BOSJ 25

新日本プロレス「BEST OF SUPER Jr.25」が閉幕。
今年のBOSJを制したのは、LIJ高橋ヒロム。結果だけ見れば、順当と言って
も良いのだけど・・・。

全ての試合を観たワケでは無いが、今年のBOSJはかなり熱かった
当初はライガーの居ないBOSJというのが全くピンと来ず、かなりナナメから
観ていたのだが、出場選手たちは連日ハードな闘いを披露。結果敵に満足度の
高いシリーズだったと思う。

決勝に進出した“BONE SOLDIER”こと石森太二は、新日本でようやく化けるか
もしれない。かつて、あの飯伏幸太「スーパースター&ゴールデンスター」
として並べられた時は確実に上を行っていたのに、知らぬ間にかなりの差を付
けられていた。そう考えると、新日本マットって実は石森にとって理想なのか
もしれない。

ヒロムについてはデビューの頃から知っている選手。
正直、上でやるのは厳しい人材だと思っていたが、その予想は完全に覆された。
大阪のドミニオンでIWGP Jr.王者ウィル・オスプレイとの試合が決まってい
るのだが、ここをキッチリ勝ち、なんなら夏のG1に出場表明して欲しい。
良い選手になったな、ヒロム。

ケンドー・ナガサキ自伝

▼ケンドー・ナガサキ自伝 / 桜田一男

コアな昭和プロレスファンにはお馴染みのG SPIRITS BOOKの最新作は、なん
「消化鬼」ことケンドー・ナガサキの自伝。あまりにマニアックすぎる人選
だが、これぞG SPIRITSの真骨頂。読む人はかなり限定されると思うけど(^^;)。

著者の桜田一男とは、かつてケンドー・ナガサキを名乗ったプロレスラー
日本プロレスでデビューし、全日本に合流した後にアメリカへ遠征し、そこで
長く活躍した職人タイプのレスラー。リングネームやたら変えることでも有
名で、日本のリングでも以下6つのリングネームを名乗った。

桜田一男(本名:日本・全日本)→ミスター・サクラダ(全日本)→ドリーム
・マシーン(覆面:全日本)→ランボー・サクラダ(新日本)→ケンドー・ナ
ガサキ(新日本)→ドラゴン・マスター(FMW)

SWS参戦後はケンドー・ナガサキに戻し、以降は一貫してこのリングネームで
通した。米マットでも長くこの名前で活躍しており、通りの良さは抜群。にも
関わらず、日本で違う名前を使ったのは、桜田の”ケンドー・ナガサキ”が実は
2代目だった(かつて英国に同名のプロレスラーが存在)から、だと僕は思う。

カブキムタキラー・カーンと比較すれば、決して全米でブレイクしたとは
言えないが、しっかりした技術とシュートの強さが評価され、どこへ行っても
仕事の出来た名選手。こういうレスラーの海外滞在記はやっぱり面白く、今回
も一気に読むことが出来た。

ただ、少々食い足りない感じがしたのは、ナガサキが関わっていた団体選手
に、僕が殆ど思い入れを持っていない(^^;)のが原因。しかし、自らが大きく関
わっていた筈のSWS設立から崩壊までの件をかなりドライに語っていたのが、
非常に新鮮でもあった。

この本、プロレスファン以外が読むのはちょっと無理がある。
ただ、プロレス史に少しでも興味のある人なら間違い無く面白く読めると思う。
G SPIRITSの攻めの姿勢、好きだな、僕は。

証言UWF 最終章

▼証言UWF 最終章 3派分裂後の真実 / V.A

以前レビューした宝島社の書籍「証言UWF 最後の真実」続編
宝島のプロレス書籍のわりに読み応えの深い内容だった前作は個人的に評価が
高かったのだが、二匹目のドジョウを狙うにはちょっと早い気が(^^;)。まぁ、
そういうところも宝島っぽくていいんだけど(^^;)。

今回は新生UWF分裂後に出来た藤原組・UWFインターナショナル・リングス・
パンクラス・バトラーツのうち、Uインター・リングス・パンクラスの選手や
関係者たちが「それからのU」を語る内容。UWFに関してはもう出尽くした感
が正直あるが、分裂から各団体の旗揚げ・崩壊(パンクラスのみ存続)までの
エピソードでそれほど詳しいモノは無かった。そういう意味では、目の付け所
が凄く良い。悔しいが、今回もあっという間に読み切ってしまった。

印象に残ったのはこのシリーズ初登場の元リングス・山本宣久と元Uインター
金原弘光の談話。逆に、この本にボブ・バックランドは登場する必要は無か
った、と思った(^^;)。

前作ほどの衝撃は正直無いが、今作も暴露の香りがしない良質な内容。
こういうテイストで宝島からNOAH全日本のことを書いた本が出ればいいん
だけどなぁ・・・。

傑作の予感!「パパはわるものチャンピオン」

新日本プロレス・棚橋弘至主演映画「パパはわるものチャンピオン」の公開日
が、2018年9月21日に決定。もしかしたら単館系かもしれない、と予想して
いたのだが、なんと全国ロードショーに。

確かに、他のキャストもやたら豪華。木村佳乃仲里依紗に加え、寺脇康文
大谷亮平、そして我らが大泉洋さんも出演するのだから、そりゃあ全国扱いに
なるだろう。そんな状況で主役を務めるのが棚橋弘至。コレは凄い賭けだなぁ、
と正直思っていたのだが・・・。

・・・いや、もしかしたらこの映画、「傑作」の評価を受けるかも。
タナ存在感が他の有名俳優陣に全く引けを取っていないし、表情が本当に
すばらしい。そしてこの予告動画を観た段階で、大粒の涙をこぼしてしまった。

コレはプロレスファンとしても映画ファンとしても、絶対に観に行くべき映画
このマスク、映画館で販売しないかなぁ・・・。

参考:棚橋弘至主演映画!『パパはわるものチャンピオン』(OFFICIAL)

↓↓原作はこちら!↓↓
 

NEW BONE SOLDIER = SUPERSTAR

昨日は棚橋敗戦の件でちょっとナーバスになってしまったのだが・・・。
実は福岡の「レスリングどんたく2018」、もう一つ結構な事件が起こっていた。

ウィル・オスプレイ vs KUSHIDAの一戦の後、タマ・トンガに呼び込まれる形で
登場したボーン・ソルジャー(二代目)。完全にジュニアヘビー級体格であり、
身体が異様に仕上がっている。この段階で、殆どのプロレスファンは正体が解っ
たと思うのだが・・・。

新ボーン・ソルジャーは早々にマスクを取った。正体は元NOAHの石森太二
かつてスーパースターと呼ばれた男が、おそらく初のヒール転向。新日本再登場
に大きなインパクトを残した。

・・・。
石森ってアメリカで試合するためにNOAH辞めたんじゃねぇの?と(^^;)。
まぁ、理解出来ない事は無いけど、コレはちょっとNOAHファンヒートしそう
な移籍。せめて国外で半年くらい活躍してくれれば、新日本に上がったとしても
問題無い気がするんだけどなぁ・・・。

しかし、折角新日本に上がるのだから、しっかり結果を残して欲しい。なんなら
スーパージュニア優勝くらいして貰わないと、NOAHファン怒るぞ、マジで。

↓↓その一部始終が上がってたので掲載!