“JUSHIN” THUNDER LIGER

今日は別のことを書くつもりだったのだが、そういうワケには行かなくなった
以下、本日行われた新日本プロレス・旗揚げ記念日大会一夜明け会見の模様。

・・・獣神サンダー・ライガーが、来年1月東京ドーム二連戦での引退を発表。
引退の理由として、「伸びしろがなくなった」と語った。

昨日のエントリで「そろそろ覚悟した方がいい」と書いたのだが、あの熱戦
の翌日に事実としてそれを突きつけられた感。本人は異様なまでに明るく、
悲壮感の全く無いライガーらしい記者会見で、僕も大いに笑わせて貰ったの
だが、途中でおかしな状態となった。

間違い無く爆笑していたのに、同時に号泣
平成の新日本プロレス・・・いや、平成のプロレス界で、僕らにたくさんの大
きな夢を魅せてくれた「正しいプロレスラー」が、自らの口で引退をアナウ
ンス。ライガーが決めたことなら、我々はそれを受け入れるより他無い、と
いうことを心では解っているのだが、涙腺はソレを受け入れてくれなかった
らしい。

僕にとっての「平成」は、正直思い入れを持ち辛い時代だった。
僕は20年間の昭和を過ごしたが、人生に於ける大事なこと・・・凄く嬉しいこ
とや凄く悲しいこと・・・を、その時期にほぼまとめて経験したから、その後
の人生はほぼほぼ「妥協」。好きなプロレスラーも殆ど全員が昭和を代表す
る選手であり、そういう人たちが引退したら、僕もプロレスを離れていった
筈だった。でも・・・。

平成の僕らには、獣神サンダー・ライガーが居た。
自ら進んで奇抜なマスクを被り、それまで誰も考えつかなかった技をいくつ
も繰り出す。オトナたちを唸らせ、子どもたちを会場に呼ぶ。試合のみなら
ず、プロモーターとしても超一流で、禁断であった他団体の選手を一同に集
めて行った「SUPER J-CUP」が実現出来たのは、ファンのみならず同業者で
あるプロレスラーからも絶大に信用されていたライガーが企画したからこそ。
妥協もクソも無い、自分のやりたいことをパワフルに実現するライガーの姿
に、何度励まされたか・・・。

本当の「感謝」は、ラストマッチが終了した時点で改めて。
残りはまだ10ヶ月もある。僕はこれからできるだけ多くライガーの試合を観
て、大事なモノが何だったのかをもう一度思い出そうと思う。もちろん最後の
東京ドームも、出来るだけ良い席で観戦するつもり。

デビュー戦引退試合を、同じドームで。最後まであるよ、ライガー・・・。

獣神サンダー・ライガー

新日本プロレス・旗揚げ記念日@大田区総合体育館をNJPW WORLDにて。
興味深いカードが多々組まれたのだが、僕の興味は一点のみ。
リアル・リビング・レジェンド獣神サンダー・ライガーが、石森太二
持つIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦したタイトルマッチがソレ。

入場から場内にこだまする大ライガーコール
平成時代の新日本をずっと引っ張ってきた選手は、もうライガーしか居ない。
観客もそのことをよ〜く解っている。


その存在自体が「日本の誇り」と言っても全く過言の無いプロレスラーは、
一回り以上若い王者を翻弄し、そして追い込んだ。試合の主導権の8割を握
りながらも、最後は石森のYESロックに無念のギブアップ・・・。

試合後にライガーは、
「石森が強くて、俺が弱かった。それだけ。俺なりにいろいろ考えることも
あって、近いうちにいろいろ語らせてもらう。ただ、俺が弱かった、これが
現実」、さらに「あれだけ応援してもらって、それに応えることができなか
った。ある意味、プロ失格だと思うし。口下手な俺が、あとでまた語らせて
もらいますので。今日はそれだけ。ごめん!」と語ったらしい。

・・・ライガーの凄いところは、新日ジュニアという世界で認められている場所
に、自らの後継者を多々創ったこと。いや、ジュニアだけではなく、例えば
現在WWEでトップを取っている殆どのレスラーが、スーパージュニア時代
ライガーに少なからず影響を受けている。一世代以上前のレスラーなのにも
かかわらず、現役でリングに上がり、世界中で尊敬を受けている。でも・・・。

ライガーも今年で55歳(な筈)。
だとするのなら、僕らもそろそろ覚悟した方がいいのかもしれない。その前に
もう一度だけ・・・。IWGPジュニアのベルトを巻く獣神サンダー・ライガーの姿
を観たい。

Please, One more Fight, LIGER!

週刊プロレス・2000号!

