13年目の立場逆転

#njcup


新日本プロレス『New Japan Cup 2021』、Aブロックの準決勝が2試合。
メインイベントに組まれたのは↓↓この試合。

両者はシングル初対決だが、13年前にドラゴンゲートのリングでタッグで
闘っている。この試合は生観戦しているのだが、あの時はとにかくKENTA
強さ「だけ」が際立ち、鷹木とBBハルクは受けるのが精一杯だったのだ
けど・・・。

13年が経ち、立場は完全に逆転した。
今のKENTAは慢性的なケガを抱えたまま試合をしているため、武器はほぼ
インサイドワークのみ。あの時は本当に恐ろしかったGo 2 Sleep、最近で
はバッチリ決まったところをほぼ見ない。

それでもKENTAは要所々々で効果的な技を決めるのだが、真っ向勝負にな
るともう勝ち目は無し。全てを受けきった鷹木の強さ「だけ」が際だった
試合になってしまった。

鷹木の次の相手はEVIL。おそらく決勝のリングに、鷹木信悟は居ると思う。
そしてKENTAはこの先どうするのか、ちょっとだけ心配である。

NJC2021・BEST 8

#njcup


新日本プロレス『New Japan Cup 2021』、本日の後楽園ホール大会で
二回戦が全て終了し、ベスト8が確定した。もし棚橋が勝っていたら今日は
レビュー回にするつもりだったんだけど・・・。

↑↑、現在までのトーナメント結果。準々決勝のカードは以下。

Aブロック【3/16後楽園ホール】
EVIL vs 矢野通、鷹木信悟vsKENTA

Bブロック【3/18ツインメッセ静岡】:
ウィル・オスプレイvsSANADA、デビッド・フィンレーvsジェイ・ホワイト

注目は18日フィンレーvsジェイ
この二人、ほぼ同時期に新日本プロレスに入門しているハズで、若手時代には
結構な頻度でタッグを組んでいた。現在はかなり格差が付いてしまっているが、
プロレスの上手さでは甲乙付けがたい気が。フィンレーが勝ったら非常におも
しろいのだけど・・・。

固めの予想はAブロックがEVIL鷹木、Bブロックはオスプレイジェイが勝
ち上がって来そうな気配。鷹木vsオスプレイで決勝、優勝オスプレイかな?
ちなみにフィンレーが勝ち上がって来ても、オスプレイ優勝予想は変わらず。

・・・当たる気がするな、今回は。

British Invansion

#njcup


新日本プロレス『New Japan Cup 2021』、今日は兵庫・尼崎大会
NJC2021は二回戦の終盤なのだが、今日は絶対に「観ておくべきカード」
が組まれた。もちろんNJPW WORLDで観戦。

ウィル・オスプレイvsザック・セイバー Jr.
共にイギリス出身の選手、そして二人ともWWEに参戦する機会を振り切っ
て新日本マットを選んだ男。すっかりボーダーレスとなった今の新日本に
於いて、僕が【次期エース有力候補】とする二人である。

常人離れしたテンポで試合は進むのだが、試合時間はなんと21分
このペースで高度な技術を交歓できる二人のセンスに思わず脱帽してしま
った。とにかく二人ともほぼ他の選手がやらないムーブで観客の度肝を抜
いてしまうのだから、この試合が面白く無いワケが無い。

結果は流血しながらも必殺ストームブレーカーを決めたオスプレイの勝利
NJC2021、僕はオスプレイが優勝すると読んでいるのだけど、今日の試合
でその思いが強くなった。

トーナメント全体の展望は明日の後楽園ホールでベスト8が出揃ってから
改めて。今年もかなりおもしろいぞ、New Japan Cup。

こうふく みどりの

#道


▼こうふく みどりの / 西加奈子

先日「G SPIRITS SPECIAL EDITION vol.1 アントニオ猪木」を入手。
10年前のMOOKで、これについては改めてちゃんと書きたいのだが、その中
に今や直木賞作家となった西加奈子インタビューが掲載されていた。
西加奈子がプロレス好き、というのは周知の事実なのだけど、何故に世代の
全く違う猪木のMOOKに彼女が・・・?

・・・インタビューを読み込み、その後すぐに2冊の本を注文。そのうちの1冊
がこちらの作品となる。

大阪の下町を舞台としたヒューマンドラマ
裕福では無いが、何故だか近所の人が集まりがちな家に住む中学生女子が主
人公。祖母・母・叔母・イトコに加え、2匹の猫、1匹の犬までが女性という
少しだけ特殊な家族と暮らす主人公のそばに、背の高い転校生男子が現れて
・・・という内容。

メインは主人公の日常とその心情描写なのだが、章の合間に異なった語り部
による独白が挿入される、という構成。タイムラインがはっきりせず、普通
ならとっちらかって解りにくい内容になってしまうのが常なのだが、幾つか
のキーワード統一感を保っているのは見事。もちろん、何の関連性も見え
ない話はラストでキッチリ繋がる。

僕は「大阪弁の表記」が苦手で、以前に読んだ他の西加奈子作品でもちょっ
としたアレルギーを感じたのだが、この作品はすんなりと入ってきたどころ
か、ちょっとした心地よさすら感じた。不思議な世界観を有する唯一無二の
作品、とまで思う。

そして、アントニオ猪木という存在が非常に重要。何故に今までこの作品を
知らなかったのか、と自分を責めた(^^;)くらい。

この1冊だけでもかなりの完成度なのだが、【こうふく】2冊で1作品、と
いうことらしい。このまま『こうふく あかの』を読むつもりである。

NJC2021・折り返し展望

#njcup


新日本プロレス『New Japan Cup 2021』折り返しに入った。
今回は普通にいろいろあり(^^;)、全試合のチェックが不可能なので、遅ま
きながらこの段階で展望を。

↑↑、現在までのトーナメント結果
注目なのは、優勝候補の筆頭を争っていた2選手、内藤オカダが初戦で
敗退してしまったこと。こういうことが起こるから、NJCは読めない。な
んならG1の方がよっぽど予想が的中する(^^;)。

勝ち残っている選手の中から優勝を予想したいのだけど、これが非常に難
しい。個人的な願望としては、棚橋に復活の狼煙を上げて欲しいのだけど、
ちょっと無理がありそう。リアリティのある予想をするなら、新興勢力の
United Empireウィル・オスプレイないしはグレート・O・カーンのどち
らかが優勝する気がする。

オスプレイが出てくるのなら決勝の相手は鷹木信悟、O・カーンならおそ
らく棚橋。オスプレイの方が若干可能性高いかもしれない。

以降どういう展開になるか、注目。