“Rollerball” BLACK TIGER

#恐怖の稲妻男


英国プロレス中量級のレジェンド“ローラーボール”マーク・ロコ氏逝去。
死因は今のところ明らかにされていない。享年69

マーク・ロコを初めて見たのはおそらく国際プロレスのTV中継で、当時
WWUジュニアヘビー級王者だった阿修羅・原の対戦相手として初来日した筈。
この時、ロコの試合は頻繁に中継されたワケでは無かったのだが、数少ない
オンエアで強烈な印象を残してくれた。

二度目の来日は、新日本プロレス初代タイガーマスクへの最強の刺客として
ブッキングされ、リングネームは「ブラックタイガー」。漆黒の虎のマスクと、
あの佐山を相手に「強さ」互角以上に渡り合う実力で完全に認知された。

個人的にも大好きな選手。なんといっても、僕が最初に買ったマスクはポニー
ブラックタイガーで、コレを被ってライブもやったくらい思い入れは深い。
2016年に久々に来日し、元気な姿を見せてくれていただけに、突然の訃報は
あまりにショック。また一人レジェンドが居なくなってしまうのは、寂しい・・・。

・・・あの暗闇脳天を、また必ずどこかで。

THE WRESTLERS

#リアル「世界のプロレス」


以前書いた「ダークサイド・オブ・ザ・リング」の新シーズンが配信されて
ないかなぁ、とHuluを確認したところ、別のプロレス系ドキュメンタリー
発見。全10話を一気に観た。

タイトルは「THE WRESTLERS」、2018年初放映。
ハードコアパンクバンドのボーカルで熱狂的なプロレスファンであるダミア
ン・アブラハムが、アメリカ・カナダ・メキシコ・日本を渡り歩き、レスラ
ーや団体関係者にインタビューする、という内容。

日本やメキシコのエピソードは知っているレスラーが多々出てきて入り込み
やすいのだが、中には中南米・ボリビアチョリータ・プロレスというかな
り特殊な女子プロレスや、アフリカ・コンゴ黒魔術プロレスというもはや
プロレスかどうかも定かで無い(^^;)競技まで押さえられているのがミソ。

エピソードによってはLGBTDVなどを取り上げた「重い」モノもあるのだ
が、制作サイドの真摯さがガッチリ伝わってくるので流し見が出来ない
しっかりした芯を持つ、良質なドキュメンタリーだと思います、コレは。

日本のプロレスファンには、カナダ武者修行中清宮海斗の様子が確認出来
エピソード8がオススメ。続編出ないかなぁ、コレ・・・。

CyberFight

#異文化統合


DDTプロレスリングDDTフーズ、そしてノア・グローバルエンタテイン
メントの3社が合同で記者会見

3社経営統合し、プロレス事業会社「株式会社CyberFight」を設立する。
同じCyberAgent傘下とはいえ、出自文化の全く違う両団体が、同じ会社
になってしまう、ということ。

・・・さすがに賛否両論あるだろうなぁ、コレは。
DDTもNOAHも、これまで同様に独自ブランドで興行を続けるらしいのだが、
雰囲気的には大ピンチのNOAHがDDTに救われ、吸収されたような印象が否
めない。

個人的にはDDTに悪い印象は全く無いし、なんなら竹下遠藤GHC戦線
絡んだらおもしろい、とすら思うのだが、古くからのファンは果たして・・・。

しかし、時代はしっかり流れるてるなぁ、こんな時でも。

デスマッチよりも危険な飲食店経営の真実

#またくる  ゆるさん


▼デスマッチよりも危険な飲食店経営の真実 / 松永光弘

最凶ステーキハウスオーナーシェフ・松永光弘
自ら経営するステーキハウスの名は「ミスターデンジャー」、今や行列の
絶えない大人気店となったこのお店の経営状況を振り返る繁盛記であると
共に、今後「セカンドキャリアを飲食業界で!」と考える人たちに向けた
指南書でもある。

我々にとって松永光弘とは「デスマッチの神」であり、誰も考えつかない
ことを多々実行してきた尊敬すべきプロレスラーなのだが、今回のレビュ
ーはそのキャリアを敢えて忘れて書いている。というのは・・・。

プロレスラーの経営する飲食店、というのはいろいろあり、ファンはそうい
うお店に足を運びがち。もちろん僕もその中に含まれるのだが、おおよその
お店は1〜2回訪問したところで行かなくなる。しかし、松永光弘が経営する
東あずま・ミスターデンジャーだけは完全に他の店と一線を画す。なぜなら、
純粋に「ステーキが美味しく、安い」のだから。

記録によると、僕が最初にデンジャーに行ったのは、今からちょうど25年前
もちろん松永さんが目当てだったのだが、2回目からは完全に目的が異なった
「都内でいちばん美味しいステーキを食べさせてくれる店」。今でもその思
いは全く変わらず、年に数回は必ずお邪魔させていただいている。

コレを単なるプロレスファンの忖度と取られたら甚だ心外。
僕はこのお店にこれまで何十人という人を連れて行ったのだが、「不味い」
とか「苦手」とか、そういうネガティブな意見を一度も聞いたことが無い
ミスターデンジャーは「確かな味の名店」なのである。

そんなデンジャー、これまで幾つかの徹底的な危機を乗り越えてきた。
狂牛病騒動、リーマンショック東日本大震災、そして今回のコロナ騒動
驚いたことにこの本は2020年の2月に企画され、たった半年で発売された。
だからもちろん「withコロナ」とか「アフターコロナ」等と言われる新しい
時代に対応しているし、イチイチ頷ける話が多々。飲食業界に限らず、全て
の社会人が読むべき本だと思う。

ちなみに昨日届いてたった1日で完読。今はデンジャーのステーキが食べた
くて仕方ない。450gは余裕だな、きっと。

参考:牢獄ステーキハウス・ミスターデンジャー(official)

SENGOKU LORD

#恩讐の彼方に


新日本プロレス・SENGOKU LORD in NAGOYA
この厳しい時期にもかかわらず、New Japan CupDOMINIONと期せ
ずして上質の大河ドラマを送り出している新日本プロレスだが、今日
の名古屋はそのフィナーレ

IWGPジュニア王者高橋ヒロムが、IWGP二冠王EVILに挑むタイトル
マッチ。この試合を「目の離せない一戦」まで昇華させたのは、間違い
なく高橋ヒロムである。

新日本が暗黒の時代を抜け出そうともがいている頃、前座戦線で懸命に
闘っていた二人。試合終盤までは紛うこと無き真っ向勝負であり、若手
の頃と寸分違わぬ熱い闘いを展開

決定的と思えるチャンスを掴んだのはヒロム。再三に渡るディック東郷
の乱入をかわし、タイムボム→タイムボム2という必勝パターンを決め、
前人未踏の三冠王になるかと思わせた。しかし・・・。

またもや東郷の乱入を許してしまったヒロムが、悔しい負けを喰らう。
残念ながら、我々が長年心に描いていた夢は、またしても叶わなかった。

・・・試合終了後、信じられないことにテレビの前で悔しくて泣いた僕
でも、よく考えてみればこういうカタルシスを感じるような試合は久し
ぶりな気がする。そこに立っていたのが、高橋広夢渡辺高章であった、
という事実がとてつもなく嬉しかった

この試合でEVILヒールとして認知された。しかし、確固たる地位を築
くには、ちょっとやそっとで負けるワケには行かなくなった。次期挑戦
者として内藤が名乗りを上げたが、もしここで負けたら今後EVILに浮上
の目は無い。そのくらい危うい位置に立っていることを、王者はしっか
り自覚して欲しい。

・・・ヒロムの為にも