BIGINNER(2003)

FOD(フジテレビオンデマンド)のメニューをなんとなくザッピングしてい
たら、かなり懐かしいドラマを発見。思わず全部観てしまった。

「ビギナー」2003年月9枠で放映されたドラマで、今や実力派として
しっかり認知されている女優・ミムラ(現:美村里江)が、“演技素人”
対象としたオーディションを勝ち抜いてデビューした作品として知られて
いる。

司法修習生たちの群像劇
22歳から54歳まで、様々な年代のキャラが登場するが、雰囲気は完全に
青春モノ。というか、古き良き“学園ドラマ”の世界を現代化したような
構成で、フジの歴代ドラマの中でも屈指と言える良質な作品、だと思う。

とにかくミムラ存在感が抜きん出ている。リアルタイムで観ていた頃も
その演技力に舌を巻いた覚えがあるのだが、今改めて観ても「圧巻」と表現
するしか無いくらいの完成度。しかし、同時に脇を固めている出演陣もすば
らしい演技をしていた、と気付かされた。

・・・改めて、フジテレビの昔のドラマはいいなぁ、と。
トレンディ系など正直理解出来ない種類のドラマもあるけど、こういうグッ
と来る作品がチラホラあるのも事実。最近では佳作がせいぜいだけど、CX
も地力は絶対にあるハズ。この手のドラマをまた作って欲しいなぁ・・・。

House of Cards

NETFLIXオリジナルドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」を今さら
シーズン1から視聴中。いわゆる政治ドラマなのだが、まさしく魑魅魍魎
野心家であり、策略家の主人公、フランクが、裏から成り上がって行く様
が凄まじく面白い。

アメリカのこの手のドラマは生々しいモノが多いのだが、この作品はそれ
らの全て上を行くドロドロさ(^^;)。基本、オンエアではなく配信オンリー
のドラマだから実現出来た作品、だと思う。

注目すべきはこちらも野心家の新米ジャーナリスト、ゾーイを熱演してい
ケイト・マーラ。何年か前にリメイクされた映画「ファンタスティック
・フォー」でヒーローチームの一員を演じていた人とは思えないアダルト
な雰囲気。ちょっとファンになっちゃったかも。

取り敢えずシーズン1をもう少しで観終わるところ。
シーズン6まであるから、まだまだ先が楽しめそう。良作です!

コールドケース2 -真実の扉-

2年前にオンエアされ、予想以上に大好評だったWOWOW・連続ドラマW
「コールドケース – 真実の扉 -」海外ドラマリメイクとしては過去最高
に優秀な作品だったのだが、先月よりそのシーズン2が放映開始となった。

過去の事件を掘り起こし、現代からの視点で再捜査する、という本家同様の
流れは、もしかしたら各国で有効な構成なのかもしれない。取り上げられる
テーマは各時代の流行や世相をしっかり反映した骨太なモノで、そこに耳懐
かしい過去のヒット曲が必ず流される。この僕ですらまだ物心が付いていな
全共闘時代あたりに流行ったフォークソングですら、妙な懐かしさを感じ
てしまう。まぁ、中学高校の合唱でかなり歌ったからなんだろうけど(^^;)。

そして、とにかく一癖も二癖もあるキャスト陣それぞれの存在感が凄い。
吉田羊は相変わらず他のどのドラマよりもカッコイイし、三浦友和の絶妙な
台詞の入れ方には恐ろしさまで感じる。毎回登場するゲスト、例えばあの
宮藤官九郎もコレに合わせて正直らしくない重厚な演技を魅せてくれるから、
1話ごとの満足度がやたら高い。

今年の秋ドラマは、下町ロケットとコレで決まり。
土日はドラマの日だな、今年の秋は。

ドラマ「下町ロケット シーズン2」が最高な件

TBS日9「下町ロケット」シーズン2絶好調
池井戸潤の原作がこないだリリースされたばかりであり、文芸ファンから
ドラマファンからも大注目を浴びているのだから、それも当たり前。

シーズン2になっても相変わらずの「熱さ」
とにかく1オンエアにつき1回以上は必ずキャストと共にガッツポーズ
取ってしまうくらい入り込んでしまっている。僕の場合は原作を読み、流
れを全て知っているにも関わらずそういう状況になっちゃうのだから凄い。

そして、このドラマ版に関してはキャスト等の情報を事前に一切入れなか
ったのが幸いした模様。物語のキーパーソンに古舘伊知郎・イモトアヤコ
・福澤朗というちょっとビックリなキャスティングがなされており、毎回
驚かされる。来週の第三話ではなんと古坂大魔王(a.k.a.ピコ太郎)が出演
するらしい。

このドラマのおかげでもう本当に日曜が楽しみ
ネットで話題の裏切り者が明らかになるのは、もうちょい先だと思うけど。

揺るぎなし!「ビーチボーイズ」

古いDVDを整理していたら、偶然・・・というか、必然のように発見された
6枚のディスク。見つけるのは絶対に「夏」なんだよなぁ、コレが。

1997年だから、今からもう21年前の夏大ヒットした上に社会現象に近い
ところまでいっちゃったCX月9「ビーチボーイズ」。いろんな意味で、僕の
ライフスタイルを思いっきり変革してくれた連ドラである。

反町隆史・竹野内豊ダブル主演。性格も生き方も真反対男2人が、とある
きっかけで海辺の民宿に転がり込み、そこで一夏を過ごす、という、よくよく
考えてみればかなり“ありきたり”なストーリー。制作手法も典型的なトレンデ
ィドラマのソレであり、本当なら20年以上経過した後に改めて見返すような
プログラムでは無いのかもしれない。でも・・・。

自然光を大胆に活用したやたら明るい画面と、かなり考え込まれたナチュラル
な台詞回しは、今観ても全く輝きを失っていない。そして、きっと偶然だとは
思うのだが、物語の性質上、現代的なアイテムの類をほぼ必要としていない。
実際、画面には携帯電話が数回出る程度だし。そういう奇跡が重なりまくり、
年月が経っても決して「錆びない」ドラマになったのだと思う。

もちろんディテールだけでなく、この作品に出演した時期が正しく「全盛期」
だった主演反町・竹野内稲森いずみ、そして誰よりも凶悪なくらいの可愛
を醸し出す広末涼子らのハツラツとした演技は、本当に何度観ても飽きない。

このドラマに出会わなかったら、きっと今のように週に何本もドラマを観るよ
うにはならなかったし、映画以外の映像ソフト・ハードにこんなに金を使うこ
とは無かった筈。そう考えると、ちょっと複雑なのだが・・・。

・・・でも夏になるとやっちゃうんだよなぁ、このドラマの一気鑑賞(^^;)。
まぁ、いいよね、夏だし(^^;)。

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