水流のロック

最近かなりハマって聴いている曲。
日食なつことは岩手在住のシンガーソングライターで、この「水流のロック」
はテレ朝の「関ジャム 完全燃SHOW」でオンエアされたPV。

その番組の総集編をたまたま観ていたのだが、このPVが流れた瞬間久々に
アタマの中を電流が走ったピアノドラムという驚くべき最小編成でキッ
チリとロックンロールが成立しているのに驚愕し、鋭く凛とした、それでい
美しい歌声に完璧にやられた。このアーティスト、すげぇ・・・。

YouTubeで検索したらオフィシャルのPVがいくつか発見出来たのだが、
どれもこれもが凄まじいクオリティ。出来るなら、どこかでライブを観てみ
たい、と久々に感じた次第。

まずは音源を全て入手したい。このオンナ、紛れもなくロックだ。

▼逆行で見えない / 日食なつこ

理由(わけ)あって冬に出る

▼理由(わけ)あって冬に出る / 似鳥鶏(Kindle版)

ちょっと時間のあった時に持っていた本を読み終わってしまい(^^;)、ほぼ何も
考えずにUnlimitedでチョイスしたミステリー。もちろん似鳥鶏(にたどりけい)
という作家は初めて。

2006年に鮎川哲也賞で佳作に入選した作品で、その後「市立高校シリーズ」
してこの作家の中軸になっていく作品群の序章、とのこと。表紙の印象はかなり
アレチャラい(^^;)のだが、意味深なタイトルはそれなりに好印象。おかげで
あまり斜に構えず、フラットな状態で読了したのだが・・・。

キャラクター設定はなかなか面白い。ホームズとワトソンをそのまま日本の高校
に置き換え、ワトソンの方を語り部に据える、というアイデアは秀逸。文体は
かなりファニーで、読書中に思わず笑ってしまうやり取りも。個性豊かな先輩た
ちに翻弄されながらも、知らず知らずのうちに状況を楽しんでいる主人公の心情
描写が楽しく、肩の力を抜いて一気に楽しめる佳作、と言っていいかもしれない。

しかし・・・。
ミステリーとしての組み立てはさすがに少し簡易過ぎるかも。特に最初最後近
の取って付けたような伏線の処理に関しては、思わず苦笑いをしてしまった程。
ただ、この部分は予想もしていなかったオチでキッチリ取り返しているので、そ
れほど気にはならないのだが、問題は「笑い」の質。これは好きずきなんだと思
うけど、ちょっとラノベに寄ってる気がしないでもないんだよなぁ(^^;)。この
あたりがもう少し洗練されれば、東川篤哉ばりの抱腹絶倒ミステリーの域に達せ
る気がするだけに、少々惜しい感じ。

まぁ、これがシリーズ初作品であり、さらにデビュー作だ、ということを考慮す
ると、そこそこの満足度。後で調べたところによると、市立高校シリーズは現在
までに7作がリリースされており、続きもちょっと気になる。機会があれば続編
を読むことはあると思うので、その時にもう一度判断してみたい。はたして・・・。

Scuttle Buttin’

今日の気分にピッタリハマる音楽をチョイスするとコレ
ハッキリと嫌なことがあった時でも、否応なく元気が欲しい時に聞きたい曲。
暴力的なまでに疾走感のあるリフと、超絶とも言えるテクニック。
スティービー・レイ・ヴォーンを1曲で表現するなら、間違いなくこの曲。

とにかく、一時的でも「突き進もう!」という気分にはなれる。
テンションだけは上げておかないと、いろいろなものに押しつぶされそうに
なるので。頑張らねば・・・。

▼COUDN’T STAND THE WEATHER / STEVIE RAY VAUGHAN & DOUBLE TROUBLE

山猫珈琲(上)

▼山猫珈琲 上巻 / 湊かなえ

「告白」での衝撃デビュー以来、もうかなりのキャリアとなる湊かなえ
驚いたことにこの作品が初のエッセイ集であり、上下巻が殆どスパンを置かずに
発売された。こちらの上巻は新聞連載をまとめたもの。さすがにビッグネーム、
掲載紙は朝日新聞・神戸新聞・日経新聞超メジャー系ばかり。さてさて・・・。

最近はソレばかりの作家では無いが、やっぱり湊かなえと言えば“元祖イヤミス”
女史にはやっぱりソレ系の文章を期待してしまうが故に、どうしてもその色が
出し辛いエッセイはちょっと敬遠してしまっていた。通常の湊かなえ小説なら、
ハードカバーがリリースされた瞬間に購入していたのに(^^;)。

そんな予想は半分ハズレ、そして半分は当たり

まずは、いわゆる「普通の文章」を書かせても、しっかり読ませてくれる作家
であることに改めて驚く。特に神戸新聞に連載されていた女史の現在の居住地、
淡路島に関する記述はどれもコレも魅力的で、明日にでも出掛けて行きたくな
るくらい。訳あって僕はソーメンという食べ物を憎んでいる(^^;)のだが、ここ
に書いてある鯛そうめんだけは食べてみたい、とか思っちゃうから不思議(^^;)。
かなえ先生、食レポの才能は凄いと思いますよ、実際。

しかし、しっかり読めてもやっぱり彼女の「普通の文章」は正直ちょっと食い
足りない気がするのも事実。一応下巻も買ってあるのだが、そちらは新聞より
も規制が少ないと思われる雑誌系。しかも、上巻では1本しか掲載されていな
かった特別収録が全体の1/3を占めている。そっちに期待しといた方が良いか
もしれないな、うん。

2017 WBC・惜敗・・・

2017 WBC・準決勝日本vsアメリカ
これまでの日本の全ての試合と共通した、胃の痛くなる様な展開
投手戦となった試合だが、日本、あと1点が取れず・・・。アメリカに敗れ、我々
侍ジャパンは準決勝で姿を消した。

結果だけ見れば前大会と同じ位置。でも、全ての試合ナイスゲームだったし、
今日の試合も選手全員がよく頑張った。それだけに・・・。本当に悔しいのだが、
日本代表の面々は胸を張って帰ってきて欲しい

小久保監督、お疲れ様でした。
けっしてチーム状態が良いとは言えない日本をまとめ、アメリカまで連れてい
ってくれたのは本当に監督の手腕。少なくとも僕は、4年後に日本の指揮を取る
のは小久保さんであって欲しい、と思っています。

明日の決勝はプエルトリコvsアメリカ
正直、結果は良い意味でどうでもいい。どちらの国が優勝しても、日本はリベ
ンジを果たさなければならないのだから。

侍ジャパン、すばらしい試合の数々を本当にありがとう。
結果こそまだ出ていないけど、2017年のWBC最高だった、と評価します。
幸せな2週間でした・・・。