2020・G1-30 at 広島サンプラザホール vol.1(10/19)

#G1 #広島サンプラザホール(1)


『G1 CLIMAX 30』、今年は広島2連戦
Bブロックには広島カープを愛して止まない内藤がおり、更に同率首位を走っ
ている状況。残念ながら今年のカープは非常に弱いのだが(^^;)。
昨年G1でKENTAに惜敗してる棚橋、メインでリベンジマッチが組まれている。
他の誰に負けても構わないけど、KENTAにだけは負けて欲しくない、という
のが本音だなぁ・・・。


[本日の公式戦結果・Bブロック] ※左側が勝利予想選手


×矢野通<3勝2敗>【Goto-Shiki】<2勝3敗>後藤洋央紀
SANADA<2勝3敗>【Rounding Body Press】<2勝3敗>ザック・セイバーJr.
EVIL<3勝2敗>【Evil】ジュース・ロビンソン<3勝2敗>×
内藤哲也<4勝1敗>【Destino】<1勝4敗>YOSHI-HASHI×
棚橋弘至<3勝2敗>【Texas Clover Hold】<2勝3敗>KENTA×


[本日のピックアップ]


・・・ということで、今日のピックアップはもちろんメイン

棚橋弘至vsKENTA
これまでの二人の歴史を考えると、対戦成績が棚橋の0勝1敗という事実が悔
しすぎる(^^;)のだが、一応今の勢いはNJCUSAを制したKENTA。今回のG1、
ここまでの戦績は両者共に2勝2敗。お膳立ての出来た状態ではある。

ノラリクラリで試合のペースを作ろうとしたKENTAだが、さすがにエース
ゲームメイク権を渡さない。ただし、自分がやられまくる、といういつもの
スタイルで。僕はそんな棚橋が大好きなのだけど、ここ2〜3年は本当にコン
ディションが悪そうで、そういうシーンがマジで心配になる。

こういう試合になると、逆にイキイキするのがKENTA。おそらくこの試合が
KENTAの新日本ベストバウトと言っても良い。改めて、棚橋の引き出しの奥
深さを感じずにいられない試合となった。

が、今日は絶体絶命のピンチを脱した棚橋が、ハイフライアタックからフィ
ニッシュに選んだのはテキサスクローバー。あのKENTAをタップさせたのだ
から、昨年からのモヤモヤが一気に晴れた

試合後のエアギター、バックステージのコメントも、非常に棚橋らしい感動
的なモノ。新日本プロレスのメインは、やっぱり棚橋弘至がいちばんしっく
り来る。

セミでは、なんとあのYOSHI-HASHIが今日も名勝負
今年のG1、優勝戦線とは関係の無いところで何かが起こるかもしれない。


[本日までの星取表]


2020・G1-30 at 高松市総合体育館(09/19)

#G1 #高松市総合体育館


『G1 CLIMAX 30』、本日の四国・高松大会リーグ戦折り返しの日。
ちょっと高松のファンが羨ましいくらい強烈なカードが組まれている日であり、
優勝を目指す選手はこの先に土が付くと致命傷になる。ここまで五分のオカダ
は、レインメーカーと化して以来最大の正念場かも。


[本日の公式戦結果・Aブロック] ※左側が勝利予想選手


×高橋裕二郎<5敗>【Last of The Dragon】<2勝3敗>鷹木信悟
ジェフ・コブ<2勝3敗>【Tour of The Island】<3勝2敗>ジェイ・ホワイト×
×鈴木みのる<3勝2敗>【Quick(Ebi)】<3勝2敗>オカダ・カズチカ
石井智宏<2勝3敗>【Brain Buster】<3勝2敗>タイチ×
×ウィル・オスプレイ<3勝2敗>【Kamigoe】<4勝1敗>飯伏幸太


[本日のピックアップ]


今日のメインは「世界的に鉄板」飯伏vsオスプレイだったのだが、残念な
がらこれまでの彼らの試合を超えることは出来ず(いい試合だったけど)。

なので今日のピックアップはセミ石井智宏vsタイチ
今日の時点で3勝1敗、同率首位を走っているタイチと、ようやく巻き返しに
入った石井。この2人が闘うとなると、容易に展開が予想出来るのだが。

・・・良い意味で予想通り、いや、予想を完全に超えたゴツゴツ展開
石井のこういう展開は特に驚かないのだが、相対したタイチがそのゴツゴツ
完全対応。石井から見れば、前回の鷹木戦を上回る消耗戦になった。

意地の張り合いを制したのは石井
ただ、この試合を含め、今回のG1の裏MVPタイチで決まりな気がする。
レフェリーのブラインドをついた姑息な反則こそ多いモノの、第三者の介入
はほぼ無く、どの試合も8割を真っ向勝負している。こういう本格派のヒール
は本当に貴重だと思う。

・・・リーグ戦は4勝1敗で首位に立った飯伏3勝2敗5人が追う展開。5敗目
を喫した裕二郎にはもう望みは無さそうだが、2勝3敗3人にもまだ目が。
中盤に入って10人中9人にチャンスがある、っていうのは凄いなぁ・・・。


[本日までの星取表]


