Fénix vs Pentagón Jr

4月20日後楽園ホール旗揚げ戦を行う王道
第64代横綱にして元三冠ヘビー級チャンピオンが中心の団体であり、曙は
メインで太陽ケア・浜亮太とタッグを組み、田中将人・関本大介・岡林裕二
6人タッグマッチで対戦。曙らしいパワーファイト全開の試合になりそう。

そして、この大会でもう一つ注目なのが、AAA/LUCHAUNDERGROUNDから
やってくるフェニックスペンタゴンJr.

NOAHに何度か来日している↑↑のフェニックスはスパニッシュフライという
難易度の高い跳び技をこなすハイフライヤー。立体感溢れるムーブは、全世界
でも5本の指に入ると思う。

ただ、今回個人的に注目しているのが↑↑のペンタゴンJr.Rey de Reyes
の2016年王者。Rey de Reyesは新日本で言うところのG1だと思ってくれれ
ば良いかも。つまり、今現在のAAA最強選手である。

そしてペンタゴンJr.、マスクメチャクチャカッコイイ「悪」という漢字
がオリエンタルムードを醸し出しているし、ペイントとの組み合わせも必要
以上に不気味。PVを見る限り、プロレスラーとしての実力も凄い気が・・・。

王道の旗揚げ戦はおそらく今年最初で最後の生観戦になる気がする(^^;)。
横綱の奮起に期待! ちょっと面白くなりそうだな、この大会。

参考:株式会社王道(official)

GODZILLA RESURGENCE

昨年末の発表以来、スタッフと一部のキャスト、公開日以外の全てがベール
に包まれていた「シン・ゴジラ」、昨日ビジュアル及びキャストが発表された。

巨大、そして微細美しい
庵野秀明総監督をやると、ゴジラはこうなるのか、と思わず唸る。
血管が浮き出るように内側から発光するボディはこれまででいちばん魅力的
コレがどう動くのか想像するだけで公開が待ちきれなくなる。

そして、予告編ムービーも公開。
・・・このキャストの豪華さ、もう怪獣映画の域には居ない。渡辺謙の出演した
ハリウッド版ゴジラも凄かったが、シンはそれを間違い無く超える気がする。

7月29日、公開日に絶対観なければ・・・。

 
・・・そして、熊本で地震の被害にあわれた皆様、お見舞い申し上げます。
これ以上、大きな被害が出ませんように。

LOVE SONG

このところ視聴率的に惨敗が続き、枠そのものの存在すら危うくなっている
フジテレビ月9。さすがに危機感を覚えたのか、今回はついに最終兵器である
福山雅治を投入。タイトルは「ラヴソング」
無論、コテコテのラブストーリーになると思っていたら・・・。

ヒロインのさくら(藤原さくら)は吃音、つまりはドモリに悩んでいる女性。
当然のように人間関係は上手く行かず、ある種自暴自棄になっている。
そんなさくらが、職場の上司に無理矢理行かされた会社内のカウンセリング
ルームで元ミュージシャンの臨床心理士・神代広平(福山)に出逢って・・・。
という感じの第一話。

・・・コレはすっごく難しいジャンルを選択したなぁ、と感心。
そもそも、このドラマの主役はたぶん福山では無く、ドラマ初出演でド新人
藤原さくらな気がする。吃音持ちという重い役柄は新人には辛いと思うが、
この難しいキャラに真っ向から勝負を挑んでいる姿にグッとくる。そして、
劇中で歌う藤原を見て、完全にやられた凄い歌を歌う人なんだね、この人。

おそらく賛否両論の渦になると思うが、こういう硬派系のドラマは大好き。
今後の展開が凄く楽しみだし、毎週藤原さくらの歌が聴ける、と思うと、妙に
ウキウキしてしまう。月9、久々に来たね、と思っていたら・・・。

初回視聴率10.6%だって・・・。
結婚で福山の神通力が薄れたのか、そもそも月曜の夜にドラマを見る奴が減
ったのか・・・。少なくとも僕はとても良いドラマだと思う。ちゃんと数字が
付いてくればいいなぁ・・・。