週刊プロレス、今週売り分で創刊以来2000号を達成。
記念号は増ページ、伝説の編集長ターザン山本の誌面登場、昔の企画の
リメイクなど、古くからのファンがニヤッとする誌面構成。というワケで、
さすがに今週号は「雑誌」を購入しました。

1983年の創刊から現在に至るまで、僕は週プロを1冊も読み逃していない。
本当は「ずっと買っている」と表現したいのだが、週プロがKindle Unlimited
の対象になってから店頭購入を止めた。まぁ、Kindle Unlimitedに入ったのは
週プロをリーズナブルに読むためであり、サブスクリプションとはいえその
分のお金は払っているから、「買い続けてる」のも間違い無いが(^^;)。

通常の雑誌でも休刊・廃刊が相次ぐ中、なんとか生き残っている週プロ
これは本当に特別な雑誌で、いろんな人に買い置き配送を依頼された。
海外出張中の人なんてのは当たり前で、長期入院中の人留置中の人(^^;)
など様々。こんなパワーのある雑誌は、おそらく他には存在しない。

願わくば、僕の今際の時間最新の週プロと共にありたい。
順調にリリースされ続けられるのであれば、ペースは2年で100号。だと
すると、2500号まではギリギリ付き合えると思うんだけどなぁ・・・。

虎の回顧録

▼虎の回顧録 昭和プロレス暗黒秘史 / タイガー戸口(Kindle版)

“野生の虎”こと、タイガー戸口の自伝。
御年71歳にして未だ現役。この間のジャイアント馬場没20年追善興行
バトルロイヤルにも出場し、元気なところを魅せてくれた、昭和を代表す
るプロレスラーの一人。

以前から著書熱望されていた戸口さん。
その理由は、Gスピリッツ等の雑誌で時折見掛けるインタビュー面白さ
にある。とんでもない毒舌に加え、ややヤバめの話題でもポンポン口に出
してしまう暴露癖(^^;)。コレを思いっきり楽しむには、何かを一冊仕上
げてもらうのが一番。ということで、期待大のまま読み始めた。

・・・いやぁ、どうだろ(^^;)?
これまで読んだ各種のインタビューに比べると、やや大人しい感否めず。
お得意の「他レスラーへの悪口」も若干歯切れが悪いのは、自分史という
性質上、一つのことに文章量を割けなかったのが原因なのだと思う。

それでも、日本プロレス時代から今に至るまで現役を続け、そのキャリア
の半分を海外で過ごした豪傑の語る自らの半生は本当に面白い。自分の
を隠そうともしない姿は潔くてカッコイイし、馬場猪木ですら一刀両
してしまう口の悪さもある意味ですばらしい。プロレスとは如何なる物
、が見えてくる佳作。プロレスファンならぜひ!

『週プロ』黄金期 熱狂とその正体

▼『週プロ』黄金期 熱狂とその正体 / 俺たちのプロレス編集部

サブタイトル・・・というか、そもそも最初にアナウンスされたタイトル
「活字プロレスとは何だったのか?」

「活字プロレス」とは、80〜90年代に週刊プロレスで編集長を務めてい
ターザン山本が発した言葉。それまでのプロレス雑誌の試合リポート
試合の展開を追う文字通りの「リポート」であったのに対し、週プロに於
けるソレは記者の主観が中心。悪い言葉で言えば単なる「感想文」なのだ
が、その内容は思い入れに溢れ、読者の想像をとことんまで膨らませ
てしまう。今になって考えてみれば、麻薬のような雑誌だった。

その週刊プロレスの全盛期に活躍した編集者ライター関係者証言集
・・・まず、この段階で凄いと思う(^^;)。

もちろんプロレスラーも数名出てくるが、主役は間違いなく一介の雑誌編
集者。それを読んでいる我々は、殆どの人物の名前(と下手すれば顔も)
に覚えがある。自分も含めてのことながら、プロレスファンとはかくも恐
ろしき存在、と改めて思った。

それにしても、あの頃の週プロはまさしく「狂気の沙汰」だった。
解っていながらも毎週のように週プロを欲し、週プロに書いてあることを
確認したくて会場に何度も足を運んだ。僕も間違い無く週プロの「毒」
侵され、ヤバい、という自覚を持ちながらソレを存分に楽しんでいた。
もしかしたらUWFFMWも、ユニバーサルみちのくプロレスも、週プロ
煽りが無ければ熱狂しなかったのかもしれない。

今も週刊プロレスは存在するし、相変わらず毎週読んでいる。
でも、あそこまで熱くなる事はもうきっと無い。だって、この本に出てく
る人たちの熱は本当に「異常」であり、さすがに今の週プロにそんな人材
は居ない。よく考えてみれば、それが至極当たり前(^^;)なのだけど。

週プロは僕にとって今も「憧れ」だけど、人生がやり直せたとしてもあの
中には絶対に入れない。この本に載っている人たちはみんな言えると思う。
「選ばれし者の恍惚と不安、二つ我に有り」って。