2020・G1-30 at エディオンアリーナ大阪 vol.1(01/19)

#G1 #大阪府立体育館(1)


今年は9月開催となった新日本プロレス『G1 CLIMAX 30』
文字通り30回目の記念大会なのだけど、第1回を生で観ている僕からすると
さすがに年齢を意識せざるを得ない(^^;)。あと何回観られるかなぁ・・・。

そして今年はコロナ禍によるボリューム縮小版で、基本的にはA・B両ブロック
公式戦”のみ”と、アンダーカード数試合が交互に行われる日程。カンタンに
言うと、Aブロックの選手が試合をしている日はBブロックの選手は休める、と
いう、結果的にコンディションに配慮したスケジューリングになっている。


[本日の公式戦結果・Aブロック] ※左側が勝利予想選手


ウィル・オスプレイ<1勝>【Storm Breaker】<1敗>高橋裕二郎×
タイチ<1勝>【Black Mephisto】<1敗>ジェフ・コブ×
鈴木みのる<1勝>【Gotch Style Pile Driver】<1敗>石井智宏×
×鷹木信悟<1敗>【Bladerunner】<1勝>ジェイ・ホワイト
飯伏幸太<1勝>【Kamigoe】<1敗>オカダ・カズチカ×


[本日のピックアップ]


最初に言わなければならないのは、今回のG1開幕戦は近年稀に見る当たり回
全試合ピックアップすべき大会なのだが、敢えて選ばなければならないのであ
るのなら、新日本のメインを張るに相応しい2人の試合をチョイスせざるを得ず。

飯伏幸太vsオカダ・カズチカ
今年の1.4ドームのメインイベントのカードが、G1開幕戦で実現。2人とも身体
をしっかり作った状態。特に飯伏の見た目がヤバイくらい研ぎ澄まされている。

試合の主導権は終始オカダが握っていた。オカダ・カズチカ、実はかなりオー
ルドスクールであり、派手な技を殆ど使わないまま試合を組み立て、それでい
て観客を唸らせることが出来るようになっている。かつての棚橋をアップグレ
ードしたかのようなスタイルは、新日本のトップに相応しいと思う。


だが、今回は飯伏がそれにしっかり対応アバンギャルドだった飯伏なのに、
今日の試合は緩急の付け方が抜群。オカダの変形コブラクラッチを再三喰らい
ながら、しっかりカミゴエまで持って行った。


飯伏、大一番を見事に突破。
これで優勝に近づいた気もするが、おそらくAブロックの台風の目は、見事な
ヘビー級の体格に変貌し、裕二郎に完勝したウィル・オスプレイな気がする。
10/5の高松び注目!


[本日までの星取表]


G1 CLIMAX 30・出場選手/ブロック決定!

#G1 CLIMAX 30


新日本プロレスの仙台大会にて「G1 CLIMAX 30」全出場選手、そして
ブロック分けが発表された。詳しくは↓↓以下のVTRを参照。

主立った海外組が待望の再来日。とはいってもこのご時世なので、全員が
ちゃんと来日出来るかどうかは定かでは無いが、サイアク来れなかったと
してもバックアップがたくさん居るのが今の新日本の凄いところ。
一応、各ブロックの出場選手を整理。今年も各ブロック10名ずつの出場。

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【Aブロック】

飯伏幸太 [ゴールデン☆スター]
※4年連続 6回目の出場/2019年優勝

ジェフ・コブ [ミスター・アスレチック]
※2年連続 2回目の出場

オカダ・カズチカ [レインメーカー] [CHAOS]
※9年連続 9回目の出場/2012年、2014年優勝

石井智宏 [STONE PITBULL]  [CHAOS]
※8年連続 8回目の出場 (NEVER6人タッグ王者)

ウィル・オスプレイ [The Assassin]  [CHAOS]
※2年連続 2回目の出場

鷹木信悟 [THE DRAGON]  [L.I.J]
※2年連続 2回目の出場

鈴木みのる [世界一性格の悪い男]  [鈴木軍]
※2年ぶり 9回目の出場 (NEVER無差別級王者) 

タイチ [愛を捨てた聖帝] [鈴木軍]
※2年連続 2回目の出場 (IWGPタッグ王者)

ジェイ・ホワイト [SWITCHBLADE] [BULLET CLUB]
※3年連続3回目の出場

高橋裕二郎 [THE TOKYO PIMPS] [BULLET CLUB]
※5年ぶり 7回目の出場

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Aブロックのキーマンは間違いなく鈴木みのるになると思われる。
鈴木絡みで考えれば、誰とやっても刺激的な試合になりそうだが、特に
ポジションを上げた同門・タイチとの対戦は注目。実際に突破するのは、
オカダ・飯伏・ジェイの中から誰かが行く、と予想。
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【Bブロック】

棚橋弘至 [100年に一人の逸材]
※19年連続 19回目の出場/2007年、2015年、2018年優勝

ジュース・ロビンソン [The Flamboyant]
※4年連続 4回目の出場

後藤洋央紀 [混沌の荒武者] [CHAOS]
※13年連続 13回目の出場/2008年優勝 (NEVER6人タッグ王者)

矢野通 [敏腕プロデューサー] [CHAOS]
※14年連続 15回目の出場 (KOPW2020保持者)

YOSHI-HASHI [HEAD HUNTER] [CHAOS]
※2年ぶり 4回目の出場 (NEVER6人タッグ王者)

内藤哲也 [制御不能なカリスマ]  [L.I.J]
※11年連続 11回目の出場/2013年、2017年優勝 (IWGP二冠王者) 

SANADA [Cold Skull]  [L.I.J]
※5年連続 5回目の出場

ザック・セイバーJr. [英国の若き匠]  [鈴木軍]
※4年連続 4回目の出場 (IWGPタッグ王者)

