UWFの記憶

#UWF


旗揚げ40年 UWFの記憶

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久々に書店に行った折、思わず購入してしまったA4サイズMOOK
この手の雑誌やムックに関しては、Gスピリッツ以外はもう購入しない、と
決めていた。判型が大きいから保管に困るし、だいたい電子版が同時に発売
されるし(^^;)。しかし、コレは表紙を見ただけで手に取ってしまった・・・。

第一次UWF旗揚げから、もう40年が経過したのか、と。
このムックで取り上げられているのは、第一次UWF・新生UWF・プロフェ
ッショナルレスリング藤原組・UWFインターナショナル・リングス・パン
クラス6団体で、僕はこの全団体を複数回観戦している。僕らの世代にと
って『UWF』の三文字は良い意味でも悪い意味でも特別で、コレに関わっ
てしまったが故に“格闘技”見方を理解した。まぁ「そうでないもの」
見分けることが出来てしまう、という弊害もあったのだが・・・。

そういうワケで、僕はUWFという言葉に弱い(^^;)。
改めて考えれば、結局いちばん好きなのはアントニオ猪木・藤波辰爾であり、
新日本プロレスなのは明白なのだが、だからこそその“鬼っ子”であるUWFが
気になり続けている。なので、これまで数多く出版されたUWF検証本の殆ど
を読んでしまっている。

もちろんこのムックもその中の一つ、ではあるのだが、漂ってくる雰囲気
違う意味で懐かしい。なんというか・・・あの我が世の春を謳歌していた頃
「週刊プロレス」の匂いが随所に感じられた。奥付があるワケでは無いのだ
が、編集長はおそらく鈴木健.txt。・・・うん、妙に納得が行った。

読み物としても、資料としてもすばらしい価値があると思う。
ちなみに後で調べたところ、電子版は販売されていない模様。購入しといて
良かったかも。

この音とまれ!- 和(あい) -

#熱血琴マンガ


ジャンプSQ・2025年2月号

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと古い話題になってしまうのだけど・・・。
ジャンプSQ・2月号、12月号から3ヶ月に渡って“演奏シーン”が描かれた
「この音とまれ!」の件。

・・・この3ヶ月、本当に珠玉の展開だった。
文字の類が殆ど無いにも関わらず、時間をかけて何度も繰り返し読ませてくる
正直、僕をいま一番『泣かせる』マンガは、間違い無く「この音とまれ!」
であることは間違い無い。

時瀬演奏『和(あい)』終了した。
3月号は休載となり、4月号以降で大会結果の発表シーンが描かれることになる。
でも、僕はもうその先を積極的に知りたいと思わない。演奏シーンだけで万人
を納得させる、という奇跡を、しばらく反芻したい。

凄いマンガに出会えたことに感謝持って行けるな、この作品は。

ウバステ

#イヤミスの教祖 #ミスリードメーカー


ウバステ / 真梨幸子(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真梨幸子新作。今回は何故か新刊の発売に気付かず、やや出遅れ感
いつもはやたらトキメくタイトルの作品が多い幸子サマ作品だが、今回の
はさすがに若干の抵抗感があった。そのイヤな予感は・・・。

・・・完璧に当たってしまった模様(^^;)。
全盛期に派手目な仕事をし、そのまま前期高齢者に近い年齢まで到達して
しまった女性たちの物語。状況こそ違えど、彼女らはいわゆる「お一人様」
で、しかも生活になんらかの不安を抱えている状況。

正直、状況設定があまりにリアル過ぎて、ページをめくる度に気分が悪く
なる。男性・女性の違いこそあれ、ココに出てくる人たちと僕に年齢差は
殆ど無く、故に共感度が凄まじい。「コレ、オレのこと書いてんじゃ?」
という被害妄想まで出る始末で、読書中にマジで一度吐いた

・・・でも、読むのが止められない
非道い話なのに構成緻密で、相変わらずもの凄いイヤミスぶりを如何無
く発揮。コレはもう、幸子サマにだけ与えられた才能なのだ、と思うしか
無い。

この作品、傑作だけど万人にはオススメできません、残念ながら。
特に生きる意味を見失いがちな50〜60台の人は絶対に読まないように
若い人たちはどんどんどうぞ!!

