Fury vs Wilder II

#Gypsy King


“世紀の再戦”として行われたWBC世界ヘビー級タイトルマッチ
王者のデオンティ・ワイルダータイソン・フューリーが挑んだ
一戦を、WOWOWエキサイトマッチでチェック。

ヘビー級はしばらくワイルダーの天下が続くと思っていたのだけど、
今回のフューリー鬼のように強かった。1Rから強打のワイルダー
の右を許さず、迫力満点の左ジャブをおもしろいように当てる。2R
でダウンを奪ってからはフューリーの独壇場で、難攻不落と言われ
た無敗のワイルダーを7RTKO。見事にWBC王座に返り咲いた。

・・・いやぁ、これぞヘビー級
一発々々の重さがやたら伝わるし、さらにフューリーはテクニカル
ですらあった。ファイト内容にムラがあるのがフューリーの弱点と
されているが、今日のような試合を見せつけられると、誰もフュー
リーに挑戦しようとしないと思う。

一方、ワイルダーの今後がちょっと心配。
非凡なチャンピオンであるのは認めるが、この完敗はやはり痛い。
復活してくれるといいんだけど・・・。

「野人」ラストダンス

#中西学引退 #上からドン!


新日本プロレス「NEW JAPAN ROAD」最終戦、後楽園ホール大会。
「野人」の異名を取った中西学引退興行である。


中西は「第三世代」と呼ばれた同志の永田裕志天山広吉小島聡
タッグを組み、今現在の新日本4TOPに名を連ねるオカダ・カズチカ
棚橋弘至飯伏幸太後藤洋央紀を加えたチームと8人タッグで対戦。
入場時で既に感極まった表情の中西が印象深い。

普通の人間なら致命的、と称されるケガが無ければ、今の鈴木みのる
と同様の活躍が出来たかもしれない中西。全盛期の迫力に溢れた姿は
正直見る影も無い。でも、中西は最後まで中西らしくあろうとした。




そんな状態で対戦相手全員の必殺技正面から受け玉砕して行った
姿は本当に見事だった。正しく「天晴れ」。男ならこうありたい、と
思うくらい、すばらしい引退試合であった。

正直、第三世代の選手たちにはほぼ思い入れが無い僕なのだが、それ
でもデビュー戦を観ている選手が引退していくのは寂しい。残された
3人も引退はそう遠くない気はするが、その前にもう一花咲かせて欲し
気がする。

好ファイトで最高の引退試合を魅せてくれた中西のためにも。

上村優也

#何かを決意した若者の覚悟


新日本プロレス「NEW JAPAN ROAD」後楽園ホール大会。
今年のROADは中西学引退記念シリーズとして行われているのだが、
後楽園ホール3日目の第2試合で、ひさびさに胸のすく試合が。

主役はキャリア3年のヤングライオン、上村優也
CHAOSvs鈴木軍のタッグマッチに1人だけ若手が入った8人タッグだっ
たのだが、驚いたことに上村はリングインと同時に鈴木みのるを急襲。
あの鈴木に数分間反撃を許さないくらい攻め込んで魅せた。


激高する鈴木に場外でボコボコにされる上村。ここまでは普通だと思う
のだが、驚いたことに上村は鈴木を殴り返す。感覚的には鈴木100に対
して上村は1だが、諦めない姿勢は確実にこちらに伝わった。

試合はもちろん上村のフォール負け。完全に意識が飛んだと思いきや、
鈴木にたたき起こされた時に↓↓こんな表情を・・・。

・・・すばらしい
正直、上村は他のヤングライオンと比較して横並びだと思っていたが、
この1試合だけでかなり突き抜けたかもしれない。なんならもうすぐに
でも、上村と鈴木の絡みが見たくなっているのだから。

ボスはトドメのゴッチ式パイルドライバーを敢行しなかった。
つまりこれは「NEXT」があるということ。上村はなんとか鈴木との
一騎打ちまで辿り着き、ゴッチ式を喰らう必要がある

当分新日本の一人勝ちは続くだろうなぁ・・・。
若手からベテランまで、ほぼ全員がギラギラしてるんだから。

HIGHER GROUND 2020 on abemaTV

#リアルビースト


本日のプロレスリング・ノア後楽園ホール大会が、abemaTV生中継
所用があって僕は会場に居たのだが、場内の生音を聴きながらこの中継
を観ていた(^^;)。

凄かったのはやはりメインタッグマッチ
GHCヘビーGHCナショナル両選手権W前哨戦として組まれたのは、
潮崎豪&清宮海斗 vs 藤田和之&杉浦貴。これが恐ろしい試合に・・・。

ココに来てNOAHファンでも認めるべきなのが、藤田覚悟。受けの
凄さが重視されるNOAHのリングで、あの潮崎のチョップを全て受け
きった上で張り手を返し、グロッギーにした上にスリーパーで落とし
てしまったのだから驚く。

来月の横浜文体で潮崎の持つGHCヘビーに挑戦する藤田。
今日の試合を観る限り、ハッキリと藤田有利の印象が。もちろん潮崎
も意地を見せるとは思うが、それでも藤田が取るべきNOAHがノア
らしくあるために

サイバーエージェント体制のNOAH、良いかもしれない。
このまま良い感じで続けば、武道館復帰もすぐのような気がする・・・。

THE NEW BEGINNIN in OSAKA

#根本的な問題


新日本プロレス「ニュー・ビギニングin大阪」、@テレ朝チャンネル。
諸事情があってセミとメインしか観られていないのだが、語るべきは
やっぱり↓↓この試合。

メイン・IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタル選手権
二冠王内藤哲也に挑んだのは、バレットクラブのKENTA。KENTA
のIWGP挑戦は、おそらくコレが初めてだと思われる。

東京ドームでの衝撃の乱入劇からココに至るまでのKENTAは見事
った。試合後のマイクからインタビュー、そして何よりtwitter上で
内藤を挑発し続け、コメントの上手さで定評のある内藤を悉く上回
り、試合の盛り上げに一役買ったのは事実。もしコレが無かったら、
内藤の初防衛戦がここまで注目されたかどうか・・・。


・・・しかし
8割方攻めていたのはKENTAだったが、試合の主導権は最後まで奪
えなかった。原因は明白、KENTAのスタミナ不足。張り手の打ち合
いなどの体力を要する場面での息切れがやたら早いから、折角流れ
始めた試合がブツブツ切断される。さすがにコレはいただけない。


試合終盤、アクシデントで流血した内藤だが、最後はデスティーノ
をズバッと決めて勝利。35分に及んだ激闘ではあったが、終わって
みれば内藤の「完勝」というイメージしか残らなかった。

実は「KENTAが取れば面白い」と思いながら観ていた。
NOAHGHC王者だった頃のKENTAは、対戦相手との体格差を全く
感じさせない「強さ」というオーラをまとっていた筈。あの頃の
KENTAの強さを良く知っている僕としては、歯がゆさ・・・というか、
悲しさしか残るモノが無い。

出来る事なら、もう一度だけでいいから「KENTAのプロレス」
魅せて欲しい。新日本に来てからのKENTAは、残念ながら絶対に
本当のKENTAでは無いと思うので。