KENTA [Go 2 Sleep] [BULLET CLUB]
※2年連続 2回目の出場 (NEW JAPAN CUP USA 2020 優勝)

EVIL [King  of Darkness] [BULLET CLUB]
※5年連続 5回目の出場 (NEW JAPAN CUP 2020 優勝)

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Bブロックの本命はやはり内藤、ということになりそうだが、残念ながら
今回はIWGP王者のため、無理に優勝する流れを取らない気配。そうなる
と結構ダンゴな展開になりそうなのだが、今回僕はSANADAを推す。
気持ち的には棚橋なんだけど、さすがに・・・。
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残念なのは昨年台風の目となったAEW王者、ジョン・モクスリーの参加が
叶わなかったこと。あとはジュニアで大活躍した高橋ヒロムや、今が飛躍
の時期であるSHOの参戦が無いのも痛い。海外組の不参加をなんとなく願
ってしまっているのだけど(^^;)。

(アントン)マテ茶

#闘魂の遺伝子


ウチから歩いて30秒のところに出来たスーパーで、ちょっと懐かしい飲み物
を見つけ、ほぼほぼ買い占めた(^^;)。それが↓↓コレ。

マテ茶。数年前にコカ・コーラ・ボトラーズからペットボトルが販売されて
おり、愛飲してたのだが、いつの間にか消えた(–X)。で、ティーバッグタイ
プが売ってたので、思わず手を出した。

マテ茶に愛着があるのは、このお茶を日本に入れたのが我が神アントニオ
猪木だったから。その昔、猪木さんが新日本プロレスと別枠で経営していた
アントン・トレーディングは結構凄い会社で、南米食料品・調味料を多々
輸入していた。有名なところではタバスコスペアリブ。今では誰もが使っ
ているタバスコは、猪木さんが居なければ日本に無かった調味料である。

マテ茶は昭和の頃に新日本プロレスを観に行くと、ノベルティとして3〜4個
のティーバッグが貰えた。商品名は「アントン・マテ茶」。未だにマテ茶を
そう呼んでしまうのは、古くからのプロレスファンの性かもしれない。

とにかく懐かしのマテ茶、冷やして毎日飲んでいる。
これもまた闘魂の遺伝子。マテ茶を飲んで、元気になろう!なんつったって、
元気があればなんでも出来るのだから。

SUMMER STRUGGLE in JINGU

#外苑前ハッピーエンド


新日本プロレスサマーストラグルの最終戦は神宮球場大会
通常なら数万人の収容が可能な会場であり、今の新日本プロレスなら
2万人近くの観客を集めることが可能であったハズ。しかし、観衆は
約4,700人。もちろん、コロナの影響である。

午後5時開始、全6試合
夜の帳が下りたのはセミファイナルの途中であり、前半は屋外会場なら
ではの明るい雰囲気。その中でも気を吐いたのは鈴木みのる52歳
古豪は、15も若い鷹木信悟真っ向勝負を仕掛けた上で完勝し、2度目
NEVER王座戴冠。いやぁ、カッコイイわ・・・。

メインはIWGPヘビー&IWGPインタコンチネンタル二冠戦
前王者の内藤哲也が、現王者のEVILに挑んだのだが、ここは内藤が自力
を発揮しリベンジ。新日本にスッキリした結末を久々にもたらした。

圧巻だったのは、勝利者マイクの後の演出
神宮球場の空に数十発の花火が放たれた。神宮外苑に花火。この意味は
プロレスだけに止まらない。CS放送でこのシーンを観て、不覚にも
流してしまった。

いろんな意味で、新日本プロレスに「ありがとう!」を言いたい。
僕史上「サイアク」とするしかなかった2020年の夏は、あの花火で
強烈に印象深いモノに変わったのだから。

プロレスはいつ何時如何なる場所でも、必ず僕を助けてくれる
誇りに思う、本当に。

妻たちのプロレス

#ランキングしてはならない


▼妻たちのプロレス / ターザン山本・福留崇広

久しぶりのプロレス本だが、最初は購入を躊躇した
何故ならば、著者の一人が元週プロ編集長・ターザン山本だから(^^;)。
若い頃はともかくとして、年齢を重ねるとただただ鼻につくターザンの
文章。コレにカネを払うのはどうかと思ったのだけど、結局購入したの
はもう一人の著者が「さよならムーンサルトプレス」を書いた福留崇広
だったから。

プロレスラー5人の「妻」を主役の据えたノンフィクション集。
登場するのは、力道山・高山善廣・剛竜馬・葛西純・藤波辰爾、そして
ジャイアント馬場の5名の奥様方。うち4名は僕の中で「超一流」の評価
が付いているのだが、残り1名は残念ながらそうではない(^^;)。まぁ全員、
プロレス史に残る人たちなのは確かなのだが。

とにかく興味深く読んだのは、藤波夫人の伽織さんと高山夫人の奈津子
さんのエピソード。現在も闘病を続ける高山さんの奥様の力強さに感動
したし、長州に踏み台にされかけた時代の藤波さんの様子を語る夫人に
強烈なシンパシーを感じた。

コレは完全に目の付け所、つまりは企画の勝利。
プロレスラーの妻、という切り口はわりとありそうだが、人選を工夫し、
複数を組み合わせることで味が出る、という相乗効果はすばらしいと思う。

・・・ただ、福留氏だけで良かった気がするなぁ、著者は(^^;)。
馬場夫人を描いたターザン山本の文章は、気持ち悪いを通り越してかなり
バカっぽい。中学生のポエムでももう少し良い気がするんだけど(^^;)。

ちなみにファンなら一目瞭然だが、超一流でない選手の名前は敢えて書か
ないことにしようかと。さすがにちょっと気の毒なので。