GONG KAKUTOUGI BEST SELECTION 1968-2017

#格闘技今昔


ゴング格闘技ベストセレクション 1986-2017 / ゴング格闘技編集部
(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Kindle Unlimitedのリコメンドに出て来たMOOK
1986年旧「ゴング」から独立するカタチで創刊し、現在まで続く格闘技
雑誌、『ゴング格闘技』の記事から、インタビュー・ノンフィクションを集
めたモノ。

“柔道と柔術”“バーリトゥード・ジャパン”“日本総合格闘技”“MMA、
世界の頂”“空手とは何か”“立ち技格闘技の挑戦”から成る全6章。ゴン格
らしい硬派なチョイスで、木村政彦から那須川天心まで、絶妙なクロニクル
となっている。

僕が格闘技に絶大な興味を示したのは、K-1誕生からPRIDE全盛期その後
までの間。基本はプロレスからの延長であり、その期間が過ぎた後にはしっ
かりプロレスに回帰した。この本からはいわゆる“90年代”の情報が明らかに
欠落しており、そこから逆にゴン格という専門誌の拘りを感じる。そういう
意味では、非常に興味深い「まとめ本」になっている気がする。

ゴン格も創刊から30年を超える長寿雑誌なのだが、この本のタイトルから
『1986年の格闘技』について調べてみた。この頃にはまだK-1が生まれて
おらず、ヒットしたのは新日本プロレスで行われた前田日明とドン・中矢・
ニールセン異種格闘技戦くらい。まぁ、この試合を格闘技の括りに入れる
のは正直アレなのだが、ターニングポイントであったことは間違い無い。
前田vsニールセンが名勝負にならなければ、その後にK-1やPRIDEが出て来
たとは思えないので・・・。

個人的に楽しむことは出来たのだが、こうなると対極の「格闘技通信」から
クロニクル作品を出して欲しいところ。単にあの頃を懐かしむのならば、
格通のチョイスの方がバラエティに富みそうな気がするな、うん。

俺のダチ。

#Y高


俺のダチ。 / 鈴木みのる(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近、ちょっと気になっていたプロレス関連本が続々とKindle Unlimitedに。
これは嬉しい傾向で、いろんな理由で買いそびれていたモノを取り敢えず登
録して読みまくっている状況。

ソレの最たるモノがこの鈴木みのる対談集
鈴木みのるはプロレス・格闘技はもちろんのこと、「言葉」の強さでも有名。
“世界一性格の悪い男”キャラを貫いているのに、このタイトルの対談集が出
ちゃうのはどうだろう?と思ったのが購入を渋った理由だったのだが・・・。

いや、おもしろい!
基本的にキャラクターは崩しておらず、毒舌・皮肉の類いはもちろん健在な
のだが、対談相手の方から沸々と感じる『鈴木愛』(^^;)。特にこの企画に
登場したことが信じられない小橋建太氏から、「鈴木みのるが好きだ!」
感じてしまったのが、妙に印象に残った。なるほどなぁ、と。

しかし、最高のトピック横浜高校先輩であり、元ロッテ・オリオンズ
大投手愛甲猛氏との対談。彼らが在校した頃の横浜高校について赤裸々に
語っているのだが、ハッキリ言って完全なコンプライアンス違反(^^;)。
教師の実名とか、歯に衣着せずにぶっちゃけており、ずっと爆笑してたのだ
が、最後にはちょっと心配になった(^^;)。ココはマジで必見!

ちなみにこの対談集、コーディネイト&編集は堀江ガンツ
ガンツさんはやっぱりこういう方向に才能のある編集者だと思うんだけど。