ずいぶん前にレビューした「日本カセットテープ大全」や「日本懐かしオ
ーディオ大全」と同じ、『ニホン ナツカシ タイゼン シリーズ』の一冊。
しかし、こちらの扱っている内容は本当に凄まじい。
僕らの世代なら殆どの人が必ず読んでいた“児童向け書籍”を特集したモノ。
老人に限りなく近づいた今、こういのを読んだら懐かしい気分に浸れると
思ったのだが、逆に恐ろしいこと(^^;)に気付く。
・・・あの頃僕らが読んでいたコレらの本は、紛う事なき「トンデモ本」だっ
た、という事実。虚実入り乱れる、というよりも、今改めて考えれば殆ど
が「虚」(^^;)。当時の編集者のイマジネーションと情熱っつーのは、本当
にもの凄いモノだったんだなぁ、と改めて思った。
例えばお馴染み小学館からリリースされていた「なぜなに学習図鑑」シリ
ーズ。当時の扱いは、間違い無く“こども向け百科事典”であったハズで、
幼き頃から本好きだった僕に、ウチの両親はこのシリーズの殆どを買い与
えてくれた。もちろん全冊を角から角まで何度も熟読した僕に、オカルト
的なワケの解らない知識が蓄積していった(^^;)のは最早必然、としか言
いようが無い。
そして「なぜなに」だけでなく、ココに掲載されている「全て」の本に覚
えがある、という事実にはさらに衝撃を受けた。僕の中に確実に存在する
サブカル気質のルーツは、きっとこういう書籍を読みすぎた所為で生成さ
れたモノ(^^;)。そりゃあまともな仕事が出来るワケ無いよな、うん(^^;)。
・・・ただ、よく考えてみれば5〜6歳のこどもに「魔術妖術大図鑑」を進ん
で読ませた両親にも問題あるんじゃねぇか?とちょっと思った(^^;)。
どの道に進んで欲しかったのかなぁ、ウチの親(^^;)。
ともかく、昭和40年代生まれの人たちには強力にオススメ。しっかりチェ
ックしとかないと、イルカが攻めてくるぞ♪