BANANA FISH on TV!

僕はいわゆる「読書家」。幸いなことに某所では「レビュアー」という
肩書きをいただき、書評を書くことで幾ばくかの報酬を得ることもある。
読んでいるのは今では殆どが小説で、年間100作品くらいのペースで片
っ端から読み漁っている。であるが故に、周囲からは“小説第一主義”
と思われているが、実はそうではない。

僕がいちばん好きな本とは、間違い無く「マンガ」である。
人生のターニングポイントには必ず重要なマンガがあり、ソレに影響さ
れてここまで生きてきた、と言っても間違いではない。じゃあ具体的に
どの作品なの?とか聞かれると話が長くなるので、その話題はまた別の
機会に。

そういう作品の中に、吉田秋生「BANANA FISH」がある。
1985年から約10年間、小学館の別冊少女コミックに連載された作品で、
そのあまりに生々しいストーリー展開から少女マンガの枠を軽々と越え
てしまった問題作。幼き頃から少女マンガに抵抗が無く、中高生の頃は
普通に毎月別冊少女マーガレットを購読していた僕であったが、この時
代はBANANA FISHを読むためだけに別コミを購入していた程。

そんなBANANA FISHが、作者・吉田秋生の40周年記念プロジェクト
一環としてフジテレビノイタミナ枠でアニメ化。先週からオンエアが
開始され、現状で2話まで放送されている。

あまりにも思い入れの深い作品だと、アニメ化された段階で落胆するこ
とが多い。なので、2週分のオンエアが終わるまで感想は控えていたの
だけど・・・。

すばらしいと思います、このアニメ。
いろいろあって「原作通り」というワケでは無いけども、漂う緊迫感
原作と同等がそれ以上。声優のキャスティングもイメージが全く壊れず、
初めて原作を読んだ時と同じくらい心臓の鼓動が早くなった。毎週木曜
にオンエアされるが、見逃しても1時間後にAmazonプライムに落ちて
くる。大きな楽しみが一つ増えた!

たった一つ心配なのは、この大河ドラマが途中で打ち切りになってしま
う可能性がある(^^;)こと。安定した数字が毎週稼げればいいのだけど、
視聴率だけは水モノだからなぁ・・・。