DESTRUCTION in KOBE

#njdest


新日本プロレス『DESTRUCTION in KOBE』神戸ワールド記念ホール大会
をテレ朝チャンネルにてライブ観戦。G1後初のビッグマッチ。

セミファイナル、IWGPグローバル王者デビッド・フィンレーに挑んだ
のは、YOSHI-HASHI。もうベテランの域に突入したYOSHI-HASHIだが、
ここまで全くうだつが上がらず。おそらくこの試合が最初で最後のチャン
になる、と思われた。

YOSHI-HASHIのベストバウト、と思える内容。
正直、僕はYOSHI-HASHIに対して普段は辛辣なのだが、途中から「なんと
か勝たせたい!」と思ってしまったほど。しかしフィンレーの牙城は高く、
奇跡は起こらなかった。

今後もシングルタイトル獲得は難しいと思うが、なんらかの勲章は与えて
あげて欲しい。致命的なミスを幾つも犯しながらも、ここまで腐らずに頑
張ってきたのだから。引退までになんとか・・・。

メインは内藤哲也vsグレート・O・カーンIWGP世界ヘビー級選手権
主導権は完全にOカーンであり、内藤は付いていくのに精一杯・・・に見えた。

30分を超える試合で、最後は内藤が見事な逆転を魅せてくれたのだけど、
コンディションはあからさまに悪そう。特に下半身、両足の動きがあまり
に悪く、ロープワークすらままならない感。ちょっと休んだ方が良いと思
うのだが、さすがにそういうワケにも行かないのかなぁ・・・。

非常に申し訳無いのだが、今大会の全試合が予想通りの結果となった。
もう少しだけ「もしかしたら?」を散りばめないと、緊張感が漂わない。
おそらく次の両国ではザックが世界王者になると思うのだが、その後、
東京ドームまで繋がる流れが全く見えないのは困った事態かも。

新日本、大ピンチ
起爆剤になれるとすれば、鷹木・辻、そして上村だが・・・。

『極悪女王』on Netflix

#入魂


Netflixにて、鳴り物入りで19日より配信開始となったドラマ『極悪女王』
僕は20日・21日の二日間で、全5話を一気に観た。

あの頃の全女を知っているプロレスファンであれば、当時の女子プロレスが
どれだけ厳しい世界だったのかも当然知っている。であるが故に、芸人女優
が、どれだけの事が出来るのか、と斜に構えて観ていたのだが、途中から思わ
正座してしまった。なんという凄まじいリアリティなんだろう・・・。

ゆりやんの演技はマジで鬼気迫るモノがあったのだが、もっと驚いたのは長与
千種を演じた唐田えりか。長与は女子プロの範疇に納まらない、日本プロレス
界でも屈指の「天才」であり、ソレを演じるのは困難、と思っていたのだが、
唐田は下手すればあの頃の本人よりもよっぽど長与千種だった。控えめに言っ
「最高」だと思う。

プロレスファン的な観点から見ても、あの頃聞きかじっていた「噂」がある程
「本当」だったことが解り、やたらゾクゾクした。実際にジャッキー佐藤が
引退に追い込まれた横田利美とのシングルマッチの決まり手は「押さえ込み」
あの頃の僕ですら不可解に感じた場面は、きっと・・・。

とにかく、プロレスを扱ったドラマとしては、間違いなく歴代最高の内容。
普通にヒューマンドラマとして観ても、近年稀に見る大傑作。コレは全ての人
が、間違いなく観るべき。鈴木おさむ、さすがだ・・・。

・・・重箱の隅を突かせて貰えるのであれば、剛力彩芽の演じたライオネス飛鳥
がちょっとカッコ良過ぎ(^^;)。あの人もあの人で・・・。

ネトフリ極悪プロレス・スペシャルマッチ

#完コピ


9月19日Netflixで配信開始となるドラマ『極悪女王』
日本女子プロレス史上最高にして最悪ヒールダンプ松本の現役時代を
描いた作品で、ダンプ松本ゆりやんレトリィバァ、ライバルのクラッシュ
ギャルズ長与千種唐田えりかライオネス飛鳥剛力彩芽が演じており、
前評判異様に高い作品

コレの配信記念イベントが後楽園ホールで行われ、YouTubeで配信された。
アーカイブが残っているので、ぜひ全編を観て欲しいのだが、ここで行われ
女子プロレススペシャルマッチが凄かった。

・・・何が凄いって、ヒール軍団のマネージャーとして入場したゆりやん
存在感。本人よりは細く、小柄なのにも関わらず、目の血走った表情全盛
期のダンプ松本そのもの。もの凄いエンターティナーぶりである。

いつまで残っているか解らないが、イベント全体を一応貼っておく。
・・・これ、いろんな意味で神イベントだったんじゃねぇか?と。

とにかく、ドラマのオンエアがメチャクチャ楽しみ。この作品で、もしかし
たらゆりやんは世界的なビッグネームになっちゃうかも!

