幻少女

▼幻少女 / 高橋克彦(Kindle版)

引き続き高橋克彦ホラー短編集をセレクト。
ほぼジャケット買いのような感じで選んだのがこの「幻少女」だったのだが、
この作品にも完全にやられた

短編集と言うよりも、ショートショートのホラー集。
全10篇だが、短いモノは3ページ程度。ただし、長かろうが短かろうがどの
エピソードも作品としてカッチリ成立しているのが凄い。内容は紛う事なき
ホラーであり、どの話もどこかで必ず一瞬背筋が寒くなる。ただ・・・。

・・・どれもこれも、「思わずジーンと来る話」なのである。
よって読後感はホラーのそれではなく、ちょっとした人情系のドラマを観た
後のような、ホンワカした感覚に包まれる。この種のジャンルの作品でこう
いう気分になったのは正直初めて。この作家、やっぱり只者では無い。

中でも、ラストが相当グロで終わる「色々な世界」は一読の価値あり。
色弱、ないしは色盲という現象に対し、今までに無い解釈を提示してくれる。

実に良い書き手に巡り会えた。
もう一発行こう!

NETFLIX

今現在でメジャーなVODサービス3つ選ぶとすると、
hulu・Amazonプライムビデオ・NETFLIXということになると思う。
このうち、現在手を出していないのがNETFLIXのみ。

これにはちゃんと理由あり。
huluとAmazonビデオにはそれぞれ「フジコ」「仮面ライダーAMAZONS」
というオリジナルコンテンツがあり、双方が共に魅力的、というのが大きい。
そしてこの2つに入っていれば、日テレ・TBS・テレ東地上波名作ドラマ
がほぼ鑑賞可能。数は少ないが、テレ朝のドラマもいくつか観られる。
さらにAmazonはそもそもプライム会員であり、追加費用を支払う必要が無
いから、huluの料金だけ気にしてれば良い、ということ。

そういうわけで↑↑のNETFLIX必要無いと思ってたのだが、近々申し込み
する可能性が出て来た。大きな理由があるのだが、ソレには言及しない(^^;)。
そして、オリジナルコンテンツの「火花」「フラーハウス」が気になる・・・。
あとはフジテレビ系のドラマを持ってるのも大きい。これも数少ないけど。

このへんのVODを観ようと思ったら、やっぱり端末はAmazonTV関連が
オススメ。アプリでhuluとNETFLIXがあるから、全てを鑑賞可能。ついでに
言うとWWE NETWORKもアプリで観られるので。

NETFLIXをどのプランで申し込むのかは、もう少しだけ検討。
31日間の無料視聴だけで終わらせる可能性もあるけど(^^;)。

WWDC 16

Apple WWDC16、現在絶賛開催中
いまこの段で書いちゃうのはちょっとアレなのだが、キーノートは現時点で
新OSの話題。OSX名称が変更になりました。新OSの名前は・・・。

macOS。そして、最新のOSは「macOS Sierra」となる模様。
iOSとの親和性がかなり高くなり、Universal ClipboardでiOS&macOS間の
コピペが可能に。他にもiCloudドライブデスクトップになったりするとか。
・・・これはコレでちょっと面倒もありそうだけど(^^;)。
そして待望のSiri on Mac! 音声でMacを操作、というのはちょっとやってみ
たかったこと。僕のマシンではちょっと無理かなぁ、やっぱり(^^;)。

このあとiOSとか新しいMacBook proなんかの発表がある模様。
新しいOSの発表が衝撃的だったので、思わずレポっちゃいました。
フライング、お詫びします!

しかし、macOSかぁ・・・。
そう言われるとどうしても思い出すのが、

になっちゃうのだけど(^^;)。
今やすっかりOSXには慣れたのだが、扱いやすいのはもしかしたらこっちの
Mac OSかもしれない。ちょっと観たくなっちゃったな、OS9の画面。

モハメド・アリ 緊急追悼番組

「モハメド・アリ 緊急追悼番組 蘇る伝説の死闘緊 猪木vsアリ」本日放映。
あの伝説の一戦アントニオ猪木本人コメンタリーを入れる、という構成
が発表された段階で狂喜していたのだが、それどころでは無い番組だった。

総尺は2時間強
前半30分のモハメド・アリの半生はもちろん見応え充分。ボクシングの試合
リストン戦・フレイジャー戦・フォアマン戦と押さえるべきモノは全て押
さえてあり、ボクシングファンもアリの偉大さが再確認出来る構成。更には
ハドソン川メダル投げ捨て事件徴兵拒否の顛末なども詳細が描かれており、
この段階で既にウルウルしていたのだが・・・。


格闘技世界一決定戦・アントニオ猪木vsモハメド・アリノーカット放送
残りの時間は全てこの試合の放送に費やされた。そして、試合中の2人や
セコンドの声をテロップ化し、伝説の一戦を「解析」。この構成、あま
りに凄い

猪木vsアリはもう何度も観ているのだが、このオンエアほど息が苦しくなっ
ことは無い。猪木がギリギリだったのはこれまでの猪木のインタビュー等
のコメントでよく解っていたのだが、アリもきっとギリギリだった。エキシ
ビションマッチをやるつもりで来日したのに、まさかの真剣勝負。それも、
何をしでかすか解らない男と相対しているのだから、当然のことである。

晩年、アリはUFCの関係者に対し、「MMAの元祖はオレなんだぜ!」と得意
気に語ったという。確かにあの時代にこんな試合をされてしまったら、今の
MMAファイターたちはきっと言葉を無くす。

アリ・ザ・グレイテスト
あと何年経とうが、モハメド・アリを超えるボクサーは多分出てこない。
アントニオ猪木を超えるプロレスラーが出てこないように。

こんな凄い特番を組んでくれたテレビ朝日に感謝。
この番組のおかげで、僕はまだ少し生きていける気がする。

私の骨

▼私の骨 / 高橋克彦(Kindle版)

何故だか急にホラーが読みたくなり、Kindleストアを徘徊。
そして辿り着いたのがこの作品、「私の骨」高橋克彦作品を読むのは初め
てなのだが、初物には最適な短編集。ちょうどいいや、という感じで。

・・・まいりました(^^;)。
全7作品、舞台は全て東北。本当かどうは検証していないのだが、彼の地に
いかにもありそうな“伝説”っぽい話を、恐ろしいまでのリアリティで凄まじ
怪談に転化。大袈裟でなく、掛け値無しにどれもこれも背筋が凍る程に怖い
すっげぇホラーだと思います、コレ。

いちばん印象に残ったのはラストの「奇縁」。どちらかと言えばミステリー
のテイストが強いのだが、読了後にイヤと言うほどゾッとする。これは体感
すべき作品、と久々に太鼓判を押しましょう。

調べてみたら、この作家の著書は時代小説・歴史小説を始め、ミステリー
そしてもちろんホラーと多岐に渡っている。かつ、日本人として最初に
ビートルズと遭遇した、というあまりに魅力的な逸話を持っている。電子
書籍もたくさん出ているので、いくつか他も読んでみようと。評判の良い
ホラーから!