もう一つのタケノコ

ウチの実家の近所ではいろんな場所でタケノコが取れる。
亡くなった祖父はいくつか竹藪を所有しており、例年4月を過ぎたあた
りからよく収穫させて貰っていたのだが、最近はご無沙汰。とはいえ、
近所の直販所でタケノコは大量に、しかも安価で売り出されているので、
毎年「旬」のタケノコを楽しませて貰っているのだが・・・。

実は、梅雨時を迎えるタケノコがもう1種類ある。
4月の通常のタケノコは孟宗竹と呼ばれる種類のタケノコだが、この時期
に収穫出来るのが真竹のタケノコ。こないだ奥様が某所で貰ってきたモノ
を食べたのだが、これがやたら美味。孟宗竹と違い、あく抜き等の作業が
必要無いから、調理の手間もかからないらしい。

というわけで、実家の近所で母親と一緒に真竹を探したところ、見事に
2本ほどゲット。ちょっと見渡しただけで2本あったのだから、気合いを
入れて探せばかなりの数が取れるかもしれない。ちなみに孟宗竹のように
掘る必要は無く根元からポキッと折るだけ、と収穫方法もかんたん。

今回はコレを焼いてわさび醤油で食べてみようかと。
もちろん、タケノコご飯にしても確実に美味い。正直、4月のタケノコよ
りも全然美味しいと思うんだけど・・・。

明日もちょっと探してみるかな?

ちょっと木になる童話集

▼ちょっと木になる童話集 / 木村洋平(Kindle版)

Unlimitedサービスを徘徊して見つけた作品。
いわゆるインディーズ系だと思うのだけど、著者の木村洋平氏の他作品
情報を見ると、クソ難しそうな哲学関係の訳書がいくつか出てくる。
プロフィールによると、東大哲学を専攻したライターさんらしい。
まぁ読み放題だし、そんなに期待しないで読み始めたのだけど・・・。

まずは「ああ、なんかいいなぁ」と感じる文体に好感。内容に関しては
もう完全に“童話”。著者自身がまえがきで語った通り、起承転結も脈絡
も希薄だけど、そこが非常に童話らしい。確かに幼少期、むかしばなし
や童話の類いに整合性なんて求めていなかった。そういう感覚を思い出
させてくれたことは、大きく評価したい。

残念な点は、あまりにも「短い」ということ。
10本の童話が掲載されているが、どの篇も1本5分以内で読み終わって
しまう。どうせならこれの倍〜3倍くらいの物量を一気読みしたかった。
そでなければ挿絵をふんだんに使って「絵本」的なモノにするとか、そ
ういう工夫が欲しかったかも。

童話としての味はあるし、テクニックもあると思う。出来ればシリーズ
化してもらって、もっとたくさんの「お話」を読んでみたい!
Unlimitedユーザーはちょっと押さえておいた方がいいかも。

variety

▼ヴァラエティ / 奥田英朗(Kindle版)

奥田英朗短編集
様々な出版社の様々な雑誌で発表されながら、これまで書籍化されなか
った短編を網羅した企画モノ。短編だけではなく、イッセー尾形山田
太一との対談ショートショートまで含む、文字通りヴァラエティに富
んだ一冊

もちろん各話に繋がりの類は一切無い。それどころか、作品のテイスト
はそれぞれがあまりに独特で、下手すれば同じ作家が書いた物語とは思
えない(^^;)。ただ、どれもが氏の代表作のプロトタイプ的なものばかり
で、奥田英朗の引き出しの多さに改めて気付かせてくれるのは見事。

ピンと来たのは、やっぱり広告代理店を辞めて独立する男の悲喜を描い
「おれは社長だ!」「毎度おおきに」の2本。更にオウム真理教の
事件をヒントに描かれた「住み込み可」も、読み応え充分だった。

しかし、いちばん印象に残ったのは「ドライブ・イン・サマー」
藤子不二雄Ⓐ先生の不条理系「笑うせぇるすまん」や「魔太郎がくる」
に近いブラックユーモア。とにかく主人公への共感度が凄まじく、読み
ながら一緒に腹を立ててしまったくらい。

もちろん奥田作品のファン向けの企画であり、最初の一冊として薦めら
れる本では無い。まずは氏の代表作を2〜3読み、琴線に触れたら押さえ
るべき本。ニッチな企画モノとしては、大成功してると思うので。

エアコンとシャワートイレ

アチラでちょっと書いたのだけど、先週注文した2種類の家電(?)製品
が本日到着。というか、工事(^^;)。それも午前中から始まっちゃったも
んだから、眠いったら無いんだよ全く(^^;)。でも・・・。

まずはエアコン
日立の製品で、名称はステンレスクリーン白くまくん
ちょっとの間だと思ってたけど、リビングのエアコンが突然昇天されて
しまわれたのは2009年(!)だ、というのだから、なんと丸8年の間は
夏のクーラー無しで生活していた、ということ。
・・・よくガマンした、オレ。今年の夏は快適だと思うぞ!

そして、シャワートイレ
これは先週水漏れが発覚し、速攻で買い換えを決めた物件。東芝製で、
思った以上に安価だった。マンションにデフォルトで付いていたINAX
のシャワートイレ、非常によく働いてくれたのだけど、キャリア20年
で現役続行(修理)は無理、と判断。もうコレが無い生活は考えられ
ない。シャワー機能が使えなかったのはたかが2日くらいだったけど、
それすら地獄(^^;)。早々に補修できて好かった。

・・・もう一つの問題は冷蔵庫。アレもなんとかしないといけないんだけ
ど、さてどうするか・・・。

Good-Bye,Miyazaki!

「怒濤」の状態で、それでもあっさり終わった宮崎遠征
写真は宮崎ブーゲンビリア空港で出発準備をしていたANAの複葉機(?)。

できれば、もう少しだけ長く滞在したかったなぁ、と思わせてくれる街。
次に行けるのは、いつになることやら・・・。