変な絵

#イラストミステリー


▼変な絵 / 雨穴

前作『変な家』に続き、またも家人が図書館で借りてきた本を又借り(^^;)。
今回は約3時間で一気に読み切った。メチャクチャ早い(^^;)。

『変な家』の重要なアイテムが“平面図”であったのに対し、今回のソレは
“絵”。13年前、とあるブログにアップロードされていた数枚の絵から、
んでもない事件が発覚していく・・・という感じ。

驚いたのは、今作がなんと連関型連作短編であり、中山七里もビックリ
どんでん返しを魅せてくれたこと。ミスリードを誘いまくる文章もすば
らしく、前半から張り巡らされた伏線はラスト付近まででその全てが回収
される。まるで本格ミステリーを読んでいるような感覚。読み応えは満点
で、雨穴という作家のポテンシャルを大いに感じた。

こちらももちろんYouTubeに動画がアップされているので、まずはそちら
をチェックして欲しい。このYouTuber作家注目に値するな、マジで。

4月1日のマイホーム

#イヤミスの教祖


▼4月1日のマイホーム / 真梨幸子(Kindle版)

真梨幸子の新作。
キャッチコピーは『イエミス×イヤミス』。イエミスのイエは、「家」とい
う漢字が充てられている事からも解るように、今回のテーマは新築一戸建て
「家」

東京23区でも屈指の人気を誇るS区(まぁ、世田谷だよな、コレ^^;)で、
売りに出された6棟の新築分譲物件。価格帯は平均5,500万円と、この区にし
ては手頃であり、あっという間に全ての家に買い手が付く。ややワケアリ
人たちが意気揚々と引っ越してくるのだが、この一帯は駅からも遠く、近隣
にコンビニも無いロストスポット。さらに、以前この場所で大量殺人があっ
た、という都市伝説までが流布されており・・・という状況。

今作に関しては、本格ミステリーを一旦お休みし、イヤミス完全回帰
た模様。見栄っ張りな上にセコく、妙なプライドに取り憑かれている登場
人物たちの心情描写はいつものように悪意に溢れており、まぁ読むのが止
められない(^^;)。この分野で、真梨幸子の右に立てる作家は当分出て来
ない気がする。

やや懐かしい感じの展開で楽しかったのだが、本格ミステリー作家として
の真梨幸子に慣れてしまっている僕が居るのも隠せない事実。次回はぜひ、
真梨幸子全部入りを堪能させてくださいませ!

ドーミーインPREMIUM名古屋栄

#繊維街


GWが明けてから、毎週どこかに宿泊している状態。
今日は久しぶりの名古屋、繁華街のにある↓↓ココに宿泊。

ドーミーインPREMIUM名古屋栄
天然温泉「錦鯱の湯」なる大浴場と、サウナのあるホテル。Iさんとの
出張はサウナ必須なんだよね、うん(^^;)。

ドーミーインは他の地域で何度か宿泊しているのだが、サービスが非常に
良いのがポイント。風呂上がりにアイスのサービスがあるし、夜には夜鳴
きそばならぬ夜鳴きラーメンもふるまってくれる。部屋の居心地もベッド
の使い勝手も良い。なんなら、全ての出張でドーミーインに泊まりたい
とすら思う。

残念ながらサウナは1Rしか出来なかった(^^;)し、水風呂がやや狭かった
けど、満足度は高い。次に名古屋で仕事があったら、まだドーミーインが
いいんだけどなぁ・・・。

カケラ女

#現代ホラー


▼カケラ女 / 清水カルマ(Kindle版)

前回読んだ「禁じられた遊び」に可能性を感じたので、清水カルマ
の作品をもう一つ。こちらもKindle Unlimited。実はタイトルに惹か
れたのはコッチの方だったりする。

都市伝説から派生するタイプの現代ホラーで、この世に未練を残し
て死んだ女性の肉片が、同じ状況ので死んだ女性の肉体・精神を次
々に乗っ取り、復讐を繰り返す、というお話。

紛うこと無きホラーなのだが、女性特有の妙なスクールカーストの
中にSNS美容整形と言った現代風の要素が加味されているところ
がポイント。ただ、キャラ設定に少し無理があり、深く感情移入が
出来ないところが惜しい。

全編に漂う薄気味悪さは見事なので、通常キャラにもう少しだけリ
アリティが有れば、ホラーというジャンルを突き抜ける可能性があ
るかもしれない。もう少し長い目で見守るべきだな、この作家さん。

“The Genius Jester” BUGGY

#道化師の憂鬱


本日発売の週刊少年ジャンプ・23号
新連載、昭和中期が舞台のボクシングマンガにかなり惹かれているのだが、
今日はもちろんあの“四皇”の件。

いつものようにネタバレあり!なので、コミック派とかアニメ派の人たち
はここから先を読まないでくださいませ。

▼週刊少年ジャンプ(23)2023年 5/22 号

四皇にしてクロス・ギルド首領なのにも関わらず、相変わらずダメダメ
ったハズの“千両道化”バギーから、とてつもないレベルの名言が飛び出した。

『だったら゛おれ゛が!! 「海賊王」になり゛てぇ!!!』

・・・やっぱり、かつての海賊王のクルーはダテじゃ無い。
この一言に至るまでの数ページで、バギーのロジャーシャンクスに対す
る思いがこれでもか!と言うくらい溢れていた。まさかバギーの一言で涙
が出てくることがあるとは、全く予想出来なかった。

正直、海賊王にはバギーがなればいい、とまで思った。
ミホーククロコダイルを、あっという間に小物の位置まで落とすほどの
熱量ある「思い」が、バギーにはちゃんとある。バギー、お前、漢だぜ!

休載開けのワンピース、クソヤバイ展開
来週はとにかくサボの続きを見せて欲しいぞ、本当に(^^;)。