ウィルチェアラグビー・渋谷区長杯

昨日開催されたウィルチェアラグビー・渋谷区長杯
これが凄い内容だったので、記憶の新しいうちにレビューしておこう、
という気になった。

参加したのは、RIZE CHIBA(千葉)・AXE(埼玉)・BLITZ(東京)の
3チーム。日本代表が数人ずつ所属している強豪チームばかりが集まった。
渋谷区長杯は昨年も行われており、その時は圧倒的な攻撃力を見せた
BLITZがぶっちぎりで優勝したのだが、果たして今年は・・・。

今回はまず3チーム総当たり戦を行い、上位2チームが改めて決勝を戦う、
というかなり過酷なルール。AXEvsRIZE・AXEvsBLITZ・RIZEvsBLITZ
の順番で試合が行われた。

初戦から埼玉のAXE鬼のような強さを発揮。相手ボールのパスを崩し
てターンオフし、前半から得点を重ねる。RIZEも独創的なパスを見せて
抵抗するが、結局追いつけずに第1試合はAXEの勝利

2試合目、前回覇者BLITZが満を持して登場。昨年はやたら強かった
BLITZだが、勢いに乗ったAXEを止められない。中心選手を海外遠征で
欠いている、というハンデはあったものの、それだけではない気が。
AXEは2連勝し、軽々と決勝へ駒を進めた。

3試合目となるRIZEvsBLITZ。やはりBLITZに元気が無く、地力に勝る
RIZEが優位に試合を進め、終始試合をコントロール。前回覇者のBLITZ
連敗し、ここで姿を消してしまった。いやぁ・・・。

時間を置いての決勝は、第1試合と同じ組み合わせ。
ここではRIZEが意地を見せ、第2ピリオドが終わるまで両チームとも
全くミスをしない、という名勝負。特にRIZEの官野・山口の黄金連携
は観客を唸らせるほどのすさまじい技術。あまりにすばらしい攻防に、
ウィルチェアラグビーを初めて見る観客からも感嘆の溜息が漏れる程。

優勝したのはAXE。とにかく今回のAXEは本当に強く、3戦を全勝して
完全勝利。昨年はBLITZがそうだったことを考えると、日本のウィルチ
ェアラグビーはまだまだ発展途上。これから先が本当に楽しみ。

決して注目度の高くないパラ競技だが、ウィルチェアラグビーに関し
ては今後世間的に広まって行く可能性が高い気がする。まずは見た目
の迫力が凄いし、ルールを理解すると解ってくる「戦略」を中心に試
合を見るのが本当に面白い。さらに選手たちが本当にカッコイイから、
彼らに憧れて競技を始める人がたくさん出てくるのではないか?と。

2020年パラリンピックは、絶対にウィルチェアラグビーを観戦し
よう、と心に決めた。日本は先の世界選手権優勝国であり、金メダル
の可能性は充分。面白いぞ、ウィルチェアラグビー!!

「王者の魂」と「さらば呪術師」

昨日正式発表された興行のポスター。
ジャイアント馬場没20年追善興行「王者の魂」。来年2月19日(火)
両国国技館にて開催。

・・・ああ、もうあれから20年も経ったのか、という不思議な感覚。
そして、馬場宿敵であったアブドーラ・ザ・ブッチャー引退式も。
最近すっかり来日しなくなったブッチャーだが、キャリアの最後はや
っぱり日本が相応しいと思う。

そして、参加団体は全日本・新日本・大日本・NOAH・W-15団体
こうなるともう、オールスター戦と表現して構わないイベントになり
そう。各団体からどんな選手が出てきて、どんなカードになるのか?
果たして交流戦なのか、それとも対抗戦なのか?

・・・なんかゾクゾクするなぁ、ひさしぶりに。
ブッチャーのセレモニーだけでも参加しなければ・・・。

ちなみにチケットはイープラスで先行、続いて11/2より新ショッピ
ングサイト「MARK’S MARKET online」で発売開始!

