。そこから表題通り、奇跡のV字回復を成し遂げてしま
った新日本プロレス。もし、この時期に棚橋弘至という存在が無かったら、
僕はプロレス自体から離れていた可能性すらある。もの凄く失礼な言い方
かもしれないが、棚橋の出現で「強さ」を必要としないプロレスも全然ア
リになった。

僕にとってこの3巻は、非常に優秀で努力を怠らない誇るべき「息子」
ちの成功譚棚橋・中邑・真壁の3選手には、僕をプロレスに留めてくれ
てありがとう、と心からお礼を言いたい。後藤はまぁ・・・。

そして、岡本記者表現力にも脱帽。
こんなドラマチックな文章、書け!と言われて書けるモノでは無い、と
思う。読後感はちょっとした長編小説。それも、傑作のレベルである。

全三巻、それぞれ読み応えタップリでした。
何年かしたら読み返しちゃうだろうなぁ、きっと。

THE IRON SHEIK

#鋼鉄怪人


WWEのオフィシャルWebサイトによると、同団体のHall of Famerであり、
元WWF世界ヘビー級王者“アイアン・シーク”こと、コシロ・バジリ氏が
逝去した模様。享年81

アイアン・シークの存在を初めて知ったのは、テレ朝のワールド・プロレ
スリングの画面。アントニオ猪木の海外遠征時に、当時猪木が保持してい
NWFヘビー級王座に挑戦した、凶器シューズを履いた中東人。その時は
ハッサン・ジ・アラブを名乗っていたが、数ヶ月後にアイアン・シークと
して新日本プロレスに来日した。

僕が何故この選手を強烈に覚えているのか、というと、新日本プロレスを
最初に観戦した時の参加選手だったから。坂口&長州の保持していた北米
タッグ選手権に、スーパー・デストロイヤーと組んで挑戦。いいところ無
くストレートで敗れたのだが、存在感は抜群。「ザ・昭和の外人レスラー」
というたたずまいが、本当にすばらしかった。

後に、ボブ・バックランドを破りWWF王者に。マクマホンJr.全米進行
の足がかりは正にこの時であり、絶妙のタイミングハルク・ホーガン
タイトルを引き継いだ。この後もイラン人ギミックでWWFで活躍。
“仕事人”という言葉がしっくり来る、味わい深いバイブレイヤーだった。

注目すべきは、アイアン・シークがカール・ゴッチも認める『シュート』
でもあったこと。元々はアマレスの猛者であり、それも当然なのだが、あ
のご時世でイラン人ギミックを貫くには“強さ”が絶対に必要な要件。そう
言えば、Uインターの武道館で安生洋二と闘った時の迫力も見事だった。

偉大なパフォーマーにしてワーカー、そしてシューターでもあった稀有
選手。アイアン・シークというプロレスラーが存在したことに、心からの
感謝を。また必ず、どこかで。