TAKAYAMANIA EMPIRE III

#エキシビションマッチ


昨日ボクシングの中継が終わった後、さらに約2時間40分かけて確認した、
あるプロレスの興行について。

TAKAYAMANIA EMPIRE III at 後楽園ホール
頸髄完全損傷で現在もリハビリを続ける“帝王”高山善廣エイド興行
鈴木みのるが音頭を取り、高山自身もカード編成に加わったらしい。
笑いあり、そしてあまりにゴツゴツした漢同士の勝負あり。それだでも
すばらしいイベントだったのだが・・・。

・・・高山善廣、7年4ヶ月ぶりにリング復帰
全試合終了後に組まれた鈴木みのるとのエキシビションマッチ熱すぎる
内容に、久しぶりに嗚咽を伴って泣きじゃくってしまった

頸髄を完全に損傷している男の、肩が動いている
高山善廣は今も間違い無く帝王であり、プロレスラー。あと何年かかろう
が、高山は自分の足でリングに立つ必要がある。その可能性を僕らに魅せ
てしまった以上、そうする責任があると思う。

やっぱり凄いな、プロレスプロレスラーも。

Lemino BOXING World Championship × 2

#初の不完全燃焼


有明アリーナ『Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ』をLeminoの
生中継にて。スーパーバンタム統一王者井上尚弥二度目の防衛戦であ
り、ドーム後初となる大事な一戦。状況的に負けの許されない試合だった
のだが・・・。

対戦相手は元IBF同級王者TJドヘニーパワーに溢れるインファイター
で、一発の威力に関してはネリ以上との触れ込みだったのだが、序盤に
尚弥のパンチをガードの上から受けただけで意気消沈してしまった模様。
インファイターなのに全く前に出されて貰えない展開。

尚弥は特に倒しに行くでもなく、ヒット・ガードを正確に繰り返す教科書
のようなボクシング。それでも7R開始時、ようやくラッシュに出たのだが、
その瞬間にドヘニーは腰の負傷を訴えてギブアップ・・・。

さすがに今日の試合を観戦したお客さんはちょっと気の毒(^^;)。
井上尚弥の全キャリアで、初の不完全燃焼試合だったんじゃやないかと。
強すぎるとこういうことも充分起こりうる。次の対戦相手、大丈夫か?

そしてセミで行われたWBO世界バンタム級タイトルマッチ武居由樹
比嘉大吾の一戦が凄い内容。両者のボクシングレベルが余りに高いところ
で拮抗し、3Rを超えたところで「ずっと観ていたい」と思ってしまった。

判定武居に上がったが、ダウンを奪ったのは比嘉。個人的には引き分け、
もしくは僅差で比嘉かと思ったが、比嘉本人が判定に納得しているような
ので、文句は全く無い。比嘉は試合後に引退を示唆したが、正直もったい
ない。なんとか続けてくれないものか・・・。

もう一つ、第二試合で行われたウェルター級佐々木尽アジア二冠王座
防衛戦についても。オーストラリアのカミル・バラ、ランキング10位にも
関わらず、打たれ強くアグレッシブな非常に良い選手。しかし“僕らの希望”
である尽は、そんな挑戦者を見事にKOしてくれた。

テレンスがスーパーウェルター級に転級したため、尽の世界獲りが一歩近
づいた感。相変わらずディフェンスがちょっと怖い(^^;)のだが、絶対に
天辺へ上り詰めて欲しいキャラクター。組まれるかな、タイトルマッチ。

井上尚弥は12月にもう1試合やるらしい。
対戦相手はサム・グッドマンが有力だが、判定の多いボクサータイプに
尚弥が苦戦するとは思えない。それならまだ、アフマダリエフの方が良
い気がするんだけど・・・。