証言「橋本真也34歳 小川直也に負けたら即引退!」の真実

#破壊王


▼証言「橋本真也34歳 小川直也に負けたら即引退!」の真実 / V.A

宝島「証言」シリーズ最新作。
前回の「1.4」に続き、「晩年の橋本真也」にスポットを当てた企画本。
99.1.4以降、新日本退団前後から逝去までの間に橋本に関わった人たち
の証言集となっている。

読後ただただ思ったのは、橋本真也というプロレスラーの稀有な存在感
お世辞にもルックスは良くないし、大事な筈の試合ではコロコロ負けたし、
オンナ関係もよろしくない噂の飛び交う人だったのに、おおよそのプロレ
スファンは未だに強烈な印象を持っている。豪快で、無茶苦茶で、見るか
らに強そう、という、最近ではほぼ存在しなくなったタイプのプロレスラー
が、もうこの世に居ない、という事実が悲しくてならない。そんな思いが
新たになるような、印象的な証言集に仕上がっている。

今回インタビューに応えた人物の中に、当時の新日本プロレス社長だっ
藤波辰爾の名前があるのがポイント。「優柔不断」と一刀両断される
ことの多い藤波だが、あの時期の新日本で社長をやった場合、優柔不断
にならざるを得なかったのではないか、という同情心が。まぁ、元々僕
藤波信者だというのも大きな原因なのだが(^^;)。

もし「証言」シリーズがもう一度橋本関連の本を出すのであれば、次回
小川直也アントニオ猪木を引っ張り出すべき。特に小川のコメント
が取れれば、このシリーズは「傑作」として後世に名を残すと思う。

なかなかの良作。宝島のこの路線、凄く良いと思います!

WRESTLING DONTAKU 2019

#Back to Wrestling


新日本プロレス「レスリングどんたく2019」博多大会をNJPW WORLDにて。
ゴールデンウィークのビッグマッチとして定着した博多大会だが、今年はなん
2days。新日本、無理してないか?とちょっと心配になった(^^;)。

今日の注目は↑↑、石森太二のタッグパートナー・Xとして登場したイギリス
エル・ファンタズモ。評判は聞いていたのだが、これが相当な実力者

あのオスプレイを相手に全く互角の展開。僕のオスプレイの評価はかなり高い
のだが、空中技・パワー・打たれ強さ・テクニック4点で全く引けを取らない。
それどころか、最後はそのオスプレイをフォールしてしまったのだから凄い。
BOSJに参加するようだが、今日の一試合で優勝候補に躍り出た。今後が楽しみ。

メインはオカダ・カズチカIWGPヘビー級王座SANADAが挑んだ一戦。
正直期待していなかったのだけど、これが僕好みの名勝負となった。


両者共に切り返しの応酬。最近の「削り合い」的な試合にちょっと食傷気味
だったのだが、こういう“ザ・レスリング”的な展開こそ新日本プロレスだと
思う。31歳同士メインでこういう試合を魅せてくれるのだから、今の新日
懐は深い。当面は一人勝ちが続く気がする。

防衛したオカダの次の相手は、なんとクリス・ジェリコ
AEWと新日本の両方に出られるオプションを持っている2人のうち、1人が
早くも新日本に出てくることに。これでもしジェリコがタイトルを取ったら、
今後のWRESTLING POLITICS混沌とするハズ。

・・・本当は新日本にはAEWとも絡んで欲しいんだよなぁ(^^;)。
ここはジェリコに期待!

G1 SUPERCARD at M.S.G.

#KING OF SPORTS #新日本プロレスリング


土曜なのに珍しく徹夜。目的は新日本プロレス(とROH)の主催興行、
「G1 SUPERCARD」をライブ観戦するため。開催地はあのM.S.G
世界でいちばん有名な、ニューヨークの名物アリーナである。
ちなみにNJPW WORLDで第0試合のHONOR RUMBLEを観て、その後は
CSテレ朝チャンネル、という試聴スタイル。
取り敢えず気になった試合のみレビュー。

HONOR RUMBLEの注目は、先日引退を表明した獣神サンダーライガー
ライガーのテーマがヒットした段階で観客はほぼ総立ちとなり、文字通
スタンディングオベーションでレジェンドを迎え入れる。ここがクラ
イマックスかと思われたのだが・・・。

30人目(31人目?)の選手として登場したのはなんとグレート・ムタ
数時間前にHOGという大会で復帰したばかりのムタが、驚きの古巣参戦。
観客は狂喜乱舞(^^;)。結果はROHのケニー・キングが小狡く優勝したの
だが、主役は間違いなくライガー&ムタ。良いモノ魅せて貰いました!

そしてちょっと注目していたWOH王者岩谷麻優の防衛戦。
完璧な長身モデル体型運動能力の高さ、天然系の可愛さに加え、攻撃
えげつなさまで持ち合わせる岩谷は、もしかしたらカイリやイオより
アメリカ向きなのかも。残念ながらケリー・クラインに不覚を取り、タ
イトルは失ったが、今後に可能性を残す試合。何よりも、新日本マット、
それもMSGに麻優が立っている、という事実。ちょっと嬉しかったりした。

内容的には今大会1・2を争うレベルだったIWGP Jr.ヘビー級選手権
3wayマッチは、メキシコのドラゴン・リーパンディードを下して王座
奪取。王者の石森は直接勝敗に関与しないままの陥落となった。メキシ
カンのIWGPジュニア王者は、ミスティコ以来。リーがどんな王者となる
か、今後に注目!

