HIGHER GROUND 2020 on abemaTV

#リアルビースト


本日のプロレスリング・ノア後楽園ホール大会が、abemaTV生中継
所用があって僕は会場に居たのだが、場内の生音を聴きながらこの中継
を観ていた(^^;)。

凄かったのはやはりメインタッグマッチ
GHCヘビーGHCナショナル両選手権W前哨戦として組まれたのは、
潮崎豪&清宮海斗 vs 藤田和之&杉浦貴。これが恐ろしい試合に・・・。

ココに来てNOAHファンでも認めるべきなのが、藤田覚悟。受けの
凄さが重視されるNOAHのリングで、あの潮崎のチョップを全て受け
きった上で張り手を返し、グロッギーにした上にスリーパーで落とし
てしまったのだから驚く。

来月の横浜文体で潮崎の持つGHCヘビーに挑戦する藤田。
今日の試合を観る限り、ハッキリと藤田有利の印象が。もちろん潮崎
も意地を見せるとは思うが、それでも藤田が取るべきNOAHがノア
らしくあるために

サイバーエージェント体制のNOAH、良いかもしれない。
このまま良い感じで続けば、武道館復帰もすぐのような気がする・・・。

THE NEW BEGINNIN in OSAKA

#根本的な問題


新日本プロレス「ニュー・ビギニングin大阪」、@テレ朝チャンネル。
諸事情があってセミとメインしか観られていないのだが、語るべきは
やっぱり↓↓この試合。

メイン・IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタル選手権
二冠王内藤哲也に挑んだのは、バレットクラブのKENTA。KENTA
のIWGP挑戦は、おそらくコレが初めてだと思われる。

東京ドームでの衝撃の乱入劇からココに至るまでのKENTAは見事
った。試合後のマイクからインタビュー、そして何よりtwitter上で
内藤を挑発し続け、コメントの上手さで定評のある内藤を悉く上回
り、試合の盛り上げに一役買ったのは事実。もしコレが無かったら、
内藤の初防衛戦がここまで注目されたかどうか・・・。


・・・しかし
8割方攻めていたのはKENTAだったが、試合の主導権は最後まで奪
えなかった。原因は明白、KENTAのスタミナ不足。張り手の打ち合
いなどの体力を要する場面での息切れがやたら早いから、折角流れ
始めた試合がブツブツ切断される。さすがにコレはいただけない。


試合終盤、アクシデントで流血した内藤だが、最後はデスティーノ
をズバッと決めて勝利。35分に及んだ激闘ではあったが、終わって
みれば内藤の「完勝」というイメージしか残らなかった。

実は「KENTAが取れば面白い」と思いながら観ていた。
NOAHGHC王者だった頃のKENTAは、対戦相手との体格差を全く
感じさせない「強さ」というオーラをまとっていた筈。あの頃の
KENTAの強さを良く知っている僕としては、歯がゆさ・・・というか、
悲しさしか残るモノが無い。

出来る事なら、もう一度だけでいいから「KENTAのプロレス」
魅せて欲しい。新日本に来てからのKENTAは、残念ながら絶対に
本当のKENTAでは無いと思うので。

いきなりやってきた獣神ロス

#僕らのライガー


▼スポーツアルバム/獣神サンダー・ライガー現役引退記念アルバム

年が明けた頃に予約しておいた獣神サンダー・ライガー引退記念アル
バムが届いた。最近はこの手のムックは購入していないのだが、さすが
にライガーは別。無くならないウチに手に入れておこう、ということで。

最後のスタジオ特写に加え、引退後初のロングインタビュー、かつての
ライバルたちのコメントに加え、30年間のヒストリーなど読み応え満点。
もちろん興味が途切れないまま最後まで読んだのだが・・・。

最終ページ、表3に掲載された写真とそこに記されたサインを見た瞬間、
いきなりライガーさんの不在を認識してしまった。もう新日本の会場に
行っても、中継番組を観ても、そこで試合をするライガーの姿は観られ
ない。重度の獣神ロスに陥った模様。

こんなことは言いたく無いし、おそらく絶対に無いと思うのだが・・・。
・・・復帰してくれても全然いいんだけどなぁ、ライガー・・・。

NOAH、サイバーエージェント傘下へ

#かなりマトモな親会社


本日東スポWebにて発表されたニュース

プロレスリング・ノアを運営するノア・グローバルエンタテインメント
株式会社が持ち株100%をサイバーエージェントに譲渡。これにより、
ノアはサイバーエージェントの完全子会社となり、同グループの一員と
なる。CA社は既に傘下にDDTを持っており、プロレス団体を傘下に迎
えるのはノアで2社目

ノアの親会社変更はこれで3社目になるが、これまででいちばん規模の
大きな会社に拾われた、と判断するのが賢明。昨年、オーナー会社とな
ったリデットエンターテインメントの頑張りのおかげで最近のノアには
明るい兆しが見えており、ここで資本に余裕のある親会社が付いたのは
かなりのメリット。

問題があるとすれば、ノアがCAのカラーに沿った試合を提供出来るか、
の一点。DDTはそもそも成り立ちからしてCAにピッタリのコンテンツ
であり、グループに参入しても違和感は一切無かったが、ノアは果たし
てどうなるか? ちょっと不安でもある。

しかし、親会社の資本力だけで言えば、新日本・スターダムを傘下に置
ブシロードよりもCAの方が会社規模は上。コレを上手く生かした上で、
以前の勢いを取り戻してくれることを切に願う次第。

しかし、リデットはコレでいいのかなぁ・・・。
ノア買収に合わせて会社名まで変更し、ここまで育てて来てようやく先
が見えてきたところ、だと思ったのだけど。ちょっとかわいそうかも。

平成維震軍「覇」道に生きた男たち

#やってやるって!


▼平成維震軍「覇」道に生きた男たち / V.A

G SPIRITS MOOKの記念すべき10冊目は、なんと平成維震軍
1991年に突如始まった新日本プロレス空手・誠心会館との抗争劇か
ら生まれたユニット。ココに目を付けるあたりがG SPIRITSのセンス

実際のところ、誠心会館の青柳・齋藤と、新日本の越中・小林の抗争は
本当に熱くなった。異種格闘技戦云々のレベルの話ではなく、バックボ
ーンの違う双方が本気丸出しで闘うのだから、コレが面白く無いワケが
無い。闘魂三銃士が全盛期を迎えた頃に一方で毒々しく狂い咲いたベテ
ランの意地が、ファンの心を鷲掴みにする、という見事な展開を魅せて
くれたのを、昨日のことのように覚えている。

そんな平成維震軍に所属した7選手の共著。
執筆者は、越中詩郎・小林邦昭・木村健悟・Gカブキ・青柳政司・齋藤
彰俊・AKIRAの7人。小原道由後藤達俊の参加が無かったのは残念だ
が、この手の書籍にはなかなか登場しない選手たちの談話が多々。特に
青柳館長の項は、非常に興味深く読ませていただいた。

嬉しく感じたのは、平成維震軍に在籍した全ての選手がこのユニットに
「愛」を未だに持ち続けていること。プロレスラーの多くはかつて自分
が在籍したユニットに対してドライなことが多い傾向があるのだが、皆
「すばらしいユニットだった」と一様に語る平成維震軍は、間違い無
く稀有な存在。確かに僕も、プロレスファン全体から煙たがられている
木村健悟を真剣に応援したのは、この時代だけだったかもしれない。

もちろんキャリアのあるプロレスファン向けの書籍。でも、あの時代の
「熱さ」を覚えている同士たちは、一読する必要があると思う。
初代の維新軍より、断然好きだったな、平成維震軍