NJPW × AEW

#Wrestling Politics


今さら何が起こっても、ほぼ驚くことがなくなった現在の世界プロレス界
しかし、昨日のニュースはかなり久しぶりに「えっ?」と反応してしまった。

KENTAAEW DYNAMITEのメインに乱入
ちょっと語弊があるかもしれないが、AEWは新日本プロレスの【分派】
最初は新日本と協調路線を歩むと思っていたが、いろいろ事情があったらしく、
お互いが独自路線を歩んでいた。

が、接点が全く無かったワケでなく、ジョン・モクスリークリス・ジェリコ
などは双方のリングに上がることのできる契約。これまでコレには「新日本の
米国イベントには参加できない」という条件が付いていた。この契約は新日側
にも摘要されており、米国向けにNJPW WORLDで配信されているプログラムに
参加している選手はAEWの大会に出られない・・・筈だった

ここに来て両団体に同調の気配アリ。
もし新日本とAEWがパートナーシップを組めば、あのWWEと対等に渡り合え
る規模のプロモーションが誕生することになる。

飯伏vsケニーヤングバックスvsGoDなどの統一戦が実現する可能性あり。
何よりも新日本のジュニア戦線にペンタゴンJr.フェニックスが参戦するかも
しれない。そうなるとまた面白くなる!!

とにかく次回のAEW DYNAMITEにKENTAは正式参戦する模様。
ここから先がどうなるのか、マジで楽しみにしておきます!

巨星を継ぐもの

#はぐれ王道


▼巨星を継ぐもの / 秋山準(Kindle版)

3年前にリリースされたプロレスラー・秋山準の著作。
タイムライン的には秋山が“仕方無く”全日本プロレスの社長に就任し、よう
やく経営を軌道に乗せた頃。秋山自身がインタビューに応えるカタチで、そ
こまでの自分のプロレス人生を語る・・・という内容。

残念ながら僕は秋山準というプロレスラーを実力者と認めてはいるが、過度
な思い入れは特に無い。根っからの新日派であり、故に全日本プロレスとい
うブランドにもほぼほぼ興味が無い。であるからこそ、この本で秋山がどん
底にあった全日本プロレスを立て直して行く様を、冷静に確認することがで
きた。

でもねぇ・・・。
この本で秋山は「これからの全日本」についての目標あるべき姿を語って
いる。そのこと自体にきっと嘘は無いし、この本以降で秋山が頑張ったこと
もちゃんと知っている。ただ、全日本プロレスという組織打っても全く響
かなかった、というのが大問題なのかと。

今現在、全日本に秋山準というプロレスラーは居ない
以外の誰が辞めても全く問題は無いが、いちばん引き留めなければならな
い存在をかんたんに手放した全日本プロレスは、存在こそしているものの、
全く僕の琴線に触れない団体に成り下がった。宮原諏訪魔・石川ジェイ
などの才能のある選手は、早めに次のステージを考えるべきだと思う。

たった3年前、あれだけ前向きだった男の記録。
秋山のことを思うと、そんな記録が残っていること自体が可哀想だ・・・。

風車の理論・実践者

#njnbg


新日本プロレス「THE NEW BEGINNING in NAGOYA」愛知県体育館大会。
NEW BEGINNINGシリーズ最初のビッグマッチで、メインカードは・・・。

NEVER無差別級選手権。王者の鷹木信悟に、棚橋弘至が挑む試合。
正直言うと、この試合が決まった時の感情は複雑だった。あの棚橋が、
まさか【Bクラス】のタイトルに挑戦しなければならないなんて・・・。

Bクラスとは言っても、NEVERにはNEVERの価値があるのは認める。
石井智宏真壁刀義、そしてもちろん現王者の鷹木信悟など、いわゆる
ゴツゴツ系の選手たちが真っ向からぶつかり合うスタイルは、世界でも
類を見ない。敢えて近い世界を探すのなら、今のNOAH・GHCのスタイ
ルだが、出来る選手は限られてくる。

もちろんNEVERスタイルはキライじゃ無いのだが、棚橋がその世界に入
るのは違和感・・・いや、格落ちするようでイヤだった。そして、そのスタ
イルで闘う限り、今の鷹木に棚橋が勝てるとは思えなかったのだが・・・。