▼good morning / 藤原さくら

『週刊ファイト』とUWF

▼週刊ファイトとUWF 大阪発・奇跡の専門誌が追った「Uの実像」 / 波々伯部哲也

以前読んだ『痛みの価値 馬場全日本「王道プロレス問題マッチ」舞台裏』
続くプロレス激活字シリーズ第二弾。今回の著者は波々伯部哲也という聞き慣
れない作家さんだったのだが、読み始めてすぐ謎が解けた。
我々の間では既に伝説となっているタブロイド週刊ファイトの元副編集長に
してI編集長の懐刀であった人。こりゃあすげぇ、ということで一気に読んだ。

いわゆる第一次UWFから三派分裂後、そして最近のカッキーエイドのトピック
まで、UWFにまつわるエピソードが多々。かなり踏み込んだ内容なのにもかか
わらず、最近出版されるプロレス本にありがちな暴露系の匂いは全くしない。
その硬派で誠実とも言える文章は正しく週刊ファイトスタイルであり、読んで
いて懐かしさすら感じたほど。

特に第一次UWFという現象を実体験している僕には、当時知り得なかった事実
に心が震えた。あれからもう30年が経過しているにもかかわらず、である。
UWFという運動体のインパクトはそれだけ凄かったのだ、と改めて感じた。

しかし、だ。
良いか悪いかはともかくとして、この本で印象に残ったのは「UWF」ではなく、
「週刊ファイト」という恐るべき媒体であった。ファイトは著名な編集者を
何人も輩出しているが、ほぼ全員が良い意味でも悪い意味でも”クセ者”(^^;)。
しかし波々伯部哲也なら、ファイトの正しい回顧録が書ける気がする。

是非とも次はファイトのみにフォーカスした作品を。
懐かしいなぁ、喫茶店トーク(^^;)。

Los Ingobernables get the IWGP!

春の定番となった新日本プロレス「INVASION ATTACK」をNJPW Worldにて。
久々に語りどころの多い大会になる、と予測していたのだが、終わってみれば
印象に残っているのは↓↓の試合だけだった。

IWGPヘビー級選手権 オカダ・カズチカ vs 内藤哲也
制御不能キャラになってから初のIWGP王座戦に挑む内藤に注目が集まった試合。

驚いたことに、満員の両国は8割が内藤声援
無論、オカダ相手に真っ向勝負を仕掛ける、などの殊勝さは今の内藤には無い。
ロス・インゴベルナブレスのメンバーはいつものように乱入を繰り返す。
解説者曰わく「10年前の新日本だったら暴動モノ」。しかし、観客はソレも
込みの内藤を強力に支持しするのだから、新日本の風景も本当に変わった。

そして、決着も乱入
恥ずかしいことに、インゴベルナブレスの新メンバーはマスクを取るまで全く
正体が解らず。仮面の下から真田聖也の不貞不貞しい表情を確認した時には、
久々に度肝を抜かれた

内藤は完璧なリベンジを遂行した。
以前自分を口汚く罵った観客をほぼ全員味方に付け、タイトル戦の権威もへっ
たくれもない傍若無人な試合をしながらも、起こるのは拍手、そして大歓声。
IWGPベルトをリング上で投げ捨てたにもかかわらず、である。

コレはちょっと、非常に面白い展開になってきた。
ファンの支持を得、ある意味何をやっても許されるキャラクターを獲得した
内藤哲也の姿が、ヒールのまま圧倒的に観客に支持された全盛期のロック
姿にダブって見えた。こうなるとこのチャンピオンは圧倒的に強い。
もしかしたら、年内いっぱい王者のままで年を越すんじゃないか、と。

中邑・AJ・飯伏不在の不安すら飛んだ。そう、もう過去のことをあれこれ考
えている場合では無い。今年は内藤から目が離せなくなりそうだ。