Essential Service

#最高の娯楽


CNNのニュースに、とても嬉しくなるトピックを発見。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で遊行系イベントの中止が相次ぐ中、
フロリダ州知事が「必要不可欠なサービス(Essential Service)」
してWWETVテーピング認定。これにより、RAW・SmackDown・NXTの
各番組の中継(それぞれ週一)が可能となった。

WWEは現在各番組の収録を自社物件であるオーランドパフォーマンスセ
ンターにて無観客で行っているが、それが堂々と続けられる、ということ。

日本では先日DDTが無観客試合の収録を見送ったばかり。
どんどんプロレスを観ることが困難になっているが、業界の第一人者である
WWEは取り敢えず毎週観られる。これがどんなに嬉しいことか・・・。

おそらく、何の興味も無い人たちは皆「?」マークを付けると思う。
だからこそ、この措置があまりに嬉しい。これからも毎週新しいプロレス
の試合を観ることができるのだから。

参考:
WWE deemed an essential service(CNN)
WWEは「重要なビジネス」フロリダ州から継続許可(日刊スポーツ)

シュートマッチ

#10+1の対談


▼シュートマッチ・プロレス「因縁」対談10番勝負 / V.A

お馴染み、宝島プロレス本
以前は酷い内容の業界内幕暴露関係が殆どだったが、今ではそこそこ
優良系の読み物をリリースするようになった・・・のだが、ココに来て
ちょっとヤバそうなタイトルの作品。

これまでにプロレス界で勃発した「シュートマッチ」を集めて検証し
た本・・・ではなくて、関係者同士10(と、オマケが1つ)の対談
集めたモノ。因縁のありそうな人たち同士がシュートで語る、という
内容なのだが、特にヤバいモノは一切無い(^^;)。

逆に、清々しいというか微笑ましいというか(^^;)。
特に前田日明・ジョージ高野の昭和新日本ほぼ同期の2人による対談
は興味深く、前田が昔の新日本プロレスにどれだけ愛着を持っていた
のかがよく解る内容。プロレスラーとしての評価では完全に差が付い
た2人ではあるが、根っこのところでリスペクトしあっているのが嬉
しい。これが読めただけでもうOKかもしれない。

ただ、最近の宝島プロレス本と比較すると、若干パワー不足かも。
検証シリーズのような緊張感が見られないのは宝島らしくない。もう
ちょっとだけ下品になってもいいような気がするけど・・・。

WRESTLEMANIA 36・2nd day

#無観客の業界最大イベント #2days


さてレッスルマニア36・2日目
今年はレッスルキングダムでも「2日目」を書いている。不可抗力では
あるが、トレンドになっちゃったなぁ、2days

昨日書いたとおり、今日の注目は一点。セミファイナルで組まれた
「Firefly Fun House Match」ジョン・シナvsブレイ・ワイアット
命題でもある「無観客でなければあり得ない試合」をどう表現するか、
注目していたのだけど・・・。

・・・昨夜と比較して、更に「なんじゃこれ?」の度合いが増した(^^;)。
元々ワイアットのスキットはかなりの問題作なのだが、今回はちょっと
した前衛映画のような大作。もちろん完全事前収録な上にCGを多用した
大掛かりな編集、場面・・・というかセット(^^;)・・・は幾つあったか覚え
てないほど多種多様。いやぁ、ここまで振り切られると感心する。

もちろんプロレスファンのツボは完全に押さえられており、これまで
の名場面のパロディが多々登場。特にシナnWoコスチュームは貴重
だったと思う。

もちろん最後はFiendと化したワイアットがシナをフォール。
ハッキリ言えば、結果とかそういうのはもうどうでもいいんだけど(^^;)。

史上初・無観客のレッスルマニアは、NOAHの後楽園とは真逆の意味で
伝説になりそうな気配。しかしここまでやっちゃったWWE、今後の展開
がちょっと不安(^^;)。大丈夫かなぁ・・・。

WRESTLEMANIA 36・1st day

#無観客の業界最大イベント


世界中で猛威を振るうCOVID-19騒動の煽りを受け、プロレス業界
最大のイベントであるレッスルマニアも無観客での開催に。事前に行
われたRAWSmackDownも無観客だったが、正直WWEこそ「観客」
を最も必要とする団体である、と再認識。これまで幾つかの無観客試
合をネットやCSで観戦したが、観客不在という特異過ぎる状況を逆手
に取れたのはNOAHの後楽園大会のみだった。

WMが2日間開催になった理由は、おそらく「一度に50人以上集まる
イベントを自粛せよ」という米国当局の勧告に従ったモノ。1dayで
行えば出場選手のみで余裕で50人を超えてしまうので・・・。

案の定、セミファイナルまでの全ての試合に感じる物足りなさ
選手の必死さは伝わってくるが、リアクションの無い試合は観ている
のがやや辛くなるほど。これはまぁ仕方無い、と思っていたら・・・。

メイン、アンダーテイカーvsAJスタイルズBoneYard Match
WMの無観客が決定した後に決まった試合形式だと思うのだが、コレ
オールロケ・編集アリ・BGM付き(^^;)の問題作。かなりおどろお
どろしい試合をしているのに、ニヤニヤが収まらない感じ。ダイジェ
ストがYouTubeに上がっているので、是非確認を!

・・・こういうやり方しか無いんだろうなぁ、アメリカだと。
コレはコレで全然アリだし、楽しむことは出来たのだが、同時に日本
のプロレス・・・緊張感に溢れる30分の睨み合い等・・・の優位性に気付く
ことも出来た。日本のプロレスファンは世界中でいちばん幸せなんじ
ゃないかなぁ、と思った。

明日の2日目、注目はジョン・シナvsプレイ・ワイアットの試合にど
んな工夫が凝らされるか、の一点。WWE、業界最大手の意地を魅せて
欲しいなぁ、本当に。

獣神サンダー・ライガー自伝・完結編

#Thank You Liger


▼獣神サンダー・ライガー自伝・完結編 / 獣神サンダー・ライガー

3年ほど前にレビューした獣神サンダー・ライガー自伝・上下巻に続く
3冊目は「完結編」。下巻では2000年から2017年までのライガーを振
り返る内容だったのだが、今回はそこから引退までのストーリー。

基本は前半がライガーへのロングインタビュー、後半が引退試合に絡ん
だ選手たちとの対談。唯一、最後の相手だった高橋ヒロムのみ、単独で
インタビューに応えている。

ライガー関連では引退記念で各種の書籍がリリースされ、ほぼ全てを読
破してきたが、どうやらこの作品で打ち止め。決定版と呼んでおかしく
ない内容になっている、と思う。

・・・やっぱりライガーは最高のプロレスラーであると同時に、人間として
尊敬に値する人だな、と心から。インタビューの端々から感じるのは
業界に対する「大きな愛」以外の何物でも無いし、駄目なモノはダメで、
良いモノは良い、と評価する姿勢はデビューから引退まで終始一貫した
姿勢。現役を退き、現在YouTuberとして活躍するライガーは終始朗らか
だが、相変わらず人の心を捉えて離さないオーラを醸し出している。

こういう大人が、僕はいちばんカッコイイと思うんだよね、本当に。
引退試合からもう3ヶ月くらいが過ぎるけど、改めてライガーと同じ時代
に生まれて良かった、と心から。

何度でも言えるなぁ、「ありがとう!」と。