DARK SIDE OF THE RING

#戦慄のドキュメント


昨夜、huluのリコメンドに突如登場した番組が↓↓コレ。

ダークサイド・オブ・ザ・リング
アメリカンプロレスで起こったスキャンダラスな事件について、当時の関
係者たちからのインタビューを撮り、再現イメージと共にまとめたモノ。
シーズン1・全6本のうち、5本までを一気に観てしまった。

日本でもお馴染みのエピソードは、ブルーザー・ブロディの惨殺、ランデ
ィ・サベージとその妻エリザベスの狂乱の恋物語、ブレット・ハートのモ
ントリオール事件の真実、そして呪われたフォン・エリックスというとこ
ろ。どのエピソードも生々しい衝撃に溢れているのだが、特にブロディと
エリックスの回に関しては、途中で思わず涙してしまった程。

そして、正直よく知らないゴージャス・ジノ・ヘルナンデスのエピソード
に戦慄を覚えた。新日本プロレス参加直前、薬物の過剰摂取が原因で28歳
の若さで帰らぬ人となったジノ。自殺説・他殺説が流れたあの事件に、悲
しい決着を付けているところが凄い。

後は女子プロレスの女王、ファビュラス・ムーラのエピソードを残すのみ
だが、コレもかなりディープな内容になりそう。なぜ今この時期に、こん
なドキュメンタリーが突然配信されたのか・・・。

そして、↓↓がシーズン2のトレーラー。

・・・クリス・ベノワの名前がある。
シーズン2が配信になった時、これを観るべきかどうか迷っている・・・。

無観客・路上電流爆破デスマッチ

#DDT #爆破バット


昨日、さいたまスーパーアリーナ(全域)で行われたDDT・路上プロレス
コロナ騒動の最中であってもDDTの攻勢は止まらず、無観客試合を何度も
組んでいる。無論、さいたまスーパーアリーナであっても無観客。アーカ
イブをabemaTVでチェック。

注目はメインで組まれた路上電流爆破デスマッチ
正直、僕はあんまり大仁田厚が好きでは無い(^^;)のだが、こういう現場
での入れ込み方はさすがの存在感。竹下との絡みを何気に実現しちゃって
るところも凄い。

・・・そして爆破バット破壊力
メインが行われた場所はメインアリーナの入口前広場であり、近隣には
JRの駅やオフィスビル、民家などが普通にある。ここで4回くらい爆破
させちゃったんだから、周囲の人はやたらビックリしたと思う。

娯楽の制限される時期に、ここまでやってくれる団体があるのは嬉しい。
今日ばかりは大仁田厚を認めよう。ジャンポケ斉藤にも感謝!

鉄人ルー・テーズ自伝

#鉄人 #岩石落とし


▼鉄人ルー・テーズ自伝 / ルー・テーズ(著) 流智美 (訳)(Kindle版)

Kindleのリコメンドに出てきた作品。
当初、僕はもうとっくにこの本を読んでいる、とばかり思っていたのだが、
内容がとんと思い出せず。せっかくKindle版が出ているのだから、念の為
に買ってみよう、ということで手に入れたのだが、驚いたことに初見(^^;)。
こういう勘違いもあるのか、と。

誰もが二十世紀最高のプロレスラーと評価し、バックドロップという説得
力に溢れた技を駆使して、NWA世界王座6度も就いた不世出の名選手。
連勝記録936。937戦目にレオ・ノメリーニのタックルでリングアウト
負けを喫したが、すぐにリベンジ。その後も精力的に闘い続け、50代
なっても各地で世界王者になっている。

・・・というのが僕の中に小学校低学年の頃にアタマに叩き込まれたルー・
テーズの知識(^^;)。全盛期のテーズの姿はもちろんリアルタイムで観てい
ないが、少なくとも“鉄人”ルー・テーズに関する知識はかなり持っている、
と思っていた。が・・・。

知らないことばかりだった、と猛省
おそらくテーズ自身が日本のコアなファン向けに書いたと思われる文章は
無駄を全く感じないコンパクトさ。かといって手が抜かれているワケでは
なく、必要なことは全て網羅されているのが凄い。

やはり全盛期の世界王者時代の話がやたら面白く、テーズの頃のプロレス
今とは別のモノであったことを改めて認識できる。もしあの時代にMMA
が存在していたら、トップはプロレスラーが独占していたに違いない、と
確信出来る。

そして注目は章間にインサートされている翻訳者・流智美氏の解説。
時代背景を整理した上に、流氏ならではのトピックが記載されているので、
飽きることなく読める。

プロレスラーの「自伝」の類は何冊も読んできたが、コレはその中でも特
秀逸。何故読んだ気になっていたのかは、未だに謎なんだけど。

NO PEOPLE GATE

#最終兵器・麻優


スターダム、後楽園ホール大会開催
いつもと徹底的に違うのは、この大会がノーピープル、つまり無観客で行
われたこと。この興行が無観客になることは、かなり早い段階で発表され
ていた。

↑↑、本日の全試合
YouTubeでしばらくアーカイブしてあるらしいので、是非観て欲しい。

感心したのは、無観客状態でもこの表情を自然に創れる女王・岩谷麻優
カイリ全盛期に何度もスターダムの興行を観に行ったが、あの岩谷がここ
まで魅力的なプロレスラーになるとは正直思わなかった。今現在、麻優は
僕の中で歴代No.1の女子プロレスラー。場面ごとにクルクル入れ替わる
表情は、彼女しか持ち得ない個性だと思う。

いつもの興行と遜色のないすばらしい大会だった。
だけど、やっぱりプロレスは観客が居て初めて成立するパフォーマンス
はやくこんな状態が終わってくれるといいなぁ、本当に。

古今東西プロレスラー伝説

#元祖あやしい日本人


▼古今東西プロレスラー伝説 / タイガー服部

ジャパンプロレス全日本プロレス新日本プロレス、そして伝説のWJ
レフェリーとして活躍し、先日引退したタイガー服部氏の著書。
基本は週刊プロレスの連載記事「YOUなに聞きたい!?」をまとめ、そこに
新規で行われた対談やインタビューを付加したモノ。

服部さんは間違い無く長州一派。ということは、僕が好きになることは無
い位置に居る人なのだが、何故だか昔からこの人に悪い印象が無い。口髭
をたくわえた小柄な姿がユーモラスなことと、リング上でのキビキビした
レフェリングがその要因。何よりも「完璧なブロークンイングリッシュ」
で外人選手たちとニコニコ会話する姿のあやしさが、非常に魅力的だった。

この本に登場するプロレスラーはオールドタイムから現在までバラエティ
に富んでいる。服部さんの語り口もおもしろく、かなり楽しめる内容なの
は間違い無いのだが、ちょっと問題が。

この本はよくある口述筆記・・・著者が語り、それを聞いた編集者が文章を
起こすスタイル・・・だと思うのだが、編集者の技量に疑問を感じる。米国
生活の長い服部さんは日本語がある意味不自由であるのに加え、おそらく
年齢の影響で何度か同じことを繰り返し喋ってしまうらしい。それが読ん
でいるこちらに解ってしまう、というのはどうかと思う。もう少ししっか
りした編集が付けば、もっと傑作になった気がするんだけど・・・。

とにかく、服部さんの偉大なるキャリアを改めてリスペクト。そして今さ
らながらなんだけど、なんで「タイガー」なんだろうなぁ、この人(^^;)。