大勝軒まるいち渋谷店・らーめん

青山方面で現場。明日の仕込みをこなし、本日は渋谷宿泊する予定
なのだが、取り敢えず腹が減ったので何か食おう、ということに。
満場一致でラーメン、お店のチョイスはIさん。で、近場で割と美味い
とこ、ということで↓↓ココに。

大勝軒まるいち 渋谷店・らーめん
以前は別の場所にあったハズで、その頃に一度食べたことがあるお店。

大勝軒を名乗るお店は正直当たり外れが激しい上に、同じ店名なのに
味が全然違う、というのが悩ましい(^^;)のだが、この渋谷のまるいち
はいわゆる「当たり」のお店。

中途半端な醤油味ではなく、トロッとした魚介スープ太麺、という
池袋大勝軒の流れをちゃんと組んだしっかりしたラーメン。最近ちょ
っと魚介系は食傷気味なのだが、労働の後、しかも空腹時に食べると
やっぱり美味い。「大勝軒」ならば、やはりこういうラーメンであっ
て欲しい、と思う次第。

そしてここ、つけ麺系のバリエーションが凄い。
今度は塩つけ麺あたりにチャレンジしてみるのもいいかも。

参考:大勝軒まるいち 渋谷店(RDB)

鷹村守の金言

10月20日(現地時間)、ラスベガスで自身の保持するWBA世界ミドル級
選手権の防衛戦、同級3位にランクされるロブ・ブラントとの一戦に挑む
村田諒太

この試合、地上波やWOWOWなどでのオンエアはなく、配信サービスの
DAZNが日本時間21日の午前10時より独占生中継。TVCMもガンガン打た
れ、かなり盛り上がっているのだが、オフィシャルのwebCMも話題に。

マンガ「はじめの一歩」とのコラボ。
どこかで見たシーンの台詞だけを入れ替えたモノだが、コレが非常に重み
のあるすばらしい映像に。特に最後の鷹村の言葉・・・。

「それでも村田は勝たなきゃならねぇ」「あいつが本当に目指しているの
は本当の世界一 次世代の絶対王者」「そのために必要なのは圧倒的な勝
利と実力の証明だ」

・・・正直、これまでの村田は自身と同等、ないしはより実績に勝ると思われ
る選手と闘って来なかった。言葉は悪いが、現在保持するタイトルも当時
スーパー王者に認定されたゴロフキンが返上したモノをちゃっかりいただ
いただけの話。もし、村田の目指しているモノが鷹村の言葉通りのモノだ
とするのなら、実力者であるブラントに圧倒的に勝利し、カネロゴロフ
キンビリージョーらと同じ土俵に上がる必要がある。

難敵なのは間違い無い。でも、勝って欲しいなぁ、村田には。

沈黙のパレード

▼沈黙のパレード / 東野圭吾

東野圭吾の新作は6年ぶりガリレオシリーズ。しかも長編
前作「禁断の魔術」のエピソード後、米国に渡った天才物理学者・湯川学
そこから月日は流れ、帰国した湯川先生は教授に、その親友の刑事・草薙
本庁捜査一課の警部にめでたく昇進。そんな折に起こった事件は、静岡県の
ゴミ屋敷の火事。焼け跡から発見された2体の遺体が巻き起こした事件は、
草薙の心を今も抉る過去の事件と関連していた・・・というお話。

・・・いやぁ、すげぇわ(^^;)。
登場人物がやたら多く、加えてかなり複雑なストーリーなのにも関わらず、
読書中に混乱を全く覚えない。それだけ物語の「芯」がしっかりしており、
様々に展開される心情描写に異様なまでの説得力がある。さらにこのシリ
ーズではお馴染みの化学物理のエッセンスもしっかり加えられ、その上
でラスト近くには最上級と言って差し支えの無い見事などんでん返しをぶ
ち込んでくる。東野圭吾の良いところが全て入った作品、と表現するのが
いちばん正しい気がする。

そして小憎らしいのは、ひっそりと過去作品とのリンクを作っていること。
いつもに比べて事件に積極的なガリレオ先生の様子を不思議に思っていた
のだが、それで全ての納得がいった。

ただし・・・。
これはガリレオシリーズの長編全般に言えることだが、導入から展開に入
るまでの物語が非常に「重い」のも事実。特にこのパレードは他のシリー
ズ作品と比較しても格段に重い。以前読んだ「さまよう刃」のような重さ、
と言えば解って貰えるだろうか?

ただ、ラスト近くまで読んでしまえば、そういうシーンが絶対必要であっ
た、ということに気付く筈。日本ミステリー界のトップに相応しい、入魂
の作品だと思う。もちろん、オススメ。早く映画化してくんないかな?