おそろしいほどプロレスがわかる本

#昭和プロレス #プロレス検定対策


▼おそろしいほどプロレスがわかる本(1)(2)/ 流智美

「東京12チャンネル時代の国際プロレス」を読み、久しぶりに流道場(^^;)に
入門したくなった。で、思い出したのが↑↑の本、2冊

一問一答のクイズ形式、その間に挟まれたコラムでプロレスの知識が身につく、
という構成の新書。かつて行われたプロレス検定のテスト前、参考書としてこ
の本を熟読していたのだが、実際検定に出た問題はこの本よりはるかに軽かっ
(^^;)。ま、実際のところは苦手な女子プロの問題に手こずったのだけど、
結果は3級・2級ダブル合格。流先生、ありがとうございました!

・・・で、この本、間違い無く所持している筈なのだが、どこに仕舞ったか皆目
見当が付かず。結局アマゾンのマケプレで古本を購入することになった(^^;)。

書かれている時代は1990年代中盤。懐かしい感覚と共に、もうこの世に居な
いプロレスラーのことが書かれている場面で切なくなった。
年取ったなぁ、僕も。

↓↓、興味のある人はぜひマケプレで!

東京12チャンネル時代の国際プロレス

#IWE #月曜夜8時 #東京12チャンネル


▼東京12チャンネル時代の国際プロレス / 流智美

米国のNational Wrestling Hall of Fameにて、ジャーナリスト部門で殿堂入り
流智美氏の作品。昭和プロレスを愛する我々にとっては「神」と表されるライ
ターであり、尊敬すべき人物。そんな流氏が(おそらく)一番思い入れを持って
いる団体、「国際プロレス」を採り上げた、入魂の一冊。

タイトルにあるように、この作品は東京12チャンネル(現テレビ東京)で国際
プロレスが中継されていた時代、具体的には1974年から1981年まで8年間
回顧録。けっして規模の大きくないプロレス団体と、当時は弱小だった関東ロー
カルのテレビ局が織りなす悲喜交々な駆け引きの様子が、克明に記されている。

本書に従って自分の記憶を掘り返してみると、東京12チャンネルの「国際プロ
レスアワー」に関しては1975年くらいからオンエアを観ていたことになる。
この頃、親には絶対に逆らわなかったハズの僕が、週3回テレビで放映されてい
プロレス中継月曜:国際・金曜:新日・土曜:全日)だけはチャンネル権
主張し、絶対に譲らなかった(^^;)。月曜夜8時にブラウン管に登場するキラー・
トーア・カマタは強烈で、小学校低学年の僕は半泣きの状態。ソレをオヤジが呆
れた目で見ていたこと(^^;)を昨日のことのように思い出す。

「洗練」という言葉からいちばん遠い位置にいたこの時期の国際プロレスは、
今でも強烈な印象として残っている。極端な話、この時期の全日本プロレス中継
は殆ど覚えていないが、国際の幾つかの中継は今でも鮮明に思い出せるのだから。

そんな東京12チャンネル時代の国際プロレスに関する書籍を、40年以上経った
令和の時代に読める幸せ。各種ディテールの細かさ・深さはさすが流智美、と言
うべき秀逸さで、資料としての価値もかなり高いと思う。

・・・吉原社長の経営方針を糾弾する場面も多々あるが、それも国際に対する愛故、
と理解する。しかし、グレート草津を良く言う人は全く居ないな、本当に(^^;)。

年を重ねても、やっぱりプロレスなんだな、僕は(^^)。

クーデター

#新日本プロレス #金曜夜8時 #ゴールデンタイム


▼クーデター 80年代新日本プロレス秘史  /大塚直樹

最近読み漁っている80〜90年代プロレス検証本
今回の作品は新日本プロレス団体的にも世間的にもいちばん元気だった時代に
営業本部長を務め、その後に長州・マサ斉藤らの維新軍を大量に引き抜いた上に
「ジャパンプロレス」を設立し、全日本プロレスと提携する、という離れ業をや
ってのけた辣腕フロント大塚直樹氏の作品。

かつて少年ファンとして新日本の会場に足を運んでいた僕にとって、大塚さんは
「新日本のやたら怖いオジさん」として印象に残っていた人。昭和後期の新日本
はどの会場も連日満員を記録したのだが、その頃に精力的にチケットを売ってい
たのが大塚さん率いる営業部。この本を読むと大塚さんはあの頃まだ20台だった
らしいのだが、失礼ながらそうは見えない程の貫禄迫力があった。

そんな大塚さんが、当時付けていた日記を元に振り返る80年代のプロレス界。
この手の本をいささか読みすぎており、正直あまり期待していなかったのだけど、
まさかここまでのめり込むとは思わなかった。とにかく動いた「カネ」の話があ
まりにリアルだし、関わった選手・関係者の心の揺れ様の書き方も見事。ノンフ
ィクションとして非常に秀逸、と評価する。

大塚直樹という人、最終的には失敗しているハズの維新軍クーデターでも、各所
不義理をしているワケでもなく、大損しているワケでもない。よ〜く考えてみ
ると、そんな関係者はこの人しか居ない気がする。

ゴールデンタイムの新日本で育った世代なら、間違い無く興味深く読めるハズ。
プロレスにどっぷり浸かりながら、破滅しなかった偉人のご高説は、プロレスフ
ァンなら読んでおくべき。面白かった!