放課後ていぼう日誌 on Netflix

#釣り女子のバイブル


ちょっと前にNetflixで一気に観てしまった、今クールオンエアのアニメ。

「放課後ていぼう日誌」
ある高校「ていぼう部」に入部することになってしまった少女が主人公。
ていぼう部とは、いわゆる「釣り部」九州の海沿いには、本当にていぼう部
のある高校が存在するとかしないとか。

おもしろいのは、登場人物の殆どが女性である、ということ。
舞台となる高校は共学で、モブ的に男性も登場するのだが、ていぼう部に所属
するのは全員が女性。なんなら顧問も女性(^^;)。本来ならミスマッチになり
そうな設定だが、それが緩やかにクセになる

釣りに関するテクニックの描写はなかなか本格的。本来、手芸が趣味であった
主人公は今のところ虫餌(ゴカイ・青イソメなど)も触れない初心者中の初心
者だが、ゼロベースの人への解説としては満点に近い。

コレを観て久しぶりに釣りに行きたくなったし、アニメ最終話から後のエピソ
ードが知りたくて原作のコミックス全巻購入してしまったくらい惹かれた。
原作の進行具合から考えるとシーズン2はまだ遠そうだが、とにかく気長に待
つのでぜひ!

まずはコミックス7巻のリリース待ちだな、うん。

アンタッチャブル

#これまでにない公安モノ


▼アンタッチャブル / 馳星周(Kindle版)

エンドレス状態となっている馳星周強化月間
今回は幾つかの候補の中からしっかり紹介文を読み込み、雰囲気的にハー
ドだと思われる作品をチョイスしてみた。のだが!

主人公は警視庁捜査一課から左遷され、どうしたワケか公安に入る羽目に
なった刑事・宮澤。捜一から見ればある意味で敵対組織、公安にもちろん
宮澤を歓迎する気配は無く、「公安のお荷物」とされている椿とのコンビ
を余儀なくされる。ところがこの椿がとんでもない人物で・・・という内容。

他の作家の作品で公安を題材にした作品は多々読んでいるのだが、ここま
「笑い」に寄せた内容の作品は初めて。精神破綻している椿の言動が
まず面白いし、それに付き合わされて右往左往する宮澤の様子がソレに和
を掛けて面白い。ただ面白おかしいだけではなく、ちょっとゾッとする
うな真実や人間関係のもつれが絶妙に描写されており、ミステリーとして
の完成度もかなり高い。

さらに、この小説にはいわゆる「濡れ場」が多々。その表現が妙に艶めか
しい。馳星周、以前は官能小説の書き手だったらしく、そのテクニックに
も注目しておいた方が良い。

何よりもこういうアプローチの公安モノ、というのが新鮮で、最初から最
後までとにかく読ませてくれる。どうやら続編があるようなので、アンリ
ミテッド探索が終わったらすぐ読めるように買っておいた。

恐ろしくハマってるなぁ、馳星周・・・。

AREA版「確定噛ませ犬という生き方」

#圧倒的な負け


先週日曜日、フジテレビで生中継されたRIZINのメイン、那須川天心vs皇治
K-1との契約を破棄してRIZINに参戦した皇治だが、いきなり引退試合のような
マッチメイク。

皇治の側から見れば、もし天心にKO負けすれば、そこで選手生命は終わる
「3Rを凌ぎ、終了後に立ってさえいればいい」しか、彼に選択肢は無かった。
問題は天心相手にそれが出来るのか?であったのだが、皇治は取り敢えずこの
難題やってのけた

結果を出したことは認める。
でも、試合後の「天心より武尊の方が強い」という発言を聞き、怒りと言うより
情けなさを大いに感じた。

機会があるのであれば、ぜひK-1で行われた武尊と皇治の一戦を確認して欲しい。
あの試合の時も皇治は武尊に殆ど何もさせて貰えず、レベルの違いを見せ付けら
れて完敗した。ただ、打たれても構わず前に出て一太刀を喰らわす、という気概
だけは感じた。でも・・・。

今回は違う。
天心とのレベルの差は悲しいまでに明白。相打ち覚悟で前に出ることすらさせて
貰えなかった、としか見えない試合内容。クリーンヒットはただの一つも無く、
ごく稀に振り回す手足は悉く宙を舞う。まるで大人と子どもが戦っているような
試合だった。

終盤にはドロップキックまで決め、フルマークの判定で完勝した天心だが、武尊
がダウンを奪った相手をKO出来なかったのは痛い。今後のキャリアに傷を付けか
ねない試合となってしまったワケだが、途中で闘うことすら放棄した相手を倒す
のは、さすがに難しかったのかも。

そして、皇治はこの試合できっと大事な何かを失ったハズ。
ある意味究極の選択で、「玉砕覚悟の討ち死に」より「お茶を濁す」を選んでし
まったのが今の皇治。KOされなかったことで首の皮一枚繋がった状態だが、そん
な選手の試合を、僕はもう一度観たいとは思わない

確定噛ませ犬はこんな生き方しか出来ないんだろうなぁ、と。
僕以外の多くの人も、きっとそう感じた気がする。天心が強すぎたのか、試合中
に皇治の心が弱くなったのか・・・。おそらく、後者な気がする。
ここからの巻き返しは大変だなぁ、きっと。