捻くれ者の生き抜き方

#C.A.C.C


▼捻くれ者の生き抜き方 / 鈴木秀樹

人間風車正統後継者にして、日本一面倒なプロレスラーこと、鈴木秀樹
著書。自伝というよりも、自信のプロレスラーとしての立ち居振る舞いを解
説したプロレスビジネス書、といった雰囲気。

ちょっと前、秋葉原の書泉ブックタワーに、昭和プロレスマガジンの最新号
を買いに行った折に、なんとか残っていたサイン本を入手。読みかけていた
本が数冊あり、しばらく置きっぱなしになっていたのだが、ここ1日で一気
に読んだ。

とにかく、デビューから今に至るまで、ずっと特異な場所に居続けた異色の
プロレスラーが鈴木秀樹。UWFスネークピットジャパンビル・ロビンソン
からCACC(Catch As Catch Can)を学び、アントニオ猪木IGFでデビュー
する、という経歴だけでも異色なのに、IGF崩壊後は強烈過ぎるダブルアーム
スープレックスで様々な団体を席巻。今の時代には珍しい、「強さ」をしっ
かり表現できるプロレスラーである。

僕よりもずいぶん年下なハズなのに、まぁ頷ける部分が多々ある内容
ハードな練習をこなして確かな技術を手にしていることに加え、自分の意見
をしっかり言える心の強さと、【おもしろい】ことにアンテナを立てられる
センス。鈴木がフリーながら各団体で引っ張りだこなのも頷ける。

鈴木は今、WWEからコーチの依頼を受けて渡米中。
もちろん鈴木の指導を受けた選手がどうオーバーして行くのかも確認したい
が、願わくば鈴木秀樹がWWEスーパースターとして闘う姿も観たい。
このご時世なので帰国がいつになるのか定かで無いが、その時はどこかの会
場でこの本の表紙にもう一つのサインを貰いたいところ。

その時まで、この本はしっかり所持しておこう!

RQ-S25修理・失敗!

#一筋縄


こないだジャンク入手を報告したPanasonic RQ-S25の件。
動作確認したところ、通電はするモノのカセットは回らず、だったので、
ベルト交換でなんとかなる、と踏んでいた商品。で、いろんなツールを
揃えて、やや難易度の高い修理に挑戦したのだが・・・。

結論から言うと失敗
ハンダを吸い取りながら分解してみたところ、完全に伸びきっていたも
のの、ベルトは掛かっていた。一応四苦八苦しながらベルトを交換し、
元に戻してみたのだが・・・。

・・・ウンともスンとも言わねぇ(^^;)。
おそらくベルトが原因でなく、駆動系のどこかがおかしくなったんでは
ないかと。そうなると僕のスキルではお手上げで、もうどうにもならな
いことが確定。もう一度分解して新品のベルトは取り外し、蓋を閉めた。

ちょっと悔しいなぁ・・・。
ジャンクのRQ-S25は捨て値でオークションに出ているから、他を当た
ってみるのもいいかも。

・・・修理出来たからなんだ、というのは言わないこと!

那須川天心の3対1

#神童


録画しておいたRIZIN.28那須川天心の試合をチェック。

公式試合ではなく、キック無し立ち技変則ルール。契約体重は特に無し、
バックブローが許されているので純粋なボクシングルールでも無い。1R3分
3ラウンドのエキシビションのような試合だが、ハードなのはラウンドご
とに対戦相手が違うこと。1Rはホープの大崎孔稀、2RはK-1甲子園世代の
HIROYA、3Rはなんとあの所英男。ある意味危険なマッチアップである。

元々今日の東京ドームは、天心vs武尊のために押さえられていたらしい。
武尊の負傷でこのドリームマッチが流れたため、天心はこういう変則的な
試合をせざるを得なくなった

試合後、天心は3月からのボクシング転向を正式にアナウンス。
キックルールの試合は、あと2〜3戦ということになると思う。

武尊絶対に間に合わせなければならない
もしこのカードが実現しないまま天心がボクシングに転向すれば、それは
残念ながら武尊の所為、ということになる。天心にこんな危険なお茶濁し
試合をさせたのは武尊の責任。天心はずっと待っていたのだから。

・・・それと2Rの相手を務めたHIROYA、残念ながらちょっと見損なった
体重で圧倒的に勝りながら、1Rしか無い試合でガードを固め、殆ど手を出
さないことに何の意味があるのか? 昔、K-1の試合でHIROYAを認めたこと
があったのだが、今日のHIROYAには本当にガッカリした。

今回のRIZIN、その他の試合もなかなかおもしろかったのだけど、それでも
熱く語るべき試合があったか?と問われると?マーク。希望があるとすれば、
気を吐いたボンサイ柔術勢と、井上直樹の今後か?
それでも厳しいだろうなぁ、RIZINは。

キングオブコントの会

#天才の所業


TBSの特番『キングオブコントの会』3時間SPを視聴。
地上波ゴールデンタイム3時間のコント番組なんて、いつ以来なのか?

圧巻だったのは、やはり松本人志脚本の「おめでとう」
流れのみ作成し、後は個人の裁量に任せる、という松本人志にしか出来な
いコントは凄まじくシュール。爆笑しながらもなんとなく【狂気】すら感
じてしまうのだから凄い。

その他の演目もすばらしく、コントの世界を堪能させていただいた。
古くは「8時だヨ!全員集合」「オレたちひょうきん族」、ちょっと前
なら「笑う犬シリーズ」「ごっつええ感じ」など、レベルの高いコント
番組が幾つもあった時台が懐かしい。

毎週とは言わないけど、年2回くらいやって欲しいなぁ、この番組。

月下のサクラ

#正義のオンナ


▼月下のサクラ / 柚月裕子(Kindle版)

柚月裕子新作
記録によれば、僕が最初に読んだ柚月作品、「朽ちないサクラ」続編

警察事務員だった主人公・森口泉が、ある事件をキッカケに『警察官』を目
指すことを決意したのが前作のラスト。今作は警察官となった泉が、機動分
析係を志望するところから始まる。

僕は柚月裕子を「日本一男らしい女流作家」と評価しているのだが、女性が
主人公の作品になると、若干迫力に欠ける気が。泉の精神力強い正義感
非常によく理解出来るのだけど、物語の進行があまりにスピーディーであり、
あれよあれよという間に機動分析班の重要人物成り上がる泉はちょっと不
自然で、ややリアリティに欠けるかもしれない。

それでも僕は前作を読んでいるので、ストーリーにしっかり入り込むことが
出来たのだけど、他の書評を見ると【シリーズ2作目】というアピールが
ど無いのが不思議。これはしっかり告知してあげないと、あらぬ誤解を生む
気がする。出版社の煽り文担当は今からでも書き足した方が良いかも。

何はともあれ、柚月裕子のシリーズ作品がまた増えたのは大歓迎。
次の作品あたりで、大爆発がありそうな予感。なんつっても、あの柚月裕子
なので。