G1 CLIMAX 29・出場メンバー発表!

#G1


昨夜行われた新日本プロレス・KIZUNA ROAD後楽園ホール大会にて、夏の
本場所「G1 CLIMAX 29」出場メンバーおよびブロック分けが発表された。
参加メンバーを確認してみる。


- Aブロック -

01)オカダ・カズチカ【IWGPヘビー級王者】(2012年、2014年優勝)
※8年連続8回目の出場

02)ザック・セイバーJr.【ブリティッシュヘビー級王者】
※3年連続3回目の出場

03)棚橋弘至(2007年、2015年、2018年優勝)
※18年連続18回目の出場

04)飯伏幸太
※3年連続5回目の出場

05)EVIL
※4年連続4回目の出場

06)SANADA
※4年連続4回目の出場

07)バッドラック・ファレ
※6年連続6回目の出場

08)ランス・アーチャー
※5年ぶり5回目の出場

09)ウィル・オスプレイ【IWGP Jr.ヘビー級王者】
※初出場

10)KENTA
※初出場


- Bブロック -

01)内藤哲也【IWGP IC王者】(2013年、2017年優勝)
※10年連続10回目の出場

02)石井智宏【NEVER無差別級王者】
※7年連続7回目の出場

03)ジュース・ロビンソン
※3年連続3回目の出場

04)矢野通
※13年連続14回目の出場

05)後藤洋央紀(2008年優勝)
※12年連続12回目の出場

06)ジェイ・ホワイト
※2年連続2回目の出場

07)ジェフ・コブ
※初出場

08)鷹木信悟
※初出場

09)タイチ
※初出場

10)ジョン・モクスリー【IWGP US ヘビー級王者】
※初出場


総勢20名
昨年退団した選手たち(ケニー・ペイジ・スミスJr他)を除けば、落選した
のはYOSHI-HASHI、真壁刀義、タマ・トンガ、そして鈴木みのる。ここ最近
の活躍を考えると仕方ない部分もあるのだが、真壁と鈴木を落とす、という
のがやっぱり納得いかない。後藤ファレをアウトして真壁と鈴木にするか、
単純に2人を足して11名×2ブロックにする、などの改善をすべき。
実際、鈴木はかなり文句言ってるみたいだし(^^;)。

それと、Aブロック・Bブロックでちょっと偏りがある気が。
オカダ・棚橋・飯伏のうち1人はBブロックに行かせた方がバランスが取れた
メンツになりそうなのだが、なにか意図があるのか無いのか・・・。おそらく、
KENTA絡みのカードを充実させよう、という腹なのかと思うけど。

今から予想してもしょうがないが、現時点での僕の希望は、
(A)飯伏幸太vs内藤哲也(B)という組み合わせの決勝戦、飯伏の初優勝
今年の夏も熱くなりそうだな、両国方面は。

KENTA’S CHOICE

#ヒデオ・イタミ #SOUL MATE


昨日、大阪城ホールで行われた新日本プロレスのビッグマッチ「DOMINION」
関西の本場所とされる興行で、新日本のチカラの入れようは半端ではなく、
豪華なカード目白押し。メインに若干の中途半端さこそ残ったモノの、超満員
の観客は大熱狂。いろいろ触れたいのだが、今回は敢えて・・・。

休憩時間、柴田勝頼に伴われて入場してきたのは、元WWEヒデオ・イタミ
・・・いや、元GHCヘビー級王者KENTA。まさかここでKENTAが来るとは・・・。

柴田にマイクを託されたKENTAは「本能に従ってココに来た。KENTAのプロ
レスをお見せします。G1で会いましょう」とコメント。前の試合で鷹木信悟
ジョン・モクスリーが参戦表明した2019年のG1に、KENTAも参戦する
とになりそう。

新日本ファンとしての僕は・・・。
もちろん、大歓迎である。元々、KENTAはNOAHに居る頃から「新日本に居
て欲しかった選手」であり、暗黒期の頃は丸藤との名勝負を歯ぎしりしなが
ら羨ましがった覚えがある。今のKENTAが棚橋オカダ内藤飯伏とどん
な試合をするのか、想像するだけでワクワクする。だけど・・・。

プロレスファンの僕としては、心境複雑である。
まず、日本帰国後の舞台として生まれ育ったNOAHではなく、新日本を選ん
だという事実。ノアのファンはきっとKENTAが帰って来ることを期待してい
た筈で、それが再浮上のカギになる、と思っていたのは間違い無い。もちろ
んKENTAは「プロ」として新日本を選んだのだから、そこに文句を言う資格
は我々には無いのだが、やはり少し寂しい気がする。

そして。
残念ながらWWEで何の結果も残せないままに帰国したKENTAが、消耗度の
激しいG1を完走出来るのか、という懸念アリ。またシリーズ中に負傷欠場、
などという事態が起これば、本当にプロレスラーとして終わる。好きな選手
なだけに、正直心配。大丈夫なんだろうか・・・。