エース・棚橋弘至ザック・セイバーJr.の持つブリティッシュヘビー級
王座にチャレンジ。せっかくのMSGで棚橋がこんな位置で試合をするの
はちょっと悲しかったが、やはり試合運びの上手さは出場全選手中ピカ
イチ。どんな状況でも対戦相手が必ず光るのだから凄い。しかし結果は
ザックの複合関節技でギブアップ負け。休んで欲しいなぁ、本当に。

IWGPインタコンチネンタル選手権は、新日本らしい消耗戦を制し、内藤
哲也を破った飯伏幸太が念願の王座初戴冠。「新日本らしさ」を魅せつけ
てくれた二人に、ただただ拍手を贈りたい。これがジャパニーズスタイル
だぜ!と日本人ファンが世界に自慢出来る内容だった。


メインはもちろんIWGPヘビー級選手権
ジェイ・ホワイトに挑んだオカダ・カズチカは、結果と共に内容をきっ
ちり残した上での大勝利。ジェイもここまでよく頑張ったと思うのだが、
やはりまだまだ格落ちの感。あと2年したらケニークラスに確実に到達
しそうではあるのだが・・・。

ともかく、新日本プロレスが自らのブランドでMSGに16,000人以上
観客を集めた、という状況が起こるとは、正直夢にも思わなかった。
アントニオ猪木の言う世界戦略とはおそらく違う状況だけど、ちょっと
前まで倒産してもおかしくなかった会社がここまで盛り返したのだから、
ここは素直に喜んでおこうと思う。

普通に思うんだよなぁ、最近。
世界でいちばん凄いのは、新日本プロレスなんだよ、って。

北尾光司

#八百長野郎 #空拳道


元大相撲第60代横綱で元プロレスラー・元武道家・元総合格闘家
北尾光司氏が2月10日に逝去していた模様。死因は慢性腎不全、享年55

僕らにとって北尾とは、長い間ずっと「A級戦犯」であった。
許せなかったのはやっぱりSWS時代、ジョン・テンタとの試合中にいき
なりマイクを掴み、「この八百長野郎!」と叫んだこと。あの頃の僕は
“八百長”という言葉に敏感で、それをプロレスラー自らが叫んだ事実が
腹立たしいやら悔しいやら。その段階でもう二度と見ることの無い選手
だと思っていたのだが・・・。

それでも北尾を実力者として認めざるを得なくなったのは、Uインター
での山崎・高田との二連戦。あの山崎を子ども扱いし、満を持して行わ
れた高田との一戦では後に伝説となったハイキックでのKO負け。未だに
この試合は僕の観たプロレスの試合の中でもベストと言えるモノである。


逝去のニュースを見て、もう一度北尾のデビュー戦ビガロ戦を確認し
てみた。今この試合だけを改めて見れば、決して悪い内容ではない。
この日は他の試合が凄すぎただけだった、というのはフォローしすぎな
んだろうか?

出来ればもう一度だけ、プロレスファンの前に姿を見せて欲しかった。
ビガロとの決着戦があるのなら、その時はあちらで必ず観戦したい。
ご冥福をお祈りします。

“JUSHIN” THUNDER LIGER

今日は別のことを書くつもりだったのだが、そういうワケには行かなくなった
以下、本日行われた新日本プロレス・旗揚げ記念日大会一夜明け会見の模様。

・・・獣神サンダー・ライガーが、来年1月東京ドーム二連戦での引退を発表。
引退の理由として、「伸びしろがなくなった」と語った。

昨日のエントリで「そろそろ覚悟した方がいい」と書いたのだが、あの熱戦
の翌日に事実としてそれを突きつけられた感。本人は異様なまでに明るく、
悲壮感の全く無いライガーらしい記者会見で、僕も大いに笑わせて貰ったの
だが、途中でおかしな状態となった。

間違い無く爆笑していたのに、同時に号泣
平成の新日本プロレス・・・いや、平成のプロレス界で、僕らにたくさんの大
きな夢を魅せてくれた「正しいプロレスラー」が、自らの口で引退をアナウ
ンス。ライガーが決めたことなら、我々はそれを受け入れるより他無い、と
いうことを心では解っているのだが、涙腺はソレを受け入れてくれなかった
らしい。

僕にとっての「平成」は、正直思い入れを持ち辛い時代だった。
僕は20年間の昭和を過ごしたが、人生に於ける大事なこと・・・凄く嬉しいこ
とや凄く悲しいこと・・・を、その時期にほぼまとめて経験したから、その後
の人生はほぼほぼ「妥協」。好きなプロレスラーも殆ど全員が昭和を代表す
る選手であり、そういう人たちが引退したら、僕もプロレスを離れていった
筈だった。でも・・・。

平成の僕らには、獣神サンダー・ライガーが居た。
自ら進んで奇抜なマスクを被り、それまで誰も考えつかなかった技をいくつ
も繰り出す。オトナたちを唸らせ、子どもたちを会場に呼ぶ。試合のみなら
ず、プロモーターとしても超一流で、禁断であった他団体の選手を一同に集
めて行った「SUPER J-CUP」が実現出来たのは、ファンのみならず同業者で
あるプロレスラーからも絶大に信用されていたライガーが企画したからこそ。
妥協もクソも無い、自分のやりたいことをパワフルに実現するライガーの姿
に、何度励まされたか・・・。

本当の「感謝」は、ラストマッチが終了した時点で改めて。
残りはまだ10ヶ月もある。僕はこれからできるだけ多くライガーの試合を観
て、大事なモノが何だったのかをもう一度思い出そうと思う。もちろん最後の
東京ドームも、出来るだけ良い席で観戦するつもり。

デビュー戦引退試合を、同じドームで。最後まであるよ、ライガー・・・。