驚いたことに、棚橋は鷹木の世界にしっかり順応し、互角以上に渡り合っ
て魅せた。いや、互角に見えるが、時間が経過するにつけ棚橋が大きく見
えてくる。とにかく鷹木の当たりの強い攻めをほぼ全て受け、それでもス
タミナを残していた。この姿は・・・。

ハイフライアタック→ドラゴンスープレックス→ハイフライフローのフル
コースを見事に決め、棚橋が鷹木に完勝。自身初となるNEVER無差別級
ベルトを手にした。

相手の全てを引き出し、スリリングな展開を作った上で勝利する。
このスタイルは正に全盛期のアントニオ猪木の姿と同じである。そして、
猪木は時折対戦相手を「殺す」が、棚橋と対戦した相手は絶対に傷付かな
。ココに棚橋が世界中のレスラーから尊敬される理由があると思う。

NEVER王座をどう使うか、棚橋の腕の見せ所。US王座を取って新日本内
のグランドスラムを狙ってもいいし、コレを守り切って飯伏の持つIWGP
王座との統一戦を狙ってもいい。とにかく、棚橋がもう一度メインストリ
ームの主役になることを、僕は心から願っている。

窓際の逆襲

#njnbg


新日本プロレス「ROAD TO NEW BEGINNING」大田区総合体育館大会。
例年この時期はドーム以降の展開がやや読める(^^;)ので、個人的な注目
度はけして高く無いのだけど・・・。

今日はすっげぇ面白かった。おそらくテーマはタイトルの『窓際の逆襲』
ここのところ目立った活躍の場が無かった第三世代の2人、テンコジ
天山広吉&小島聡が、ある意味降って沸いたチャンスに大ハッスル。
オスプレイ&O・カーンを相手に大暴走、名誉の反則負けを喫した。
このシリーズは同じカードが各所で組まれているが、初戦で圧倒的な強さ
を魅せたテンコジの、実質的な勝利を確信。逆にUEの2人はあっという間
株が下がってしまったかもしれない。ちょっと複雑な気分(^^;)。

この流れはセミファイナルにも波及
イリミネーション10人タッグで最後に残ったのは、内藤本間。本来
なら本間に勝ち目は無いのだが、なんと最後はヘッドバッドから内藤を
リング下に突き落とすことに成功。このハッピーな結末でボルテージは
MAX。内藤は本間のシングル要求を受け入れざるを得なくなった。

いいなぁ、こういうの。
今の新日本でメインストリームに立てていない選手たちの大爆発。特に
ほぼ同年代のテンコジには、どうしても大きく期待してしまう。若僧に
ひと泡吹かせてやってくれ!

・・・という流れの中、またしても取り残された永田さん(^^;)。あと真壁
これからどうするんだろう、あの人たちは。

『太陽の天才児』

#愛してま〜す!


打ち合わせから帰宅し、なんとなくテレビを点けたところ、サムライTVで
新日本プロレス「NEW BEGINING」後楽園ホール大会がオンエア中だった。
セミファイナルの途中からなんとなくザッピングしていたのだが、メイン
に思わず貰い泣きしてしまう光景が。

マスター・ワトと組み、鷹木信悟&BUSHIと闘ったエース・棚橋弘至が、
見事に勝利し、〆のマイクアピールと恒例のエアギター。久々に幸福な時
が訪れたのだが・・・。

「オレは今日の後楽園ホール大会を一生忘れない」と言って感極まる逸材。
けして広くは無い後楽園ホールなのに、集客は100名居るかいないか
棚橋中邑が死ぬ気で活躍して復活した新日本のホールが、本当ならこん
な客入りで良いワケが無い。涙をこらえて上を見上げた棚橋が、絞り出す
ように発した言葉は「悔しいよね・・・」。それでも前を向いて笑顔を作る
逸材の姿を見ていたら、逆にこちらの涙腺が崩壊してしまった。

僕はプロレスを「観る側」だけど、プロレスは衣食住・・・いや、空気に近
い存在として、ずっと僕の側に在り続けてくれた。でも、この騒動の所為
で「もしかしたらプロレスが無くなってしまうのでは?」というネガティ
ブな思いがどうしても生まれてしまう。しかし・・・。

タナが居てくれるのなら、これから先もずっとプロレスは在る、と信じる
ことが出来る気がする。観戦が許されるようになったら、いちばん最初に
棚橋の姿が観たい。逸材エースなど、いろいろな異名のある棚橋だが、
ここで欲しいのは「太陽の天才児」
・・・何故なら、太陽はいつもそこにあるのだから。